体感モデルハウスのご案内 | 体感モデルのご案内 | HEAT20【トップ】/2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会公式サイト
一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会

体感モデルハウスのご案内 | 体感モデルのご案内 | HEAT20【トップ】/2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会公式サイト
  1. HOME
  2. 住宅シナリオと外皮性能水準

住宅シナリオと外皮性能水準

HEAT20 住宅シナリオ(2021年6月版)

HEAT20が提案する住宅外皮水準G1〜G3が目指すべきものは、住宅省エネ基準のような外皮平均熱貫流率UA値を満たすことではなく、地域区分毎に規定した下記の4つの「住宅シナリオ」を満たすことにあります。外皮平均熱貫流率UA値を満たすことは、あくまでその目安にすぎません。「住宅シナリオ」は、室温(NEB)、エネルギー(EB)、それぞれに二つの指標で説明しています。

(注記)ラベル発行は終了し、「住宅システム認証」に移行しました。

NEB:室温とG1〜G3

  1. ① 暖房期最低室温(OT)・3%タイル値(表1)

    ・HEAT20では、G1は最低室温をおおむね10℃に保つことにしていますが、これは非暖房室の表面結露の防止、すなわち住まいの健康を主目的にしているものです。G2は1・2地域を除けばおおむね13℃、G3はおおむね15℃以上を確保することとしており、これらは室内の温度むらを小さくし、住まい手の暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え設定しています。

  2. ② 暖房室温(OT) 15℃未満の面積比割合(表1)

    ・この指標は、単純に住宅内のどこかで15℃未満となる時間の割合を示すものではなく、住宅内部で15℃未満となる時間・面積が全体のどれくらいあるのかを示したものです。実際の住宅においては、時間のみならず空間の温度むらも考慮して検討することが好ましいという意図から、HEAT20独自の指標で説明しています。

1.2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域
居室連続暖房 LDK平日連続暖房、他は部分間歇

部分間歇暖房

暖房期最低室温(OT)
(3%タイル値)

平成28年 概ね10℃を下回らない 概ね8℃を下回らない
G1 概ね13℃を下回らない 概ね10℃を下回らない
G2 概ね15℃を下回らない 概ね13℃を下回らない
G3 概ね16℃を下回らない 概ね15℃を下回らない 概ね16℃を
下回らない
15℃未満の割合(面積比による按分) 平成28年 4%程度 25%程度 約30%程度
G1 3%程度 15%程度 約20%程度 15%程度
G2 2%程度 8%程度 約15%程度 10%程度
G3 2%未満 5%程度 2%未満
表1 戸建住宅G1〜G3の住宅シナリオ・NEB

EB:省エネルギーとG1〜G3

  1. ③ 平成28年省エネ基準からの暖房負荷削減率(表2)

    ・HEAT20では、省エネルギー基準の住宅に対して、どの程度の削減効果がありそうかの目安を「平成28年基準からの暖房負荷削減率」として示しています。

  2. ④ 平成28年省エネ基準における間歇暖房時の暖房負荷に対する全館連続暖房としたときの暖房負荷削減率(表2)

    ・全館連続暖房は、確実に室温を維持できますが、一般に高価で計画性が必要です。これは、その導入の判断を検討するための指標です。「〇〇%増加」であれば、省エネルギーにはならないので、導入は慎重になるべきですし、「〇〇%削減」であれば、イニシャルコストに納得できれば積極的に進めていくべきです。

1.2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域
居室連続暖房 LDK平日連続暖房、他は部分間歇

部分間歇暖房

平成28年基準からの削減率

G1 約20%削減 約30%削減 約35%削減 約45%削減 約40%削減
G2 約35%削減 約40%削減 約50%削減 約60%削減 約55%削減
G3 約55%削減 約60%削減 約70%削減 約80%削減 約75%削減
全館連続暖房時の暖房負荷増減率
(対平成28年基準居室のみ暖房)
G1 約10%削減 約5%増加 約35%増加 約15%増加 約50%増加
G2 約25%削減 約20%削減 平成28年レベルと概ね同等のエネルギーで全館連続暖房が可能
G3 約50%削減 約45%削減 約40%削減 約55%削減 約40%削減
表2 戸建住宅G1〜G3の住宅シナリオ・EB

外皮性能水準 G1・G2・G3

・「住宅シナリオ」を、各地域区分の代表都市で実現するための外皮平均熱貫流率UA値が表3です。代表都市以外での外皮平均熱貫流率UA値は、別途地域補正する必要があり。これがHEAT20が進める考え方です。

地域の区分 1・2地域 3地域 4地域 5地域 6地域 7地域
代表都市 札幌 盛岡 松本 宇都宮 東京 鹿児島
外皮性能水準別
外皮平均熱貫流率UA>
[W/(m2・K)]
平成28年基準 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87
G1水準 0.34 0.38 0.46 0.48 0.56 0.56
G2水準 0.28 0.28 0.34 0.34 0.46 0.46
G3水準 0.20 0.20 0.23 0.23 0.26 0.26
表3 地域別の代表都市と外皮平均熱貫流率

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /