講演概要
学生時代に「ガラスはなぜ透明か」ということを物理学で考えたらどうなるか、ということがきっかけで光と物質の研究に入り込み、気がつくと 40 年余り、光と量子科学の研究の最前線でハラハラドキドキしながら研究を続けてきました。科学の発展を国内外の仲間や学生達と共に体験してきました。この間、半導体エレクトロニクスの飛躍的な進歩によってレーザー技術や光技術が格段に進歩し、それが物理学の革新的な進歩をもたらしました。そんな中、2015 年から 6 年間東京大学の総長となり、また 2022 年 4 月からは理化学研究所の理事長に就任し、桁違いに広く、そして深い知の世界が広がっていることを体感しています。理研で行っている最先端研究の面白さを紹介しながら、皆さんに科学研究がいかにワクワクするものか、お伝えしたいと思います。