世帯内単身者に関する実態調査

結果の概要 [要旨]

2001年6月

国立社会保障・人口問題研究所

I. 調査の実施概要

調査実施時期

2000年6月1日

調査対象

全国の18歳以上の未婚親族が同居する世帯とその本人

調査票配布数、有効回答率

配布数 世帯票3,552票、個人票4,604票

有効回答率世帯票88.8%(3,155票)、個人票92.5%(4,258票)

分析対象

世帯票2,667ケース(以下、「該当世帯」)

個人票3,422ケース(以下、「該当個人」)

調査目的

これまで「パラサイトシングル」という言葉であいまいにしか捉えられてこなかった家族と同居する未婚者の実態を把握することにより、これからの社会保障制度を考察するにあたっての基礎的な資料とする。

今回の集計は、学生のケースを除いて行った。

II. 調査結果の概要

調査結果の要旨

本調査によると、該当個人や彼(女)らが属する該当世帯は、「パラサイトシングル」という名で取り上げられているほど、特別の属性を持ってはいない。該当世帯は取り立てて裕福な世帯への偏りが見られることもなく、また該当個人についても特に高学歴に偏っているわけでもない。

1. 該当世帯の特徴

該当世帯の世帯主年齢は、半数近くが50歳代である。

世帯構造は、「両親と未婚の子のみ」と「一人親と未婚の子のみ」といった核家族が大半を占める。

世帯収入は、世帯員一人当たりでみると平成12年「国民生活基礎調査」の全体平均よりも概して低い。

該当世帯の約8割は持ち家である。

2. 該当個人の特徴

該当個人の約6割は20歳代である。

学歴分布では、高学歴層への偏りは見られない。

該当個人の約9割は仕事を持っており、そのうちフルタイムで仕事をしているものが7割以上である。

該当個人の7割以上は、貯蓄がある。

該当個人の3分の2は、家計に金銭的な繰り入れをしている。

休日に家事をする該当個人の割合は、女性で7割、男性で3割である。

ライフスタイルをみると、若年層は友人とのつきあいが多く、女性は旅行が多い。



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(2003年3月24日掲載開始)



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