『700万円台の究極のローコスト住宅』
ペンネーム
KH
アドバイス
「700万円台で注文住宅が建つ」という殺し文句が効いている。手抜き工事によるトラブルもよく見聞きする昨今、本当に700万円で家が建つのか? という疑問も含めて、ものになりそうな点では大いに興味を引かれた。しかし、企画書としては......。
正直なところ、構成や目次がなければ、それ以上の判断のしようがない。そういう意味で、今回は次点どまりにさせてもらった。企画書としての再提出を期待したい。【田】
『あなたの知らない建設業界』
ペンネーム
水城 郁
アドバイス
女性の著者で、建設業界本という切り口は珍しく、斬新である。この手の類書も少なく、爆発型企画というわけではないが、ジワジワロングセラー型の企画になりそうな点が期待できる。また、ベストブックを狙っているあたり、なかなか出版社のカラー、ジャンルもよく研究している。
企画書は、平均点をクリアーしているが、問題は、文章力である。経験があり、情報を知っていることと、それを読者に伝えることは異なるので、第1章あたりの文章力を拝見したいところだ。企画者の年齢が32歳というのは、キャリアとしては微妙である。だからこそ、文章力で差をつけて欲しい。【沢】