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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - メタタイトル
著者: [[*Pegasus0601]
作成年: 2025

評価: 0

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、サイト-81██の標準的な収容ロッカー内に保管されます。ロッカーは三重のロックで施錠し、うち一つは時間遅延式ロックとします。実験以外の目的でSCP-XXXX-JPにアクセスすることは固く禁じられています。実験3以降、SCP-XXXX-JPを用いた実験は無期限に停止されています。

説明: SCP-XXXX-JPは、直径15cm、高さ8cmの典型的な早押しクイズボタンです。外観は市販のプラスチック製品と何ら変わりなく、分解調査でも特異な構造は発見されていません。電源を必要とせず、押下すると「ピンポーン」という明瞭な電子音が鳴ります。

このオブジェクトの異常性は、人間が何らかの「問い」を意識または発話した状態でボタンを押した際に発現します。ボタンを押した人物(以下、被験者)は、その問いに対する「正解」を脳内に直接、確信として得ることができます。この知識は、たとえ被験者が本来知り得ない情報(例えば他人の秘密、未解明の科学的難問の答え、遠隔地の現在の状況など)であっても、正確に与えられます。

実験記録:以下はSCP-XXXX-JPを用いた実験記録です。
実験1

担当職員: S.T博士

被験者: D- 1███

目的:SCP-XXXX-JPの基本的な機能の確認。

実験内容: S.T博士がDクラス職員D- 1███に単純かつ財団が即時確認可能な質問を行う。

質問: 「現在、この実験室の隣の部屋にいる人物のフルネームは?」

結果:被験者はボタンを押下。約2秒間の沈黙の後、「サイトウ・アキラだ」と断定的に述べた。監視カメラおよび入退室記録により、隣の部屋にいた斎藤研究員(フルネーム: 斎藤 明)の存在が確認され、回答は正確であった。

留意点: 実験後の聞き取り調査において、被験者は自身の母親の得意料理が何であったかを思い出すことができなくなった。「何か温かいものだった気はするんだが...」と混乱した様子を見せた。後の経歴調査で、被験者は母親の作る肉じゃがが好物であったことが判明している。

分析: 問いの答えを知ることで、本人の持つ記憶が「代償」として失われる可能性がある。しかしSCP-XXXX-JPが与え、奪う記憶の種類や重要度については不明。

実験2

担当研究員: S.T博士

被験者: D- 2███

質問: 「現在の人類が知り得ない、最も効率的な常温核融合の実現方法を、私が理解できるレベルで教えろ。」

結果: 被験者は質問を復唱した後、約10秒間躊躇し、ボタンを押下した。直後、被験者は激しく痙攣し、白目を剥いて意識を喪失した。医務班による緊急処置が行われたが、意識は回復せず、脳波は完全にフラットな状態となった。事実上の脳死状態と判断される。

代償 (喪失した記憶): 脳死状態のため、喪失した記憶の特定は不可能。しかし、得られるはずだった知識の価値が極めて高かったため、人格や自我を形成する根源的な記憶、あるいは生命活動を維持するための本能的な情報が全て消去されたものと推測される。

分析: オブジェクトが提供する知識の「価値」には上限がない可能性がある。そして、その価値が高すぎる場合、被験者の脳、あるいは精神が耐えきれず、代償として存在そのものが破綻する。これは、オブジェクトが単なる「等価交換」を行っているのではなく、より危険な原理で動作している可能性を示唆している。これ以降、専門的かつ高度な質問は原則として禁止とする。

実験3

質問者: D-7███

監視: G研究員

被験者: D-8███(反抗的な態度が目立つ対象)

目的: 被験者の自由意志による質問がどのような結果を招くかの検証(倫理委員会の特別許可に基づく)。

質問: 「私の明日の朝ごはんはなに?」と呟いてボタンを押せ。

結果: D-8███はあらかじめ用意された質問を無視し、G研究員を睨みつけながら、「あんたが昨日の夜、自室で一人でしたためていた手紙の相手は誰だ?」と叫び、即座にボタンを押した。
被験者は邪悪な笑みを浮かべ、「ははっ、████(G研究員の配偶者の名)宛てか。しかも内容は離婚届の...」と言いかけたところで、突然言葉を止め、虚空を見つめた。

代償 (喪失した記憶): 被験者は言語能力を完全に喪失した。発声器官に異常は見られないが、言葉を理解することも、意味のある音を発することもできなくなった。ジェスチャーによる意思疎通も試みられたが、記号や概念の理解そのものが失われているようだった。

分析: 他者のプライバシーを暴くという悪意に基づいた質問は、コミュニケーションの根幹を成す「言語」という記憶を代償とした。G研究員は精神的ショックを理由に担当を外れ、カウンセリングを受けている。この事例は、SCP-XXXX-JPが質問者の意図や知識の用途すらも「価値」の判断基準に含めている可能性を示すものであり、オブジェクトの利用がいかに予測不可能で危険であるかを改めて証明した。これ以上の実験は無期限に凍結されるべきである。

補遺: この知識の獲得には代償が伴います。被験者は、得られた知識と同程度の「価値」を持つとオブジェクトが判断した既存の記憶を一つ、完全に喪失します。何を失うかは予測不可能であり、些細な思い出(「昨日の昼食の内容」など)の場合もあれば、人生の根幹に関わる重要な記憶(「配偶者の顔」「自身の専門技能」など)が消去される場合もあります。

付与予定タグ: jp safe


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