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年間を通じて国内外問わず多くの方々が訪れるお台場では、皆様が安全・安心にご利用いただける「泳げる海、お台場」の実現に向け、水質改善等の取組を行っています。
[画像:「泳げる海、お台場」ポスター_1][画像:「泳げる海、お台場」ポスター_2]
お台場の海域は晴天が続けば国の定める水浴基準をほぼ満たし、糞便性大腸菌群(※(注記)1)はほぼ検出されません。しかしながら、強い雨が降ると市街地を浸水から守るために合流式下水道(※(注記)2)から汚水まじりの雨水が放流され、この影響により濃度が短時間で急上昇し、数日かけて元の数値に戻るという特徴があります。このため、当初のお台場海水浴は、前日までの降雨状況に関係なく、一律で「海水に顔をつけないこと」を条件とし、さらには小学生以下にはライフジャケットの着用を義務付けました。顔つけの制限については来場者から「もっと思い切り泳ぎたい」などの要望があがっていました。
(※(注記)1)大腸菌のうち44.5°Cで培養したときに検出される細菌のこと(通常の大腸菌の培養温度は36°C)
(※(注記)2)家庭等からの排水と雨水を一つの管に流す下水道
一般的に海岸や水辺工事の際に水質汚濁の原因となる土砂や汚泥が、周辺の水域へ流出・拡散するのを防ぐために水中に設置するカーテン状の仕切りです。雨天時の合流式下水道からの影響を未然に防ぐ具体的対策として、平成29年のお台場海水浴(4年目)から”お台場の海”の実態に合わせ、カーテン丈の調整や配置の工夫を行い、赤潮や大腸菌の侵入を防ぐ取組を開始しました。これにより、お台場海水浴の衛生面での安全性の向上と、区域内の水質の測定・考察を可能にしました。
[画像:水中スクリーン]お台場海浜公園海域内における糞便性大腸菌数の推移を予測し、「水浴場の水質判定基準」が規定する基準への適否を予報するシステムです。
平成29年のお台場海水浴終了後、東京湾における大腸菌の濃度変動の分析モデル(以下「東大モデル」)を確立している東京大学より、港区が取り組む「泳げる海、お台場」の社会的意義について賛同をいただき、平成30年に東京大学、港区、海辺づくり研究会の共同研究が実現しました。しかし、東大モデルによる大腸菌数の計算には複雑なデータ作成手順が必要であり、海水浴当日における活用が難しく懸案事項となっていました。そこで、都内13地点の降雨パターンを類型化し、降雨と潮位の様々な組み合わせ条件における水質予測のデータベースを作成しました。さらに様々な潮位条件を考慮して事前にモデルで計算を行い、水質予測をデータベース化しました。この一連の分析作業により新たに構築したデータベースを活用し、前日の降雨パターンから海域の状況を判断します。来場者への情報発信については、顔つけ可能の日には「青色」、不可の日には「黄色」の旗を砂浜に立て、わかりやすい情報発信に努めました。予報システムを構築したことで、「海水に顔をつけないこと」という一律の条件を変更し、より安全に泳げるようになりました。
2019年一部調査期間の予報結果を以下の図で示しています。
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