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現在のページ:トップページ > 芝浦港南地区総合支所 > 暮らしの情報 > 地域のできごと > 港区環境リサイクル支援部みなとリサイクル清掃事務所を取材しました

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更新日:2023年3月24日

資源の有効利用を港区民と区の連携で実現

取材日

2022年12月16日(金曜)

取材メンバー

前野功弥、星見和哉、平澤輝一(東京工業大学附属科学技術高等学校)

該当するSDGsゴール

地域をきれいにするために

3Rと江戸時代の暮らしに共通するもったいない精神

江戸時代の庶民はあまり物を持たず、物は長く大切に使っていました。例えば、着物が傷んだときは繕(つくろ)い、小さくなったら仕立て直して弟や妹がお下がりで着ていました。いよいよ着られなくなると褌(ふんどし)やおむつにして使い、その後は雑巾になり、最後は燃料として使って、残った灰は染料や肥料となりました。物は徹底的に使われ、もったいない精神のもと、再使用・再利用を実践していました。

物があふれる現代では、そんなことしなくてもいいと思う人がいるかもしれません。しかし、江戸時代のように節約術を実践しないと天然資源は減る一方です。長い目と広い視野を持ち考えてみると、今、無駄遣いをすれば、未来には天然資源がなくなり、みんな貧しくなってしまいます。今後のことを思うなら、節約する必要があるのです。

現代のもったいない精神である3Rも負けてはいません。

3Rとは、リデュース(Reduce/発生抑制)、リユース(Reuse/再使用)、リサイクル(Recycle/再生利用)それぞれの頭文字であり、ごみを減らす考えの根幹を成すものです。リデュースとは、ものを大切にして長く使うことや、食事を残さず食べたりして、ごみをできるだけ出さないようにすることです。リユースは、フリーマーケットアプリを利用する、洗剤類の詰替え商品を購入するといった工夫をして、一度使った物品を何度も使うことです。リサイクルは、古着を雑巾にしたり、ペットボトルから化学繊維を作ったりするなど、一度使った物を作り直してまた使うことです。

[画像:清掃事務所写真1]

港区で3Rを推進している、ゆるキャラ

街の清掃の主体は港区の人々

地域をきれいにするには、何が必要でしょうか。まず思い浮かぶのは清掃でしょう。港区には、清掃事務所である「みなとリサイクル清掃事務所」という部署があります。みなとリサイクル清掃事務所には、区民・事業者・区が連携し、ごみ減量について検討する、会議体(3R推進行動会議)があり、ごみ減量や3Rの取組を推進しています。

ここで言う区民には、港区在住の人のみならず、在勤・在学の人も含まれています。上の写真は古着を回収するための箱で、ここで回収された古着は事業者を通して海外でリユースされています。日本の古着は質が良いと評判です。この活動も「区民」が行える取組です。一人ひとりが街を汚さないように生活し、資源を無駄遣いしないように考え、生活態度を見直すことが、最も大切なことです。

1964年に東京オリンピックが開催される前の東京では、街中にごみが散らかり、景観を損ねるというごみ問題がありました。そこで、東京都清掃局はオリンピック開催に向け、街の美化を推進するためにごみ収集体制を大幅に変更しました。代表的な取組は、ごみの収集場所と収集する曜日を決めたことです。その変更により、都民は決まった収集の曜日に地域の集積場所へごみを出すようになり、以前に比べて道端にごみが放置されることもなく、衛生的な生活環境になりました。今の港区をはじめとした東京の街には、当時と比べてごみは落ちていません。

[画像:清掃事務所2]

田町駅近くの施設「みなとパーク芝浦」には、古着回収ボックスが設置されている

みなとリサイクル清掃事務所の3Rの取組

それでは、港区の3Rの取組について紹介します。

まず、リデュース(発生抑制)の主な取組についてです。

使い捨てプラスチック容器ごみの削減のため、区民主体のまつり等の事業に対して、リユース食器を無料で貸し出しています。また、家庭で余っている食品を集め、食品を必要としている人に提供する活動である「フードドライブ」や生ごみの減量のため、家庭用生ごみ処理機等の購入費助成及び貸出も行っています。また、段ボールコンポスト講座の実施などごみの減量にも取り組んでいます。

次に、リユース(再使用)の主な取組についてです。

家具のリサイクル展では、家庭で不要となった家具を査定し、状態の良い物は無料で引き取り、簡単な清掃をして、有料で販売しています。古着は各拠点で回収し、事業者を通して、カンボジアなどでリユースしています。また、古着としてリユースできないものは、ごみとして捨てるのではなく、工業用雑巾として有効利用しています。

最後に、リサイクル(再生利用)の主な取組についてです。

以前は、粗大ごみで出された木製品は埋め立て処理されていましたが、2016年度からは、事業者を通じて細かく粉砕し、接着して成形したパーティクルボードにリサイクルしています。このパーティクルボードは、生活の様々な場面で活用されています。家庭から出されたプラスチック(資源プラスチック)は、プラスチック原料やアンモニア、ドライアイス等に再生利用されています。

みなとリサイクル清掃事務所は、このような取組を広く知らせるため、「みなと区民まつり」などのイベントで3Rブースを開設しています。ブースではパネル展とシールアンケートを実施して3R活動が区民にどれだけ浸透しているかを調べています。2日で2,000人近い人たちがパネル展を見て、アンケートに回答していることから、3Rに関心を寄せていることが分かります。現代を生きる私たちは、いつの時代に対しても誇れる「もったいない」精神を持ち、3R活動を推進しています。

[画像:清掃事務所写真3]

港区の、仕組みとリサイクル

編集後記

[画像:清掃事務所写真4]

取材させていただいた、みなとリサイクル清掃事務所の方(両端)と

前野功弥(左から4番目)

最初みなとリサイクル清掃事務所さんに取材に行くことが決まった時はごみ処理の時の熱やリサイクルに関することしか聞けないと思っていましたが、実際に取材してみたらごみ処理からごみを出さないようにする活動やごみにしないようにする活動をしていて驚きました。自分が住んでいる地域でも薦めてみたいと思いました。

星見和哉(左から2番目)

芝浦運河まつりでまつりに使われたごみを再利用する活動を見て、環境について活動する大変さを知りました。実際に取材をしてリサイクルのシステムを聞いてみて、より環境活動の難しさを知ることができました。

平澤輝一(左から3番目)

今回、この活動を通して港区で行っているリサイクルの詳しい活動内容が知ることができ、一人ひとりの些細な取組がごみを減らすことに貢献すると分かりました。家具などのリサイクル展は港区民でなくても参加できるので、機会があれば行ってみたいと感じました。

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所属課室:芝浦港南地区総合支所協働推進課地区政策担当

電話番号:03-6400-0013(内線:3852)

ファックス番号:03-5445-4590

外国語対応が必要な人、通訳オペレーター、区の職員の3人で会話ができます。

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