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全国の建築士会における建築相談会の活性化を図る「建築相談フローチャートモデル」の作成とその研修普及事業

1.普及事業の名称 全国の建築士会における建築相談会の活性化を図る「建築相談フローチャートモデル」の作成とその研修普及事業
2.事業の概要
(実施期間/会場/講師等)

平成24年度から全国の建築士会における建築相談分野の強化を計るために、「建築相談ガイトブック」と「建築相談委員のための研修テキスト」を作成し、講習会を13回実施してきました。その結果、各建築士会に建築相談部会が誕生し、定例会議や建築相談会を実施するようになってきました。
平成30年度は、弁護士(弁護士会)との連携も視野に入れつつ、全国の建築士会で行われる建築相談会の活性化とレベルアップを目的として「建築相談フローチャートモデル」を作成、セミナーを実施し、建築相談委員の研修を行いました。
第1段階
(1)フローチャートモデルの収集
(2)建築相談フローチャートモデルの活用を立案
(平成30年7月1日〜9月30日)
第2段階
(3)建築相談フローチャートモデルの枠組み案
(4)テキストの原稿作成、校正、印刷発行
(平成30年10月1日〜平成31年2月1日)
第3段階
(5)建築相談セミナーを実施(テキストを使って講義、模擬相談を実施)
(平成31年2月25日)
会場(一社)東京建築士会・会議室
講師 増沢幸尋、模擬相談担当 山中誠一郎、青木清美、阿部弘明
(6)「建築相談フローチャートモデル」のまとめ
(平成31年2月26日〜平成31年3月5日)
(7)全体的な報告と今後のセミナー実施予定等の検討
(平成31年3月5日)

3.事業の成果・効果
(対象者/参加者数/成果物等)

全国の建築士会で行われる建築相談会の活性化とレベルアップを目的として「建築相談フローチャートモデル」のテキストを作成しました。テキストを使用したセミナーも実施し、セミナーの後半には、建築相談委員の研修も兼ねて、3グループの模擬相談を行いました。
この「建築相談フローチャートモデルの活用」をタイトルとした第1回のセミナーから、建築相談に関わる建築士のスキルアップ、建築相談のレベルアップに結びつくことが明らかになりました。全国の建築士会の相談委員が対象となるので、引き続き、セミナーの実施を念頭に、活動の幅を広げていく予定です。
しろまるテキストの内容
今までの建築相談の流れは、面接相談会の実施、相談記録のまとめ、委員会での相談概要報告、その後の自己研鑽と言っても、何をどうしたら良いのか解りにくいのが現状でした。
テキストは第1章「建築相談のレベルアップ」から始まり、第5章「建築相談25例の分析と建築相談フローチャートモデルの活用手順」までの構成で、建築相談セミナーの前半はフローチャート収集とその効果や建築相談への活用方法を説明し、後半は相談実例の分析と評価点(LE点)の付け方やフィードバック点(FE点)が表す意味を説明しました。
事故評価の難しさはありますが、自己評価点(FE点)及びフィードバック点(FE点)を算出することによって、個別の建築相談を振り返るという効果があります。このテキストでは、自己評価することによって、建築相談委員の自己研鑽の意識や相談対応の改善の「きっかけ」になることを説明しています。
しろまる模擬相談の資料
実際に、「建築相談フローチャートモデル」を経験してもらうために、模擬相談用の相談事例3例(A〜C)を準備しました。
対象者:47都道府県の建築士会の建築相談委員 約1,000名
建築相談セミナー 「建築相談フローチャートモデルの活用」
第1回セミナー開催(2月25日) 会場(一社)東京建築士会・会議室
主に東京建築士会・建築相談委員会委員を対象として、受講生14名、講師等が7名で合計21名が参加したセミナーでした。前半はテキストを使用した講義で、後半が3グループに分かれて「模擬相談」を実施、自己評価点の発表や全体講評を行いました。
しろまる成果物
・テキスト「建築相談フローチャートモデル」 88ページ+別紙-1、-2等
・模擬相談 資料 相談事例A〜C


滝川仮設相談会

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[画像:公益財団法人 建築技術教育普及センター]

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