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子ども施設の音環境保全規準・設計指針の普及活動事業-教材作成と講習会の開催-

1.普及事業の名称 子ども施設の音環境保全規準・設計指針の普及活動事業-教材作成と講習会の開催-
2.事業の概要
(実施期間/会場/講師等)

事業1)教材作成
(1)音環境講習のための動画コンテンツ制作
A.解説:子ども施設の音環境の現状と、2020年6月に日本建築学会より発刊された「学校施設の音環境保全規準・設計指針」に示された保育空間の音響性能推奨値、就学前児や支援が必要な児童のための設計についての指針の解説動画「こども施設の音環境設計」
B.体感:音響設計の効果を体感的に学ぶ教材。音響設計の有無による言葉の聞き取り、音の聞こえの違いを体感するコンテンツ動画
「響きの違いを知ろう」「静か・にぎやかの違いを知ろう」
C.診断:音環境簡易診断方法の解説動画
「音の大きさを測ってみよう」「響きの状態を確かめてみよう」
(2)パンフレット型教材の作成
保育現場のための建築音響設計ガイドとなるパンフレット型教材をPDFデータとして編纂
事業2)講習会の開催
事業1で作成した教材を活用し、保育関係者・一般向けおよび子ども施設設計者向けの講習会(無料公開オンライン/一部対面)を開催
◇公開オンラインセミナー(保育関係者・一般向け)
『こどもを取り巻く音環境-"にぎやかさ"と"音の響き"の影響とは?-』
日時:2021年3月3日(水曜)13:00-14:30
場所:Zoomオンライン+浜松会場のハイブリッド形式
講師:由田新氏(千葉明徳短期大学)片川智子氏(鶴見大学短期大学部)
◇公開オンラインセミナー(建築関係者向け)
『こどものための建築音響設計』
日時:2021年3月9日(火曜)14:00-15:30
場所:Zoomオンライン
講師:川井敬二氏(熊本大学大学院先端科学研究部教授)

3.事業の成果・効果
(対象者/参加者数/成果物等)

事業1)教材作成
(1)音環境講習のための動画コンテンツ制作
解説「こども施設の音環境設計」、体感「響きの違いを知ろう」「静か・にぎやかの違いを知ろう」、簡易診断「音の大きさを測ってみよう」「響きの状態を確かめてみよう」、以上5本の動画コンテンツを制作した。音については、数値や視覚情報だけで説明しても理解しにくいため、制作した動画は誰にでも大変わかりやすいと、オンラインセミナー参加者などから好評である。今後、弊団体のホームページなどにもアップし、普及に活用していく。
(2)パンフレット型教材:保育現場のための建築音響設計ガイドの作成
保育施設関係者、設計者など、保育現場向けのガイドブックとして、特に"吸音"に着目した教材を、こどものための音環境研究である川井敬二教授(熊本大学)、上野佳奈子教授(明治大学)の協力を得て、作成した。「保育施設の音環境の現状」「音環境がこどもに及ぼす影響」などの導入から、「建築の音響設計」「吸音材を用いたコーナー作り」「音環境ワークショップ」について、建築専門家、保育実践者による音環境づくり事例を解説している。音環境の重要性の認識拡充のため、ホームページや各種セミナーでの配布など、活用していく。
⇒ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。ダウンロードはこちら(PDF:1,587KB)
事業2)講習会の開催
◇公開オンラインセミナー(保育関係者・一般向け)
『こどもを取り巻く音環境-"にぎやかさ"と"音の響き"の影響とは?-』
参加者数:オンライン75名、浜松会場10名/合計85名
保育・教育・療育などこども施設関係者をはじめ、建築関係者や研究者、行政関係者、またその他様々な立場からの参加があった。ADCからは作成した動画を用いた音環境の体感をテーマとした講演を、またゲスト講師に招聘した保育専門家2名(由田新氏・片川智子氏)からは音環境が保育実践に及ぼす影響についての講演を行なった。浜松会場では新型コロナ対策をしつつ、明治大学・三井化学株式会社・ヤマハ株式会社の協力を得て吸音体感コーナーを設置し、オンライン参加者にも様子を伝えながら、吸音効果を体感する機会を提供した。参加者からは吸音材の導入方法についての意見等も得られ、情報交換の機会となった。
◇公開オンラインセミナー(建築関係者向け)
『こどものための建築音響設計』
参加者数:オンライン96名
吸音建材などのメーカーである大建工業株式会社との共催で実施したことから、関西地方を中心とする設計事務所などからの参加も多かった。またオンラインの強みを活かし、北海道から沖縄まで様々な場所から参加者を得ることができた。


3月3日オンラインセミナー開催風景1


3月3日オンラインセミナー開催風景2


3月9日オンラインセミナー開催風景1


3月9日オンラインセミナー開催風景2


3月9日オンラインセミナー開催風景3

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