島根県の中央部に位置する,江の川を挟んだ松川町,川平町をあわせた松平(まつひら)
×ばつ松平ラボ」と称することとなり,一体となって活動するスタイルが確立しました。
H21に実施した「新たな公」モデル事業では,企業のCSR活動と連携し,社員の方に農作業体験をしていただく等,地域をあげての交流活動を行いました。若い人が田舎にきて楽しみ,感動する様子を目の当たりにし,私たちも自信を持つことができました。そこで,モデル事業終了後も交流活動を発展させ,私たちの側から都会へ乗り込む「軽トラ朝市」を広島市内で実施し,たくさんの人に来ていただきました。また,「村を消すな!明日へつながるセミナー」を年3回開催し地域全体で地域づくりを学ぶ活動も実施しています。この他,交流活動だけでなく,墓掃除や草刈りを行う「たすけ愛隊」による地域支援活動に取り組むとともに,毎月,戦略会議を実施し,地域づくりの方向性を見失わないようにしています。
また,常駐する人材確保が課題ですが,島根大学の学生さんが献身的に参加いただいています。学生さんの著作「松平の歩き方」は,地域にとって宝となるものです。
これらの活動により,地域に笑顔が戻ったことが一番大きな成果です。そして,高齢化は田舎,都会を問わない問題だと気づきました。田舎の癒しを都会に提供できるよう,これからも活動を続けていきたいと思っています。
発表者
松平村塾 松原利直氏
発表資料