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September 12, 2012

中南海の「異変」

しかく 本邦の党首・・総裁選挙よりも、国際政治上は、衝撃度の高い話になるかもしれない。

しろいしかく 中国系香港紙が異例の批判=外務省の習副主席取材予定変更
時事通信 9月11日(火)22時41分配信
【香港時事】中国系日刊紙・香港商報は11日、10日に予定されていた習近平国家副主席とデンマークのトーニングシュミット首相の会談がキャンセルされたことに関連して、中国外務省は事前に取材を受け入れると香港メディアなどに通知しておきながら、予定変更について何も説明しなかったと批判した。中国当局の指導下にある香港紙が中国当局を公然と批判するのは極めて異例。
また、中国系香港メディアは通常、中国メディアと同様、同国指導者の健康不安説に触れることはないが、香港商報は習副主席について「病気のうわさがある」と指摘した。

「次期国家主席」に異変が起こっているとすれば、相当に怖いことになりそうである。真相は判らない。病気説、「水泳中に背中を負傷」説、「交通事故」説、果ては「暗殺未遂」説まである。世界中のチャイナ・ウォッチャーが目下、躍起になって追いかけているはずである。ところで、ロイター通信が報じた「水泳中に背中を負傷」説というのは、全然、イメージが判らない。日本の芸人よろしく、「素人の飛び込み」をやったのか。
習近平の「安否」は、来月の党大会「になれば判ることである。もっとも、これも、そのまま10月開催となるのかは判らない。それにしても、習近平が公に姿を現したのは一日であるから、10日も姿を消していることになる。「体調を崩した」というレベルではない異変が起こったととみるのが、普通であろう。
もし、習近平が予定通りに国家主席になるこがないということになれば、どうなるのか。確実にいえることは、過去数年、「権力移譲」のために行われた一切の努力が、無駄になるということである。天皇陛下との「ゴリ押し」会見を含めて、習近平の御披露目に向けた努力が、あらかた水泡に帰すのであるL。
だとすれば、誰であれ、習近平の代役としての「次期国家主席」は、弱い政治指導者になるはずである。「本来、なるべきと認識された人物」と「なるはずではなかった人物」の間には、求心力において相当な開きがある。胡錦濤が引退を撤回して、「次期国家主席」の選びなおしをするという選択もあるかもしれないけれども、それでも、「中南海」の動揺は避けられまい。「中南海」の混乱から眼を逸らすために、日本に八つ当たりすることのないように、願いたいものである。
こういう「ざわざわとした感じ」は、レオニード・ブレジネフやコンスタンティン・チェルネンコの逝去の後の空気に感じられれたものと似ている。流石、「中南海」と「クレムリン」は、同類といったところか。「開かれた社会」で政治家を批判できる日本の空気は、何と幸いなることか。

Posted by 雪斎 on September 12, 2012 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)
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September 09, 2012

「橋下新党」のハードル

しかく 「賽は投げられた」というわけか.

しろいしかく 橋下氏、国政進出を表明=「日本維新の会」結成へ
時事通信 9月8日(土)21時53分配信
地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)は8日、大阪市内で所属議員らによる全体会議を開き、次期衆院選での国政進出に向け、橋下氏を代表とする新党「日本維新の会」を結成する方針を正式決定した。橋下氏は会議後の記者会見で「自治体を自立させるためにも、国家の統治機構を変えなければならない」と決意を表明。衆院選では過半数の議席獲得を目指す考えを示した。
与野党の対立激化で国政が「決められない政治」に陥る中、知名度の高い橋下氏率いる新党は、衆院選の「台風の目」となりそうだ。
大阪維新の幹部によると、小選挙区と比例代表で合わせて計350〜400人の候補者を擁立する計画という。このため週明けにも、現・元職の国会議員らに加え、「維新政治塾」の塾生約900人を対象とした第1次公募を開始する。さらに全国の地方議員にも日本維新への参加を呼び掛ける。

次の衆議院選挙で「日本維新の会」が獲得すべき議席数のハードルは、どのくらいか。
くろまる 50議席 この水準を超えてきたら、「大成功」である。
くろまる 30議席 この水準が最低限の目標である。日本新党が獲得した議席水準が「511中、37」であった。
現行480議席を考慮するならば、30をとれるかどうかは、「次の次」を展望するうえで注目すべき基準となる。
もし、この水準に達しなければ、「次の次」での泡沫政党化は避けられないであろう。
それにしても、400人擁立というのは、どういう根拠だろうか。
選挙期間中、橋下党首は、ひとりで、候補を立てている選挙区に応援に入らなければなるまい。「維新の会」は、実質上、「橋下党」であるから、そういう「田植え・草取り作業」は地道にやらなければならない。橋下市長には、そういう手間が掛けられるのか。大阪周辺ではなく全国でである。
また、選挙は、候補ひとりで手掛けるわけではない。全国の選挙区に候補者を埋めることができたとして、選挙の実戦部隊は、どのように組織するつもりか。たとえば、雪斎が「維新の会」から出馬すると仮定した場合、橋下市長周辺は、必要な人材と資金を提供してくれるのか。こういう問題は、必ず出て来る。「公認はするけれど、後は勝手に...」という態度では、選挙にならない。
唯一、考えられるのは、現職市長のような「局地的有名人」を一本釣りしていくことであろう。だが、その場合、「自分は大阪市長職を離れない」としている橋下市長の姿勢が、どれだけの説得力を持つのか。
然りとした組織や資金の裏付けを持つ公明党や共産党でさえ、現行選挙制度の下では、それぞれ34と21が過去の最大値である。第三党以下の政党にとっては、小選挙区制という選挙制度は、それほどまでに難しい。

Posted by 雪斎 on September 09, 2012 | Permalink | Comments (1) | TrackBack (0)
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September 04, 2012

自民党総裁選挙の見方

しかく 自民党総裁選挙である。
報道によれば、谷垣禎一総裁の再選に「黄信号」だそうである。
だが、「谷垣総裁の何が問題なのか」という疑問は残る。政権喪失後の野党党首というそれ自体としては、「労多くして報われない」仕事を谷垣総裁が三年も務めたのは、ひとつの「義挙」である。「政権奪回」が近いからといって、首を挿げ替えるような印象を世に与えるのは、いいことではない。
雪斎は自民党員ではないので選挙に関われないけれども、筋としては「谷垣再選」支持である。
とはいえ、名前が出ている政治家に対する雪斎の評価は、以下の通りである。
町村信孝氏― 谷垣総裁の対抗馬という意味でならば、もっとも相応しい候補だと思う。国民的人気という点で厳しいという見方もあろうけれども、次の総裁に問われるのは、「政権奪回」後、すぐに官僚組織を動かす行政手腕である。
石破茂氏 ― 谷垣、町村両氏に並んで、「今、でるべき資格」のある政治家だとおもう。国民に対する「発信力」は随一である。
石原伸晃氏― 谷垣執行部の「番頭」が「惣領」を飛び越すというのは、どうもよくわからない。十年以内には、確実に「宰相」になっているはずだが、旗を上げるのは、今なのか。
安倍晋三氏 - 政権奪回の五年後に「再登板」してもらえばよろしい。今が「再登板」を図るタイミングだとは思われない。橋下徹大阪市長との提携というのも、「危うさ」が付きまとう。「どっしりとした感じ」が、彼には欲しい。外務か財務で実績を積んでもらいたいものである。
林芳正氏 - 大車輪の活躍をしてほしい政治家である。そのことに参議院という立場が相応しいのか。
ただし、雪斎の本音としては、「小泉純一郎総理」か「麻生太郎総理」を、もう一度、観てみたい気がする。そうなっときは、日本が愈々、追い込まれている局面であろう。

Posted by 雪斎 on September 04, 2012 | Permalink | Comments (4) | TrackBack (0)
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August 12, 2012

ナショナリズムの「沸点」

しかく 李明博韓国大統領が竹島訪問をを強行した件を書く。
「やってしまった...」感が漂う政治選択である。
当然、「朝日」から「産経」まで、日本のメディアは揃って批難している。

ところで、段々、日本の「ナショナリズム」の沸点も、下がってきているようである。
これが沸騰点に達した時に、どういうことになるか。
これが「怖いことになる」という感覚はL、大事であろう。
一時は、「神風」を実践していた国である。

中国や韓国は、日本の「ナショナリズム」をどのようなものだと観ているのか。
「怖い」と観ているか。「大したことがない」と観ているか。
これが今後の東アジア情勢を観察する材料になる。

ところで、サッカーU23日韓戦は、観なかった、
準決勝の崩れ方がひどかったので、日韓戦も負けるのだろうと思ったら、そのとおりであった。
だが、韓国選手が、とんでもないことをやらかしたようである。


「ナショナリズム」の沸点を下げることは、身を滅ぼす」。
「忿兵(ふんへい)は敗れる」である。
それにしても、「島」をめぐる紛争の話を、英国で披露して意味があるのか。
「フォークランド」の記憶を。覚ますような振る舞いである。
この「政治性」は、かなり露骨につたわわることになるであろう。

Posted by 雪斎 on August 12, 2012 | Permalink | Comments (2) | TrackBack (0)
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August 02, 2012

「陰謀の国」のオリンピック

しかく 昨日のエントリーの「補足」である。

しろいしかく 川澄 シュート禁止令を訂正「ノリさんなりのジョーク」
(スポニチアネックス)2012年8月2日 7:02
南アフリカ戦から一夜明け、「ノリさん発言」を一部訂正した。なでしこジャパンの川澄にシュート禁止令を伝え聞くと「それはノリさんなりのジョーク。自分が受けた印象は、ワイドに開いてボールを動かし奪われないでくれというニュアンスだった」と笑いながら明かした。
南アフリカ戦には後半13分から出場したが、この日もミニゲームでシュートも決めるなど好調を維持している。「3時間のバス移動はあっという間だけど飛行機は別」と移動がないことも喜んでいた。

「日本は現場が強い」という話を確認させる記事である。
「なでしこ」佐々木監督の「勇み足」をフォローした形になっている。
一昨日の「なでしこ」 における「引き分け」狙い戦術は、それ自体、批難されるべきではない。
ただし、そういう戦術における「意図」を口に出して言ってはいけない。
「総動員体制確立のために色々な選手の調子を確認した」とだけ言っておけばよかったのであろう。
佐々木監督の「日本人らい生真面目さ」がポロリと出てしまった瞬間であろう。
だが、そういう「生真面目さ」は、国際舞台では、仇となることもあるのである。

ところで、英国は、「陰謀の国」である。
開会式に「女王陛下の007」を登城させる演出は、「カッコイイ」ものであったけれども、そもそもジェームズ・ボンドが身を置くMI6は、英国の対外諜報を担って来た組織である。

英国紳士にとって、「陰謀」や「謀略」は嗜みの一つである。
だが、そういうものにまつわる「後ろ暗さ」を「公正」や「気品」で見事に覆い隠してきたのも、英国紳士の流儀である。
前のエントリーでも書いたように、「『ずる賢さ』は露骨になってはいけない」けれども、それを実践してきたのが、大英帝国の歳月である。日本人は、こうしたところは本腰を入れて倣うべきなのであろう。

「ずる賢さ」には、「公正」や「気品」という衣装を着せよ。

それができなければ、バトミントンで失格になった中韓両国ペアのような仕儀になる。
オリンピックは、色々なことを考えさせてくれる。

Posted by 雪斎 on August 02, 2012 | Permalink | Comments (0) | TrackBack (0)
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