現在このページは批評中です。
アイテム番号:SCP-135-JP - 星の竜胆
オブジェクトクラス:Euclid Neutralized
特別収容プロトコル
SCP-135-JPの群生地点を含む半径████mの土地は、サイト-81として指定し、財団が管理下に置きます。周囲には高強度のフェンスを設置し、「有毒植物の調査」を名目としたカバーストーリーを適用してください。
SCP-135-JPの監視は、群生から最低██mの距離を確保した観測地点から遠隔で行ってください。発光現象の記録には、高感度赤外線カメラおよび衛星軌道上の観測機器を使用してください。
SCP-135-JPの異常性は、20██年07月07日をもって永久に消失したと結論付けられました。現在のSCP-135-JPは、非異常なミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)の群生として扱われます。サイト-81は維持され、SCP-135-JPの残骸、および関連する全文書は、今後の研究のために、サイト-81の低危険物保管庫に永久保存されます。
説明
SCP-135-JPはかつて異常性を示していたリンドウ科リンドウ属ミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)であり、奈良県███郡██町の山間部にある特定の場所に群生します。非活性時は通常のミヤマリンドウと外見状の区別は大変困難です。しかし、単独で咲く性質を持つ生態に反して、異常な密度で群生している点が特筆されます。
SCP-135-JPの異常性は、毎年7月7日、またはその前後数日間の午後7時から午後8時周りにかけて発生する発光現象でした。この現象は、肉眼では微弱な光として認識されますが、衛星軌道上の観測機器によって明確に観測可能です。発光時は、通常雨や曇りの日に閉じるはずの花が、夜間に開花するという異常な挙動を示していました 。発光のメカニズムはバイオルミネセンス(生物発光)の一種と推測されますが、詳細は未解明です。
SCP-135-JPの群生が発光を終えた後、その年に開花した全ての花弁は急速に枯死し、通常のリンドウの寿命を超えて急速な腐敗が進行することが確認されていました。しかし、その根茎は枯死した花弁から養分を吸い上げ、驚くべき速度で再生することが確認されました。この現象は、毎年繰り返されるSCP-135-JPの異常性サイクルの一部であると考えられています。
SCP-135-JPを収容プロトコル外で観察または利用する試みは、以下のような結果に終わっています。
・事案135-1: SCP-135-JPの群生を取り囲む形で、現場に臨時研究施設を建設する試みが行われました。建設中の施設は、SCP-135-JPの根の異常な成長によって内側から侵食され、壁面や床を突き破り、最終的に構造的な損傷によって崩壊しました。
この事案以降、SCP-135-JPの群生を覆う、または群生の上に直接的な構造物を建設する試みは中止されました。
・事案135-2: SCP-135-JPのサンプルを採取し、衛生用光源として利用する実験が行われました。採取したサンプルは、群生から切断された時点で発光異常性が消失し、通常のミヤマリンドウの挙動を示しました。
発見経緯
SCP-135-JPは、昭和後期から平成初期にかけて、奈良県北葛城郡広陵町[編集済]の山間部を訪れた民間人から、「山中で青白い光が見える」という通報が端緒となり、財団が調査を開始しました。当初は自然現象と見なされていましたが、その後、周辺住民への聞き込みや民間伝承の調査が進むにつれて、この発光が特定の時期に限定される異常な現象であることが判明しました。
補遺135-1
・回収日: 19██/08/10
・回収場所:SCP-135-JP群生内、朽ちた石碑の下に埋められた、防水加工された木箱
・文書形態: 手紙のようなものの断片
「生きることも死ぬことも、決して怖くはありません。ただ願わくば、その全てをあなたと共に過ごすことができたなら。地上の星が見えますか、私が見えますか。どうか私ー」
この文書は、SCP-135-JP 群生内より回収されました。しかし、長年放置されていたこともあり、多少の防水加工がなされているものの大部分は判読不可能なまでに損失していました。回収場所から、SCP-135-JPに何らかの関係があるものとして保管されています。
補遺135-2
・回収日:19██/11/19
・回収場所:廃屋となった民家の屋根裏
・文書形態:古びた日記
19██/04/01 晴
またあの人と会えるのが楽しみだ。
19██/07/07 雨
[省略]初めて私は自分のことが心配になった。私はなぜ雨の中森の奥でこんな泥だらけになって突っ立っていたのだろう。家に帰るまでかなりの時間を費やしたが、得られたものは何もなかったように思う。
19██/01/11 晴
[省略]あれからかなりの月日が経過したが、いまだに私の中には大きな穴が空いている。おそらく私は、何か人生で大きなことを忘れている。しかしそれは何だ?今となっては、この喪失感以外、見つけ出す手がかりはない。
19██/07/07 曇
夜の散歩をしていたところ、森の中に何か光るものを発見した。ただ私は自分が昔から臆病なことを知っている。それが人であれ何であれ、私は確認することはなかった。
20██/07/██ 晴
おそらくこの日が私が日記をつける最後の日になるだろう。思い返せばいろいろなことがあったように思う。[省略]いまだ私の中のぽっかり空いた穴は正体不明のままだ。結局、最後まで理解できなかった。
・・・今日もうるさいほど、星は綺麗だ。
この文書は、財団がSCP-135-JP周辺を調査していたところ、廃屋となった民家から偶然発見されました。内容と所有者の名前が補遺135-1に記載されていた宛名と一致していたことから、SCP-135-JPに関係のあるものとして保管されています。
補遺135-3:無力化事象の記録
・日付: 20██/07/07
当該年の七夕夜間における発光現象において、SCP-135-JPは通常の発光パターンと異なる、極めて強い光を約5分間放出した後、発光を完全に停止しました。この光は、観測機器の記録において、過去に観測されたどの発光よりも高い輝度を記録しています。この事象以降、同日同時刻に発光が再開されることは確認されていません。
無力化事象時の発光は、財団が観測したデータにおいて、SCP-135-JPがその全エネルギーを放出し、どこかに再転送された、または消滅したことを示唆していると考えられます。
この事象は、外部からの破壊的な介入によるものではなく、SCP-135-JPが自律的にその機能を停止させたか、あるいはSCP-135-JPと結びついていた存在が、何らかの要因によって終結したことによるものと推測されています。
上記の事象から、SCP-135-JPの異常性は永久に消失したと結論付けられました。
オブジェクトクラスはNeutralizedに再分類されました。
無力化後の観測記録
異常性消失後、SCP-135-JP群生は毎年その場所に咲き続けています。しかし、かつて発光現象が確認されていた毎年7月7日の午後7時から午後8時周りにかけて、群生全体は以前のように発光することなく沈黙しています。群生上空には、発光現象の記録時には観測不可能だったはずの星が、現在では毎年輝き続けています。
初記事ですので、辛口レビューをぜひお願いします。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
とある昔の時代、恋をした男女がいました。しかし、かぐや姫のストーリーのように、女性は異常性を持つSCP-135-JP(本SCP)とは別の何かに連れ去られてしまいます。その際、男性は女性のことをすっかり忘れさせられてしまい。心には喪失感のみが残りました。結局二人は再び会うことができず、女性の見つけにきて欲しい・また会いたいという願いの込められた竜胆も、女性の死によって活動を停止してしまいました。
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
構文を除いた本文の文字数が5,000字前後か、それよりも短い下書きが該当します。
構文を除いた本文の文字数が短編と長編の中間程度の下書きが該当します。
構文を除いた本文の文字数が20,000字前後か、それよりも長い下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
任意
-
- _
注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。
Prairie_Fox495 Prairie_Fox495 27 Sep 2025 04:30こんにちは、早速ですけどいくつか改善できる点があるので書いていこうかと…
1.説明の部分では最初の一文で「何なのか」を掴めると読みやすいです。なので「異常性を示していたリンドウ科リンドウ属ミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)です。」を最初に持ってくると読みやすいです。SCP-135-JPはかつて異常性を示していたリンドウ科リンドウ属ミヤマリンドウ(Gentiana nipponica)であり、奈良県北葛城郡広陵町の山間部[編集済]にある特定の場所に群生します。
2.[編集済]の位置がもう少し早いほうが良いと思います。
奈良県███郡██町の山間部
とするのが良いでしょう。3.補遺135-3の[編集済]を「どこか」へ置き換える。ここをぼかすと無力化時の描写に考察できる余白が生まれます。
4はどちらでも良いです。「たしかに!」と思ったらやってみてください。
4.回収された日記と手紙の文章に関連性を匂わせる発現を入れる。
恋人、約束、再開みたいな「誰と誰の話なのか」と考察できるようになります。5.無力化後の描写をもう少し長くする。ここは詩的な感じで良いと思います。簡単な例をあげるなら…
現在も花は咲き続けているが、その夜だけは、まるで何かを待つかのように沈黙している。それでも......今日も星は綺麗だ。
最後を詩的な文で締めくくるのは個人的に好きなだけですがね…全体的に見て感傷系のSCPとしてかなり完成度が高いと思います。
少し整えるところはありますが…それを含めても素晴らしい作品です。
それと、僕も書き始めたばかりなので僕のページの批評お願いします。
好きな本がとにかく多くて金が無いです。
現在中学生です。高校に入ったら本格的に執筆活動したいな〜by Prairie_Fox495 Prairie_Fox495 , 27 Sep 2025 04:30ご高覧いただきありがとうございます!貴重なご意見ありがとうございます。1,2,3については修正させていただきました!4,5については再度練り直してから追記という形で返信させていただきます!5の詩的な表現については、私も考えていたところですので、とても参考になります!
Prairie_Fox495さんの作品も拝見させていただきますね。[追記]
上記のような形で修正させていただきました。ありがとうございます!最後の編集 27 Sep 2025 18:33 by oOmugi
- portal:9882205 (26 Sep 2025 03:34)