テーマの趣旨
U=Uは治療の進歩がもたらした予防手段です。治療の普及を進め、HIV陽性者やその周囲の人たちへの社会的な差別と偏見を解消し、HIV検査を受けやすい環境を広げます。
世界エイズデーの国内啓発キャンペーンでは2024年度に『U=U 知ることからもう一度』をテーマに掲げましたが、分かりにくいとの反応も受けました。今回はその中身(何を知るのか)を伝え、U=Uの普及につなげます。
抗レトロウイルス治療を続け、HIV陽性者の血液中のHIV量を現在の検査手法では検出できないレベルに抑え、その状態を維持すれば、他の人にHIVが性行為で感染することはありません。
「HIVは日常生活では感染しない」というこれまでのメッセージの中で、ほぼ唯一の例外とされていた性感染が例外ではなくなることをU=Uは強調しています。HIV感染にまつわる偏見や差別の解消につながる社会的なメッセージとして、感染不安を抱えHIV検査に踏み切れないでいる人たちには検査を受けるきっかけを提供できます。HIV陽性者を支え、検査を推奨するメッセージとしても大切です。
ただし、U=Uは万能ではありません。HIV感染を防ぐ効果はあっても、梅毒など他の性感染症は防げません。これまで積み上げてきたセーファーセックスの様々な選択肢は引き続き大切になります。
「U=Uかどうか」でHIV陽性者を分けてしまう側面があることも課題です。UNAIDSは2024年版解説書で、U=U普及の重要性を強調したうえで次のように指摘しています。
https://api-net.jfap.or.jp/status/world/pdf/undetectable-untransmittable_jp.pdf
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