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シンポジウム「建築の長寿命化に向けて-建築主と技術者の役割」

1.事業の名称 シンポジウム「建築の長寿命化に向けて-建築主と技術者の役割」
2.事業の概要 地球環境問題・建物の維持再生などの問題を総合的に、「建物の長寿命化を考える」として、昨年度はシンポジウムを開催した。本年度はさらにこの課題の発展の必要性から、これを深化させる課題として本年度も継続し、「資産管理」「資産価値の保全」という視点を含め、建築技術者のみならず建築主、不動産運営・管理に携わる方々、さらに社会一般の認識の向上、啓蒙を図った。
第1回目)平成23年3月7日(水曜) 千代田区 3331 Arts Chiyoda
[基調講演] 内田祥哉 東大名誉教授「建築主の責任と技術者の役割について考えていること」
[講演]
瀬川昌輝 (株)昌平不動産研究所代表「LC建物の考え方からみた長寿命化の課題」
清水義次 3331 Arts Chiyoda マネージメントディレクター「まち・エリアマーケティングに基づく不動産活用」
斉藤広子 明海大学不動産学部教授「ストック活用を支える不動産―のぞみ野の挑戦」

第2回目)平成23年3月21日(水曜)文京区 文京学院大学D館スカイホール
[講演]
米田雅子 慶應義塾大学特任教授「建築物の長寿命化の視点-フロー設計とストック技術」
高見真二 国交省 住宅局住宅ストック活用・リフオーム推進官「リフォーム推進の方策」
北奥智規 UR都市機構東日本賃貸住宅本部 団地再生業務部主幹「UR都市機構団地再生について」
大島芳彦 ブルースタジオ所長「民間主導のパブリックマインドをもつまちづくり」
小松幸夫 早稲田大教授「既存建物市場の成立と阻害要因」
3.事業の成果・効果 第一回は基調講演の内田祥哉東大名誉教授から、建築主に責任・建築技術者の役割の基本となる、建築基準法と建築士法の設立時の状況から、その後の改正の経過と問題点、今後のあり方が述べられ貴重な話題を提供された。瀬川昌輝様は建築主として建築の長寿命への取り組みをLCの観点から欧米と日本の違い、課題を説明された。清水義次様は不動産オーナーがまちづくりの主役であるとし、エリアマーケテイングに基づく幅広い活動を紹介された。斉藤広子明海大学教授は姫路における戸建住宅地のプロデユースを熱く語られ、PDも個性と知性で盛り上がった。
第二回は米田雅子慶応大学特任教授から日本古来の木造建物の森林生育サイクルの循環・スクラップ&ビルドのフロー建築の世界に西欧技術が入った現状の矛盾からの長寿命建築の進め方が述べられ、国交省住宅局の高見真二推進官からは国交省のリフォーム推進の方策等貴重な話を聞くことができた。UR都市機構北奥様からはUR都市機構の団地再生事業、米国・英国の留学経験から欧米の建築事情を熟知されているブルースタジオ代表大島芳彦様のリノベーション活動の紹介、小松幸夫早稲田大学教授からは既存建物市場について問題提起がありPDも活発であった。
第1回目)
対象者:建築設計者、施工会社関係者、不動産関係者、マンション管理者
参加者数:建築設計者、施工会社関係者、不動産関係者、マンション管理者
第2回目)
対象者:同上
参加者数:59名、参加申込者75名の79%
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平成23年度建築技術教育普及基金助成事業成果報告

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[画像:公益財団法人 建築技術教育普及センター]

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