【まとめ】
1.令和6年の新規HIV感染者報告数は、令和5 年と比べおおむね横ばい(-約1%)であるが、保健所等での検査件数の伸びが鈍化していることが影響している可能性がある点に留意し、今後の状況を注視していく必要がある。
2.令和6年の新規エイズ患者報告数は、令和5年と比べ増加(+約14%)し、令和4 年より2年連続で増加となった。これは、新型コロナウイルス感染症の流行等により保健所等でのHIV検査件数が減少していたことにより、エイズを発症するまで診断を受けていなかった患者が増えていることと、外国国籍のエイズ患者報告数の増加による可能性があるが、そのトレンドが変わってきている可能性も疑われるため、今後の状況を注視していく必要がある。そのため、新規報告数全体に占めるエイズ患者報告数の割合は33.4%と過去20年間で最も高い割合となっている。
委員長コメントは2025年第1・第2四半期報告、2024年確定値とも、API-Netで全文(PDF版)を見ることができます。
https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2025/2509/20250926_coment.pdf