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4. 相対参照と絶対参照および複合参照

• Excelを使う上でまず最初に理解しておきたい事項です。使う場面によりうまく使い分ける必要があります。

更新:2024年8月7日;作成:2007年8月2日

• 数式をコピーして使う時に絶対参照や複合参照が必要なケースが出てきます。
• Excelでは数式を行方向へコピーすれば行番号が、列方向へコピーすれば列番号が移動量に応じて変化する仕組みになっています。
  このように変化するのを止める(固定する)のに「$」記号を使うことになります。
• 売上割合の計算をする時、一つ一つのセルに数式を入力していくのなら必要有りません。
  下図のように各セルにそれぞれの数式を入力すればよいのです。
  
• しかし、それでは余りにも手間がかかって大変な作業になってしまいます。
  下方向へコピーするとD2は順次D3,D4となるのでこの部分は問題は無いです。
  D5のほうは常に固定された状態で動かないようにすることができればよさそうです。
  先を見据えた数式にすると仕事が楽になります(手間が少なくなります)。
• そうです。5が動かないように「$」で固定しましょう。
  E2セルに=D2/$D5ドル と入力して、E4セルまでフィルハンドルを使ってコピーします。
  
  1. =D2/D5 と入力した時[F4]キーを押して「$D5ドル]とします。
     • [F4]キーを押す毎に$D5ドル→D5ドル→$D5→D5→$D5ドル・・・と変化します。
  2. E2セルを選択して、フィルハンドルをE4セルまでドラッグすれば数式がコピーされます。
     
• このケースの場合、横方向へは数式をコピーして使わないので=D2/D5ドル と複合参照にしても同じ結果が得られます。
  D5ドルとしても、$D5ドルとしても正解ということになります。

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• 元になる数式を利用すると、以降の数式を入力する必要が無くなります。
  つまり、元になる数式をコピーして利用することができるか否かで作業効率が大きく異なってきます。
• 数式を入力する時、その先もしくは周りの計算式まで考えて数式を作成します。
• RANK関数のように引数にセル範囲が必要なケースもあります。

1. 下図のように引数のセル範囲は固定です。
   
2. セル範囲を$D2ドル:$D8ドル と絶対参照にします。
   このケースも下方向へコピーするだけですので、D2ドル:D8ドル と複合参照にしても同じ結果が得られます。
   

どのように数式を作成すればよいの? Topへ

• よく使われるのが「かけ算の九九」を計算する例です。

1. まず基準となるB2セルから右方向、下方向へどのような数式を入力するかを考えます。
   
2. B2セルの=B1*A2 B1について
   下方向へはB1はB1,B1,B1,B1・・・とまったく変化しないことが分かります。・・・$B1ドルとなります
   右方向へはB1はC1,D1,E1,F1・・・と行番号が固定なのが分かります。・・・行番号だけでよさそうですのでB1ドルとなります
   ということから、=B1ドル*A2 と行番号に$を付ければ良さそうです。
3. B2セルの=B1*A2 のA2について見ると、
   下方向へは2がA3,A4,A5と列番号が固定なのが分かります。
   右方向へはA2は全く変化しないことが分かります。
   ということで、=B1ドル*$A2 と列番号に$を付ければ良さそうです。
4. B2セルに=B1ドル*$A2 と入力してB10セルまでコピーします。
   
5. B2:B10が選択された状態で、フィルハンドルをJ10までドラッグして数式をコピーします。
   これで九九の表ができました。
   

• ところが、スピルが利用できるようになると、相対参照で数式を作成できるようになります。
  上記の九九の数式も =B1:J1*A2:A10 で計算できるようになっています。
  

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(追記) (追記ここまで)

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(追記) (追記ここまで)

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