クレジット
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-4121の低脅威度収容チャンバーに収容されます。SCP-XXXX-JPの実験にはレベル3セキュリティクリアランスの職員3名以上の許可が必要です。
未知の生物を生み出す可能性があるため、生物を使用した実験は無期限に延期されています。
説明: SCP-XXXX-JPは██████社製の業務用大型オーブンです。外見上は100c×ばつ120c×ばつ150cmの大きさですが、内部は200c×ばつ200c×ばつ200cmの空間が広がっており、取り外し可能な鉄製のラックが8層存在します。
SCP-XXXX-JPには2種類のダイアルスイッチが付いています。片方は本来温度変更用のダイアルスイッチですが、数値が改造されており-10~+10までの21段階の目盛りになっています。もう片方は時間設定用でこちらは特に異常性はありませんが、際限なく時間を設定することができるようになっています。
SCP-XXXX-JPの内部は一般的なオーブンと異なり、ヒーターが取り外されているため、加熱調理が出来ないように改造されています。また、SCP-XXXX-JPの扉部分は外側からは使用中でも開閉できますが内側からはいかなる場合でも開閉は不可能です。
SCP-XXXX-JPの異常性はSCP-XXXX-JP内に物体が存在する状態で、時間設定用ダイアルスイッチを回すと発現します。中に存在する物体は指された目盛りの数値[da×ばつ1[s]の計算式で算出される時間経過が行われます。詳細は実験記録/SCP-XXXX-JPを参照してください。なお、内部の物体が生物の場合は時間経過による栄養失調や脱水、衰弱などは起こらず、外傷などによる死亡も起こらないことが判明しています。
発見経緯: SCP-XXXX-JPは20██/11/25まで香川県██市に存在した「その場で作ってくれる漬物屋」に財団エージェントが訪問した際に発見されました。該当店舗は糠に漬けて間も無い野菜をSCP-XXXX-JPに入れ、調理を行うことで一瞬でぬか漬けを完成させるというパフォーマンスを行っており、店舗周辺の住民全員にはクラスC記憶処理とカバーストーリー「安っぽい手品」が流布されています。
該当店舗の店長、楠██氏への尋問の結果、矢田███と名乗る人物からSCP-XXXX-JPと店舗を購入したという証言が得られました。この証言から矢田███氏をPoI-SCP-XXXX-JPとし、調査が行われています。
実験記録 1a - 日付20██/08/02
実施方法: SCP-XXXX-JP内に牛肉を入れ目盛りを+1に設定、30秒間作動させる。
結果: 牛肉には常温下で約30日ほど放置された程度の腐敗がみられました。
分析: ×ばつ秒数日分の時間経過を行うようだ。このまま追加調査を行う。
実験記録 1b - 日付20██/08/02
実施方法: 実験1aの後、目盛りを-1に設定、30秒間作動させる。
結果: 腐敗していた牛肉は、実験1aを行う前の状態に再生しました。
分析: マイナスではその分時間が戻るらしい。腐敗していた食品の再生に利用できる。職員の個人利用も検討してもよいだろう。
実験記録 2b - 日付20██/08/04
実施方法: D-40029(22歳 女性)をSCP-XXXX-JPの中に入れ、目盛りを+10に設定、30秒間作動させる。
結果: D-40029には閉所恐怖症や暗所恐怖症の症状が見られ、重度の鬱状態になりました、しかし栄養失調や脱水症状の兆候は見られませんでした。D-40029の証言からSCP-XXXX-JP内は現実との時間の流れが異なる可能性があります。
分析: D-40029の体感時間は300日のはずだが栄養失調の様子はなかった。どうやら時間経過での死亡はしないようだ。追加調査を行う。
実験記録 2b - 日付20██/08/04
実施方法: 鬱状態のD-40029をSCP-XXXX-JPの中に入れ、目盛りを-10に設定、600秒間作動させる。
結果: D-40029は身体、精神共に6歳程度まで退行しました。鬱の悪化による失語症、自傷癖、時間感覚の消失、幻覚、幻聴等の症状が見られました。またSCP-XXXX-JP内にはD-40029のものとみられる吐瀉物や自傷の際に飛び散ったと見られる血痕が無数に付着していましたがD-40029の身体に傷は見られませんでした。これはSCP-XXXX-JPの時間逆行によるものだと考えられています。D-40029は職員に対して非常に怯えた様子を見せており、これ以上の利用はできないとされ終了されました。
分析: 外傷などでも死ぬことはないらしい。これが自然治癒によるものか異常性によるものかの確認が必要だ。
実験記録 3a - 日付20██/08/13
実施方法: D-61499(37歳 男性)をSCP-XXXX-JPの中に入れ、目盛りを+10に設定、10秒間起動させる。起動している最中にD-61499の脳内に埋め込んだ小型爆弾を爆発させる。
結果: 小さな爆発音の後扉を開けるとD-61499の腐敗した死体が出現。実験記録2bの結果は自然治癒であったと確認されました。
分析: SCP-XXXX-JP内ではあくまで時間経過によるものにのみ耐性がつき、時間逆行による治癒を除くと一般的な外傷への耐性はつかないようだ。
_実験記録4a - 日付20██/08/21__
実施方法: D-61499(41歳 男性)をSCP-XXXX-JPの中に入れ、目盛りを+10に設定、3600秒間起動させる。起動している最中にD-61499の脳内に埋め込んだ小型爆弾を爆発させる。
結果: 小さな爆発音の後扉を開けるとD-61499の腐敗した死体が出現。実験記録2bの結果は自然治癒であったと確認されました。
分析: SCP-XXXX-JP内ではあくまで時間経過によるものにのみ耐性がつき、時間逆行による治癒を除くと一般的な外傷への耐性はつかないようだ。
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- portal:9869300 (14 Sep 2025 17:37)