5時から作家塾

応募結果発表

第 8回 (締め切り/2002年8月31日)
総評
今回は応募状況も低調で、約半数は箸にも棒にもかからない内容であった。テーマ的に目を引かれるものも数点あったが、やはり、この人がこのテーマで書くからこそ......、という著者としてのアピールが感じられず、1点だけの選出となった。
世間でよく話題になるようなテーマに関しては、そのぶん構成や目次が具体的かつ魅力的でなければならない。とくに取材やインタビューを必要とする内容である場合、ほんとうに"書き上げる"ことができるのかどうか、実現性が感じられないと難しい。

『一人暮らしを愉しむ』
ペンネーム MK
寸 評


母親が亡くなった後、一人暮らしを選択した父親。離れて暮らす娘の立場から、高齢者の一人暮らしのノウハウを掘り下げ、専門家の意見を交えながら、高齢者の自立に役立つ本にしたいという。MKさんは中年女性であるが、娘が父親を思う気持ちに好感が持て、また、今後老齢化社会を迎えるに当たって、誰しもが直面する課題であることも時宜を得ている。不安があるとすれば、単に執筆するだけでなく、ルポライター的な活動が必要になるため、どこまで動けるのか? 最後まで書き上げられるのか? という点だろう。
また、内容的には、中高年"男性"の一人暮らしに的を絞ってはどうだろうか? 私見ながら、金銭面を除けば、一人暮らしに苦労している女性は少なく、独身男性の老後(定年後)のほうが――自らの問題ではあるものの――圧倒的に不自由している(するであろう)ことが多いように思える。
上記2点を参考に、もうワンランク上を目指して欲しいと思う。 【田】

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