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2023年6月10日(土曜)
伊代野真央、内田夏菜子、神山栞音、小髙輝璃、嵯峨拓弥(東京工業大学附属科学技術高等学校)
近年、海に浮かぶ人が捨てたプラスチックごみなどが問題になっていることは、みなさんご存知だと思います。この事に関連してみなさんは、お台場で行われている「東京ベイ・クリーンアップ大作戦」というイベントを知っていますか?
ダイバーさんや東京海上保安部など、海に関わるたくさんの人によって実行委員会として実施されていて、お台場の近隣住民の方々や色々な団体が集まり、SDGsにも関連した海の豊かさを守る活動です。
しかし、海の豊かさを守る活動とは具体的にどういう事なのか、問題を解決するにはどうすればいいのか、実際にどんな活動をされているのか、現状では知らない人の方が多いのではないでしょうか。
そこで私たちは今回東京ベイ・クリーンアップ大作戦に参加し、インタビューをしてきました。私たちが見せていただいたのは、団体参加者によるごみ拾い、水質などの変化を見るために行われる魚の観察会、ダイバーさんたちによる海中ごみの調査でした。
[画像:ゴミ拾い1]
[画像:ゴミ拾い2]
私たちも他の人に負けじとごみ拾い!
[画像:ごみ拾い3]
ダイバーさんたちが拾った、海中に漂っていたごみ
[画像:ごみ拾い4]
お台場の海の中の魚(東京海洋大学潜水部撮影)
普段海水浴をする時に、あまりごみに意識を向けていなかったので、会場のお台場海浜公園にもそんなにごみは落ちてないだろうと思っていました。しかし蓋を開けてみると、砂浜にはもちろん、そして海底にも多くのごみがあるということが分かりました。特にプラスチック系のごみが多かったです。海洋問題にもなっている理由が分かった気がしました。プラスチック系ごみでも、私が見た中では、お菓子のごみが一番多かった気がします。あとはライターなども浜辺にあってびっくりしました。ダイバーさんが取ってくれたごみには缶などもありました。また、浅瀬にも結構魚がいるということをダイバーさんに撮っていただいた写真から知ることができました。
今回このごみ拾い活動で、私たちのグループは袋4個分程のごみを集めることができました。全体では、砂浜と海中合わせて106kgが集まったそうです。海水に入る仲間もいてみんな熱心にごみを拾うことができていたと思います。
[画像:ごみ拾い5]
[画像:ごみ拾い6]
滝尾さん
[画像:ごみ拾い7]
初めてのインタビュー、緊張するなぁ
東京都島しょ農林水産総合センターは、浜松町、日の出桟橋のたもとに事務所を構える、東京都の農林水産業に関する試験研究や普及活動を行う東京都の機関です。お話をお聞きした滝尾さんは、水産業に関する研究、調査をされています。今回の東京ベイ・クリーンアップ大作戦では、お台場の海に生息している生物を採集し、地域の人々に向けて紹介する「観察会」を行っていました。このお台場での調査は20年以上も行ってきましたが、コロナ渦の影響で3年ぶりの調査となっています。
最後に、お台場に暮らす生物を地域の人々に紹介する意義について伺うと、「目の前の海に暮らす生物について知ることが、東京湾の環境について考えるきっかけとなれば良いと思います」と話してくださいました。魚を地域の人々に身近に感じてもらうことの重要性について、改めて感じるきっかけとなりました。
[画像:ごみ拾い8]
東京海洋大学のみなさんにインタビューしました
[画像:ごみ拾い9]
[画像:ごみ拾い10]
ライターなんて捨てる人いるんだ…(東京海洋大学潜水部撮影)
東京ベイ・クリーンアップ大作戦において、ダイバーとして潜水活動を行っていた東京海洋大学潜水部のみなさんにお話を伺いました。
現在、東京湾には、ハゼやエイなど、たくさんの生物が生息していますが、ダイバーのみなさんは、幾度もの潜水活動を行い、東京湾の生態を調査されているそうです。
そして、今回の潜水の成果に関しても教えていただきました!
この日の調査では、海中ごみに関しては、生活用品、プラスチック、お菓子の袋などが多くあり、私たちが日常的に排出しているごみが多いと言える結果でした。
また、水質の調査では気温が暖かくなってきているためか、水が濁っており透視度が悪くなっていたそうです。
ダイバーさんたちは、日本ダイビング協会会長を務める須賀次郎さんを中心に、毎月お台場の東京湾で、生態調査を行っているそうです。ダイバーさん曰く約30年前、この活動が始まった頃は、今よりもさらに水質や、環境汚染がひどい状況でした。人々の努力や盛り土などのおかげで年々、環境が改善されていると言えるでしょう。
須賀さん曰く生態調査は、継続させることが重要であり、目標は、「100年間この活動を続ける!!︎」らしいです!
また、ダイバーさんたちに今後この地域をどのようにしていきたいかを質問すると、「汚染される前のように、ノリやアサリがよく採れるような、漁業が盛んな東京湾に戻したい」とおっしゃっていました。
そのような東京湾に戻せるように、地域に住む私たちも、協力していかなければなりませんね。
[画像:ごみ拾い11]
実行委員会を担うKissポート財団の浅井さん
私たちは東京ベイ・クリーンアップ大作戦の実行委員会事務局をされている、Kissポート財団の浅井さんにも突撃インタビューしました。東京ベイクリーンアップ大作戦が1996年に始まって27年経った今は、ごみがだいぶ少なくなっているそうです。「ダイバーが潜れば海が完全にきれいになるというわけではないが、活動の存在が広く知られることで、海洋環境の啓発につながる。たくさんの人に知ってほしい」とおっしゃっていました。
今回の取材では、海辺に落ちているごみや海に浮かんでいるごみを拾うという非常に貴重な体験をさせていただいたのですが、ライターなど海に落ちているとは思えないごみが海に浮かんでいるなど、東京の海の環境を身近に体験することができました。また生物観察のような普段ではできない体験をすることができました。東京のこの活動は海の豊かさを守るというSDGsの目標の大切さと海の環境問題がとても身近なものであることを地域の人々に知らせる素晴らしいものだと思います。今後もこのような活動に積極的に参加していきたいです。
取材させていただいたKissポート財団の浅井さん(左端)と
東京湾のことについて知る過程で、どのような方たちが関わり、東京湾が守られているかを、深く知ることができました。ごみを海に捨てていく人がいる一方で、それを拾って海を守っている人がいることを身近に見たことで、より今後の行動について深く考えることができました。
私はSDGsと聞くと、かたい印象を持ってしまっていました。ですが、このイベントではインタビューの時の返答の温かさや地域が一致団結している雰囲気などを感じ取る事ができて、これからの時代に必要なのは、画期的なシステムなどもそうですが、心意気なのだという事を強く実感しました。なので、これからは積極的に人の心に触れられるような生活を心掛けたいと思います。イベントがあればぜひ参加したいです!
私はこのようなごみ拾い活動に参加したことが今まで一度も無かったので、とてもいい経験となりました。また、この活動を催した団体の方たちにもインタビューすることができ、活動を通して今後どのようにしていきたいかなどのビジョンも知ることができて興味深かったです。結構楽しみながらごみ拾いをすることができたので、また機会があったらこのような活動に参加してみたいなと思いました。
今までSDGsという言葉は人生で何度も聞いてきて、地球のため、他の人のため、自分たちのため何かをしないといけないということは知っていました。しかし、例えば海の水を綺麗にすると言っても個人でできることなのか、何をすれば綺麗になるのかなど全く知らなかったです。だから、今回インタビューに参加させていただいて、身近な所では、このような活動をしていると知れてとても良かったです。これからは、自分から行動していけるようにしたいと思います。
今回の東京ベイ・クリーンアップ大作戦では、生物観察のような普段ではできない体験をすることができたとともに、東京の海の環境を身近に体験することができました。この活動は海の豊かさを守るというSDGsの目標の大切さと海の環境問題がとても身近なものであることを地域の人々に知らせる素晴らしいものだと思います。今後もこのような活動に積極的に参加していきたいです。
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