5時から作家塾

書き込み式子どもを安心して預けるためのノート
への唐沢 明氏(塾長)からのアドバイス
(応募された企画書) (アドバイス)
【タイトル&サブタイトル】



書き込み式子どもを
安心して預けるためのノート

〜預けるママ、預けられる人、共同作業の安心子育て〜 硬すぎる。このようなタイトルの本は店頭では見かけないはず。

タイトル案の例:
「ヤンママ陽子の子育てラクラクNOTE」
「簡単!感嘆! 書き込み安心子育てBOOK」
「すぐに書ける! 早くわかる! 子育てノート」
「育児お願い便利ノート」

【希望する出版社】
ベネッセ -----
【本体価格】

本も商品、必ず書くこと。

【企画意図】
働くママが当たり前になりつつある時代、でも保育所の現状はまだまだママたちのニーズに応えられません。当然、おばあちゃんや友人、ベビーシッターさんなど保育所以外に預ける人も多いはず。「子育て経験があるといっても保育士さんみたいにプロじゃないし不安......」
「いくら孫(友人の子)とはいえ、自分の子とは違うし不安......」
そのような双方の不安を解消するために、子どものことを一番よく知っているママが、預ける人に「うちの子ってこんな子」と手軽に伝えられる書き込み式の本です。
自分が両親に子どもを預けて海外に行くとき、実際に作った「攻略マニュアル」を見て思いつきました。 現場感覚の発想は評価できる。

海外、特にアメリカでは書き込み本は売れているが日本では低空飛行。書き込み式でいくなら主婦向けに年末発刊される家計簿のようなタイプにするか、子どもを預ける体験記・ハウツー本の付録として付ける方法も考えられる。

「攻略マニュアル」が意味不明、誰にでもわかるように説明すること。

【対象読者】
いわゆる「保育所待機児童」のママ、あるいはさまざまな理由で保育所ではなく個人に子どもを預けて働くママ。子どもの年齢は0〜1歳というのが多いと思われる。 -----
【構成】
1.はじめに
(著者から、預けるママと預けられる方へのメッセージ)
2.赤ちゃんのプロフィール
(以下書き込み式)
3.赤ちゃんの平均的な一日スケジュール
4〜9ぐらいまで、
一日のスケジュールのポイント(食事、お風呂、遊び、ねんねなど)についての注意事項や赤ちゃんの好みについて。
10.ママから預けられる方への「よろしくおねがいします」メッセージ+子どもの写真張り付け欄

(注記)3は「ねんね」「ミルク」などがシール式になっているとよい。シールのマークと4〜9の章の見出しを対応させてすぐに参照できる。 日々変わる乳児の情報を書き込むには、もう少し細かく、現実を想定して考えて欲しい。

【版型・ページ数など】
B5、48ページ、ソフトカバー、横書き -----
【目次案】

【ペンネーム 年齢】
本郷貴沙 29歳 -----
【著者の立場】
書き込み式の欄が多いので、そこにアドバイスを与える形。たとえば、お気に入りの離乳食の欄では「作り方も具体的に書くとよい」「しろまるしろまるのかわりにさんかくさんかくを使っても、など代替できる食材があるときはそれも書く」など。 これらのことは「企画意図」「構成」の部分に書く。ここには「子どもを預けるのに苦労した経験のある母親」と書くべき。
★総 評★
自分の体験をもとにしたもので企画書に説得力があり、創意工夫の跡もみられる。アイデアの素材としては面白いのだが、読者のニーズ・利便性に対してワンプッシュ欲しいところ。むろん頭には描いているのかもしれないが具体的に企画書に盛り込んで欲しい。例えば、預けた人・預けられた人、両者の立場に立った内容、父親や祖父母も自由に書き込める欄を作る...など。
読者のメリットを大きくし、パイを広げる努力をしてみよう。また生まれてから1歳半ぐらいまでの育児日誌にしてしまう方法もあろう。

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