SCP-XXXX-JP - Alkune

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - Alkune
著者: volatiler volatiler
作成年: 2025

評価: 0
sasidome.png

高解像度電子顕微鏡「八咫STM」により観察された SCP-XXXX-JP 個体群の行進像

アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP はサイト-81██化学セクターの無人運用二重気密チャンバーに収容されます。収容区画の内槽・配管・シール材はガラス/金属/PTFE系(PFA・FEPを含む)のみで構築され、半径10 m以内でC-H結合の割合が██ %以上の物質(低分子・高分子・可塑材・潤滑油を含む)の一切の保管・使用は禁止されます。██ %未満の物質についても原則使用は回避してください。標品はテフロン内面処理済み石英アンプル(各100 mg、乾燥アルゴン封入、−20 °C)に保持されます。観察・操作は遠隔ロボットアーム/自動液送系で行われ、終了後は基板および器材を溶剤洗浄と高温焼成で処理されます。

ヒト職員の立ち入りおよびヒト主体による直接操作実験は禁止されます。実験の実施にはレベル4クリアランスを持つ職員2名の承認およびO5評議会の承認が必要であり、承認記録はサイト管理記録に永久保存されます。

搬送・事故対応時の個人用防護具(PPE)はFFKM手袋・フェイスシールド・不浸透性前掛けを必須とし、ニトリル/ラテックス/PVC等のC-H結合を持つ素材を原料とした装備は使用禁止です。SCP-XXXX-JP に直接接触した人物は即時隔離の上で汚染評価を受け、変異兆候が認められた場合は終了処置が実施されます。抑制手段としてHFIP蒸気(10–20 vol%)または−120 °C以下の急冷を常備してください。保存は研究用に限り最小限とされ、不要分は 3,000 °C以上の高温焼却処分によって完全に廃棄されます。

人工的に生成可能な技術が発見・公表された場合、関与者には即時の記憶処理を施行し、関連情報・記録は抹消されます。対象物質は速やかに回収され、研究保存用の最小限を除き、残余は高温焼却処分によって完全に廃棄されます。

説明: SCP-XXXX-JP(通称: アルクン/英名: Alkune)は、分子式が常に CnH2n+2(n≥2)であるにもかかわらず、不飽和度2に相当するシグナルが各種分光法で恒常的に観測される異常な有機化合物群です。

SCP-XXXX-JP は単体で存在する限り通常の炭化水素と区別できません。異常性はC-H結合を有する有機化合物に直接接触した場合にのみ発現し、その瞬間にSCP-XXXX-JP 分子が歩行を開始します。各ステップは接触点のC-H結合部分を即座に SCP-XXXX-JP に変換し、隣接する異種元素(O, N, Si など)は強制的に同質量のC-H結合に置換されます。結果として対象は本来の化学的性質を失い、時間経過とともに SCP-XXXX-JP に収束します。C-H結合を有する物質であってもC-H結合の割合が██ %未満の場合は異常性が発現しません。これは歩行を成立させるための「道」が存在しないためと推測されています。

基板上では二次元的歩行が観察されますが、厚みを持つ物質に接触した場合には三次元的に進行します。対象内部の分子配列や繊維・管腔の隙間を「階段」として利用するかのように上り下りし、奥へ侵入します。高分解能走査型トンネル顕微鏡(STM)観察では分子両端に小環状構造が周期的に出現・消失する像が記録され、この構造の交互開閉が歩行様式の基盤であると解釈されています。

侵食(=変異)速度の観測値(直接接触条件)

木材(乾燥軟材・繊維方向直交、1 m厚): 4秒で貫通。前縁平均速度約0.25 m/s、貫通加速度 ██ m/s2。
綿布(平織、0.8 mm): 0.15–0.30秒で全面崩落。
ポリエチレン手袋(0.05 cm): 0.3–0.8秒で穿孔。
シリコーンビード(3 mm): 0.8–1.5秒で貫通。
EPDM Oリング(断面5 mm): 3–6秒で切断。
ポリカーボネート板(10 mm): 6–12秒でクレージング→自重座屈。
アスファルト(表層30 mm): 1.5–3秒で流動化し下層に進行。
ガラス・金属・セラミックス・岩石・PTFE系: 観察時間内に変異なし。

進行速度は多孔性・含水率・微細管腔の連結性に依存します。木材の高速貫通は、繊維間隙の毛細ネットワークによる前縁の準バリスティック伝導が要因と推定されています。

本オブジェクトの接触連鎖は指数関数的増殖に至る可能性があり、NK-クラス世界終焉シナリオを引き起こす危険があります。

発見経緯: 20██/██/██、██県██市の██大学理学部化学科において、多環芳香族のSTM観察下部分水素化と高周波レーザーパルス励起を組み合わせた高エネルギー化学反応制御実験中に SCP-XXXX-JP は生成しました。試料は顕微鏡基板上で歩行を開始し、接触したゴム栓やポリエチレン容器の内容物を変質させ、短時間で実験チャンバーと区画壁を破壊して多数の死傷者を発生させました。財団介入後、施設内の SCP-XXXX-JP は全量回収され、外部流出は確認されませんでした。カバーストーリー「実験中の爆発事故」が適用されています。その後財団内部で █████ 回の合成再現試行が実施されましたが、すべて生成に失敗しており、初回生成が極めて偶発的であったことが示唆されています。

実験インシデント 8045-JP-γ: 20██/██/██、サイト-81██の観察実験中、隔離チャンバー内のシリコーン窓シールおよびEPDMガスケットが接触により変異・破断して差圧が喪失しました。SCP-XXXX-JP が流出し、隣接区画のC-H結合を含む資材へ接触連鎖が発生して短時間で被害が拡大し、Euclidオブジェクトの収容区画まで影響が及びました。SCP-████ および SCP-████ が収容違反し、制圧過程で死傷者(死亡██名・負傷██名)が発生しました。事案はHFIP噴霧とPTFE製仮設隔壁の設置によって収束し、以後、関連設備は完全フッ素系材質へ更新されています。

再分類記録: 20██/██/██、葛城博士は、影響対象がC-H結合を有する物質に限定されることの実証、材質制限・HFIP抑制・低温停止・3,000 °C以上での焼却によりサイト内運用が安定していること、さらに █████ 回の合成再現試行がいずれも不成功で初回生成が極めて偶発的であることを根拠に、Euclidへの再指定を提言しました。しかし、生成機構が未解明で再発生の可能性が否定できず、発生時にはNK-クラス世界終焉シナリオへ至る危険が残るため、O5評議会は再指定案の審議を凍結しました。オブジェクトクラスは Keter のまま維持され、半年ごとの再評価のみ実施されます。

付与予定タグ: keter jp scp 液体 化学

裏設定(スポイラー)

名前の由来は「アルカン/アルケン/アルキン」+「歩く」。研究班の悪ノリがそのまま正式採用された設定。

侵食は「歩行=接触点移動=異常相互作用」という一連の流れで発生している。

不飽和度=2固定は「足2本」に相当する環構造の周期的出現として解釈される。

批評してほしいポイント

特別収容プロトコルの長さはこのままで大丈夫か。

説明のディテールが細かすぎて浮かないか。

SCP-JPの報告書として違和感はないか。


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    Tutu-sh Tutu-sh 27 Aug 2025 13:58

    逐次指摘

    一般的なSCP報告書では、半角コロン(「:」)の後に改行を挟まず、半角スペースを挿入して文章を開始します(記事のテンプレート)。本作では特別収容プロトコル:説明:などの各節見出しの後に改行が挿入されているため、その点でフォーマット上の違和感を覚えます。そうした改行の仕方を採用している記事が無いとは言いませんが、少なくともSCP-JPでは一般的でないように考えます。

    ヒト職員の立ち入りおよびヒト主体による直接操作実験は原則禁止されます(ヒト生体は高含炭化水素組織であるため)。

    特別収容プロトコルは取り扱い手順を書く場であり、基本的にその取扱いの理由までは記載を求められていません。丸括弧内の文言は除去しても良いでしょう。

    異常な変異特性は"直接接触した炭化水素にのみ"発現し、

    好みによりますが、ダブルコーテーションによる強調は無くてもよいかもしれません。古めの記事にはそういう強調表示があるかもな、という印象を受けます。

    ネットワーク的接触拡大により指数関数的(加速度的)増殖に至る可能性があります。

    「指数関数的」という表現はSCP報告書においてよく用いられるものであるため、「加速度的」という補足が無くても通じます。

    非接触誘発は確認されていません。

    報告書内で一部の文言を太字にして強調表示することは、ふつう行われません。

    貫通加速度 ██ m/s2

    m/s^^2^^のように記入してm/s2のようにマークアップで上付き文字にしてはいかがでしょうか。もし構文で上付きにした際に発生する行間の不揃いが気になる場合は

    [[module CSS]]
    sup {
    vertical-align: top; position: relative; top: -0.5em;
    }
    [[/module]]

    をページ内にコピペしておくと行間を狭く統一できます。

    20██/██/██、葛城博士は、影響対象が炭化水素材料に限定されることの実証、材質制限(ガラス・金属・PTFE)・HFIP抑制・低温停止・3,000 °C以上での完全焼却によりサイト内運用が安定していること、さらに合成再現試行が計 █████ 回いずれも不成功で初回生成が極めて偶発的であることを根拠として、Euclid への再指定を提言しました。
    しかし、生成機構は未解明で再発生の可能性が否定できないこと、(後略)

    一般的なSCP報告書は複数の段落で構成されており、その段落間に1行の空行を挟んで次の段落を開始する体裁を取っています。逆に言えば、1つの段落が続いている限りは改行を行いません。現行の説明:節のように、空行を挟まない改行はフォーマットの逸脱と見なされます。テンプレートにも同様の記載があります。

    現在の対応方針:
    SCP-XXXX-JP を人工的に生成可能な技術が発見・公表した事例が確認された場合、関与者には即時の記憶処理が施行され、関連情報・記録は抹消されます。対象物質は速やかに回収され、研究保存用の最小限を除き、残余は 3,000 °C以上の高温焼却処分によって完全に廃棄されます。

    これは特別収容プロトコル:に含まれないのでしょうか。


    全体

    化学が専門でないので細かい粗探しはできないのですが、クリニカルトーンがしっかりとしていて、それでいて過度に難解でない(高校〜一般教養レベルの知識があれば支障が無い程度に雰囲気を掴める)ため非常に読みやすく充実している印象を受けました。アルカン/アルキン/アルケンの母音がズレることの面白おかしさは(理系であれば?)高校で誰しも通りそうですが、そこから具体な危険性を持つ異常性に派生させてストーリーを纏めるのは良い発想であるなと感心しました。

    - 特別収容プロトコルの長さはこのままで大丈夫か。

    私は特別収容プロトコルの長い報告書を見るときちんと考えてある/ありそうと判断して好感を抱くので、この点で全く問題ありません(正直なところ、特別収容プロトコルが短い報告書を見ると、ストーリーを成り立たせることに注力していて報告書や手順書としての意識が薄いのではないかと思ってしまいます)。

    また特別収容プロトコルはストーリー自体に関与しない場合が多く、物語として享受する際には重要視しない読者も少なくないと思われるため、多少長くとも読了に要するコストが甚大なものになるということは無いのではないかと考えています。

    - 説明のディテールが細かすぎて浮かないか。
    - scp-jpの報告書として違和感はないか。

    説明は確かに細かいですし、また既存のSCP-JPの報告書と比較すると異質寄りではあると思います。ただそれは一概に悪いことでなく、むしろ本作の個性でありアイデンティティになる部分でもあるので、そこはそのままで良いのではないかと思います。

    by Tutu-sh Tutu-sh , 27 Aug 2025 13:58
    ご批評ありがとうございます!
    volatiler volatiler 28 Aug 2025 17:20

    ご丁寧なご指摘ありがとうございます。
    いただいた内容を踏まえ、以下のように修正いたしました。

    一般的なSCP報告書では、見出しの「:」の後に改行せず半角スペースで本文を続けます。本作は改行されており違和感があります。

    → 見出し後の改行を廃し、「特別収容プロトコル: 〜」「説明: 〜」等に統一します(全セクション適用)。 テンプレートに従っておりませんでした。ご指摘ありがとうございます。

    「ヒト職員の立ち入りおよびヒト主体による直接操作実験は原則禁止されます(ヒト生体は高含炭化水素組織であるため)。」の括弧内は不要では?

    → 確かに助長ですね。括弧内の理由を削除し、手順のみを記載します(「...は禁止されます。」に簡潔化)。

    「異常な変異特性は"直接接触した炭化水素にのみ"発現し、」——ダブルクォーテーションの強調は不要では?

    → ご指摘の通り強調を削除します。あわせて設定反映のため表現を 「異常な変異特性は、–CH–基を有する有機化合物に直接接触した場合にのみ発現し、」 に改めます。

    「指数関数的(加速度的)増殖」——「加速度的」は冗長では?

    → 「指数関数的増殖」に一本化します。

    「非接触誘発は確認されていません。」が太字強調になっているのは不自然では?

    → 太字を解除し、平文にします。

    「貫通加速度 ██ m/s2」の表記は m/s2 で上付きにすべきでは?(行間が気になる場合はCSS提案あり)

    → 本文は「m/s2」に修正します。CSSの件はまた勉強して適用を考えたいと思います。教えていただきありがとうございます!

    段落構成:SCP-JPでは段落間のみ空行を挟み、段落内改行は行いません。現行の「説明:」は改行の使い方が逸脱しています。

    → 段落を整理し、段落内改行を撤廃します。段落間のみ1行空けます(説明・再分類記録など全体に適用)。

    「現在の対応方針:」の内容は実質運用手順であり、特別収容プロトコルに含めるべきでは?

    → 同意します。該当セクションを廃し、特別収容プロトコル末尾に統合します(記憶処理・情報抹消・回収と3,000 °C以上焼却の項目を移設)。

    いただいたご意見をもとに特別収容プロトコル、説明のディティールは原版を引き継ごうと思います。あらためて素晴らしいご批評ありがとうございます!

    by volatiler volatiler , 28 Aug 2025 17:20
    Jiraku_Mogana Jiraku_Mogana 28 Aug 2025 13:37

    説明が細かいことは先のTutu-sh Tutu-sh さんと同意見でアイデンティティとなっていて良いとは思いますが、それにより化学的に見た際の細かい違和感や必要な情報の欠落がかえって目立ってしまっている箇所があるように思えました。

    画像フックも付いた歩く分子という設定や微細な説明は良いですが、蓋を開けてみると「多くの有機化合物に伝染していく物質」というだけで収容違反やその後の対応も当然の帰結といったところであまり新奇性を感じませんでした。アルカン/アルケン/アルキンからの連想も有機化学を学んでいない人にとっては分からないでしょうし、化学に詳しくなければ上記のように捉えられあまり評価されないのではという懸念があります。「分子が歩く」という設定をもっと生かした描写や展開をしてあげるといいのかもしれません。コミカルな異常性と危険性のギャップをうまく際立たせることができれば、高評価を得るポテンシャルはあるかと存じます。


    O5評議会の承認が必要とされ、

    他人事な感じがあります。「必要であり、」でしょうか。

    承認書の写しは実験開始前に掲示され、終了後24時間保管されます。

    書類の保存期間として1日は短い気がします。何を元にすればいいかはちょっと判断しかねますが、だいたいの書類は3年、5年、7年とかは保存している印象です。そもそも別に廃棄する理由もないのでこの保管期間の記載は削り落としてもいいかもしれません。

    搬送・事故対応時のPPEは

    化合物名ならともかく、略称を用いる場合は最初は「個人用防護具 (PPE)」のようにフルで記載した方が親切だと思います。

    SCP-XXXX-JP(通称:アルクン/英名:Arukun)

    Alkane/Alkene/Alkyneが元というのでしたらAlkuneあたりが適切な英名ではないでしょうか。

    等価不飽和度(IHD)

    この語句が検索しても出てきませんでした。単に不飽和度か水素不足指数が適切ではないでしょうか。

    CnH2n+2

    下付き文字を使って「CnH2n+2」とした方が適切かもしれません。「C,,n,,H,,2n+2,,」でなります。

    不飽和度(IHD)が恒常的に2で固定されている

    不飽和度はどのように測定しているのでしょうか? 分子式はMSスペクトルや元素分析からわかるとしてCnH2n+2なら定義上不飽和度は0になるのでなんらかの測定によって不飽和度を求めているのかと思います。ヨウ素価のように多重結合と反応する物質の消費量から求める方法では環状構造の数はわかりませんし、SCP-XXX-JPが反応する物質があるなら無力化できる手法があることになりますし、何らかの非破壊の測定手段があるのでしょうか?異常性の根幹なので説明があっても良いかと思います。

    異常な変異特性は"直接接触した炭化水素にのみ"発現し、接触界面から対象内部へ体積比例で進行します。変異した分子が新たな対象に再び接触した場合に限って連鎖が生じ、ネットワーク的接触拡大により指数関数的(加速度的)増殖に至る可能性があります。

    具体的な変異が明確に書かれていない気がします。接触した炭化水素がSCP-XXX-JPへと変化するという現象でよろしいでしょうか?

    ガラス・金属・PTFE系には影響を与えません。

    陶磁器などのセラミックスや岩石など他の無機物はどうでしょうか。

    侵食(=変異)速度の最新観測値

    侵食と下記の破壊が起きる因果がよくわかりませんでした。提示された物質がSCP-XXX-JPに変化するとして。その強度や状態が明確ではないため穴が開いていく様子が読者が想像しづらいかもしれません。
    また、これまでの説明では炭化水素──炭素と水素だけからなる物質にのみ影響を与えるという話でした。ですので、例えばSiが含まれるシリコーンやOが含まれるポリカーボネートは炭化水素ではないので反応しないことになります。
    もしかすると炭化水素という表現は誤りで、C-H結合を有する物質へと影響をあたえたいのではないでしょうか。とはいえ先に例にあげたポリカーボネートならビスフェノール部分が炭素骨格なのでそこらへんが分解しているのかなと想像できますが、シリコーンは主鎖が-Si-Si-ですので側鎖のメチル基などが無くなっても何となく形は保たれるような気もします。

    準バリスティック伝播

    検索しても出てきませんでした。「準バリスティック伝導」ではないでしょうか?

    SCP-██ および SCP-██ が収容違反し、

    (死亡 ██ 名・負傷 ██ 名)

    合成再現試行が計 █████ 回

    そんな気にするほどのことではないかもしれませんが、SCP-██や黒塗りの前後に半角スペースはあまり挿入されない気がします。また、現状の黒塗りの数ですと、SCP-██の数字が2ケタになり存在しないナンバーになるのでSCP-████とした方が良いかもしれません。

    by Jiraku_Mogana Jiraku_Mogana , 28 Aug 2025 13:37
    ご批評ありがとうございます!
    volatiler volatiler 28 Aug 2025 17:31

    このたびは丁寧なご批評をいただきありがとうございます。
    いただいた指摘を通じて、自分では見落としていた部分や、より良くできる点に気づくことができました。以下、順に対応内容をまとめさせていただきます。

    「分子が歩く」という設定は良いが、結局は「伝染する有機化合物」で新奇性に欠ける。歩行性をもっと生かした描写が欲しい。
    → ご指摘ありがとうございます。読み返してみて、自分でも「歩行性の面白さを殺してしまっていたな」と気づきました。改稿にあたり「環の開閉=足2本」として明確に歩行機構を描写し、対象内部を階段のように上り下りする描写を追加しました。これで「歩く」と「侵食」が一体化して、読んでくださる方にユーモラスさと不気味さの両方が伝わるのではないかと思います。

    「O5評議会の承認が必要とされ、」は他人事のよう。
    → 確かに淡白でしたね...。「必要であり、」に修正して責任の所在がはっきりする表現にしました。

    承認書保存24時間は短い。廃棄理由も不明。
    → ごもっともです。保存期間の具体記載は削り、「サイト管理記録に永久保存」としました。これで納得感が増したと思います。

    PPEの略称は初出時にフルで記載すべき。
    → 初読の方に配慮できていませんでした。「個人用防護具 (PPE)」と表記を改めました。

    英名は "Arukun" より "Alkune" が妥当では。
    → 確かにその方が由来が伝わりやすいですね。同意し、「Alkune」に修正しました。

    「等価不飽和度(IHD)」は一般的でない。
    → 古い文献を参考にしていました。「不飽和度」に統一します。

    CnH2n+2 は下付きで記載すべき。
    → ご指摘通りです。「CnH2n+2」に修正しました。

    不飽和度2固定は観測方法の説明が必要。
    → 抜け落ちていました。改稿で「分光法により二重結合由来のシグナルが恒常的に観測される」ことを追記しました。

    変異の具体像が不明。炭化水素が SCP に変化するという理解で良いか?
    → はい、その通りです。「–CH–部分が逐次 SCP-XXXX-JP に変換され、異種元素は同質量の–CH–に置換される」と設定を補強して具体的に明記しました。

    ガラス・金属・PTFE系には影響しないとあるが、陶磁器や岩石は?
    → なるほど...確かに本文では触れていませんでした。今回の改稿では–CH–結合割合による浸食の可否と補足する形を考えました。一方で、この設定上ではもし–CH–基を多量に含む有機質の堆積岩や鉱物があれば、例外的に反応してしまうのではと思います。一般の陶磁器や岩石は典型的な無機物質ですのでalkuneの影響対象外になると考えます。

    侵食と破壊の関係が曖昧。シリコーンやポリカーボネートは炭化水素でないのでは?
    → ご指摘でハッとしました。修正し、「–CH–基を有する部分から変換が始まる」と説明を加えました。

    「準バリスティック伝播」は誤用では?
    → はい、誤りでした。「準バリスティック伝導」に直しました。

    SCP-██ などの黒塗りにスペースがある。桁数も調整を。
    → こちらも修正いたしました。「SCP-████」とし、余計なスペースを削除しました。

    最後の編集 28 Aug 2025 17:51 by volatiler
    by volatiler volatiler , 28 Aug 2025 17:31

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