名古屋大学レクチャー2025
数学の楽しさと美しさ
名古屋大学で最も重要な学術講義である名古屋大学レクチャーは、毎年世界トップレベルの研究者をレクチャラーとして招聘しています。2025年度は、京都大学高等研究院院長 / 特別教授の森重文氏のご登壇が決定いたしました。名古屋大学レクチャー「数学の楽しさと美しさ」を開催します。
森重文 氏
1951年、名古屋市生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了後、京都大学理学部助手、米国ハーバード大学助教授、米コロンビア大学客員教授、名古屋大学教授などを歴任し、1990年に京都大学数理解析研究所教授となった。2010年には名古屋大学からフィールズ賞受賞等の功績を讃えられ、特別教授の称号が付与された。2011年から3年間、京都大学数理解析研究所の所長の任に就いている。また、国際数学連合関連をはじめ、数多くの国内外の重要な委員を務めている。
専門は代数幾何学の研究。ハーツホーン予想を解決した論文は、数学の歴史に刻まれる功績となり、この論文を手がかりにした「森理論」(代数多様体の極小モデル理論)で、1990年に日本人3人目となるフィールズ賞を受賞した。同年、文化功労者に選ばれたのに加え、米国数学会コール賞、日本学士院賞ほか多くの著名な賞を受賞している。2021年に文化勲章を受章。
講演要旨
数学の楽しさとは何か?解けたら誉められるので楽しい、というのもあるかも知れません。しかし、もっと純粋に、解けた快感、あるいは更に分析すれば、見方を変えた途端それまで謎だった物が、霧が晴れるようにスッキリと分かる感じ、と言えば良いでしょうか?実は、学生時代に数学の勉強において感じるこのような感情は、数学研究を一生の仕事とするようになっても同じように続く、研究の原動力と言えます。
さて、数学の美しさというと、そんな物はあるのかと返事が返ってくるかも知れません。しかし、数学にも、他分野さらには芸術などにも通じる美しさがあります。数学の美しさというのは、飾って鑑賞する類いの物ばかりではなく、研究者にとっては数学研究の正しさと表裏一体となる死活的に重要な物です。
講演では高校生の頃の思い出や研究者になってからの体験を振り返りながら、具体例を交えて、これらについてお話しします。
イベント情報
【対象】どなたでもご参加いただけます(参加無料)
【申込】https://forms.gle/DEgpSYQZLfVnsTE89
※(注記)申込〆切:12月14日(日)(十分な席数を用意しておりますが、お申込み数が上限席数を超えた場合は早めに申し込みを締め切ります)
※(注記)事務局(iarcommon@gmail.com)より、予約確認メールを11月初旬、12月初旬、直前にお送りいたします。
※(注記)ご来場の際、予約確認メールをご印刷いただくか、スマートフォン等携帯電話で予約確認メールの画面を受付スタッフへお見せください。
【お問合せ先】
託児所のご案内
会場内に無料でご利用いただける託児所を設置いたします。
詳細は追って当ページに掲載し、上記「予約確認メール」でもお知らせいたします。
※(注記)お子様と一緒に講演会場へ入場することも可能です。ご遠慮なくご入場ください。
【お問合せ先】
iarcommon@gmail.com