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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在、サイト-81██の低危険度物品収容ロッカーに保管されています。保管時には両輪が動かないよう厳重に固定して配置して下さい。
SCP-XXXX-JP-Aが出現した場合は、出現から4分30秒以内に後輪の回転を停止させる、または搭乗者をSCP-XXXX-JPから降車させる事でSCP-XXXX-JP-Aを消滅させてください。実験時の指示は搭乗者と面識の無い人物によって行われる事が推奨されます。
説明: SCP-XXXX-JPは███社から販売されている自転車です。同社から製造、販売されているその他の自転車からは異常性は確認されませんでした。
SCP-XXXX-JPは、一般的な自転車と同様の方法で搭乗した人物(以降対象と呼称)が、ペダルを回し後輪を回転させ続けた際に異常性が発現します。
異常性が発現すると、対象の左斜め後方に並走する様に人型実体(以降SCP-XXXX-JP-Aと呼称)が出現します。対象以外の人物がSCP-XXXX-JP-Aを直接視認、及び直接その声を聞く事は出来ません。また、SCP-XXXX-JP-Aに対する干渉は全ての試みが失敗しました。ただし、SCP-XXXX-JPに直接設置した機材を用いた撮影や録音は可能です。
SCP-XXXX-JP-Aの外見は対象の記憶に残っている人物と一致します。その人物は対象に物事を教える、または指示を与える行為を行った人物であると推測されます。
以下は実施された実験記録です。
実験記録SCP-XXXX-JP-1
対象: D-77215
担当研究員: 田中博士
目的: 異常性の確認
実施方法: SCP-XXXX-JPに記録装置を取り付けた状態で、対象がSCP-XXXX-JPに跨がりペダルを漕ぐ。
出現したSCP-XXXX-JP-A: 対象の父親。対象へ虐待を行っていた過去があり、現在は██刑務所に収容されている。
実験結果: 実験開始から2時間10分後にSCP-XXXX-JP-Aが出現。SCP-XXXX-JP-Aは対象に対し停止を求めながら、1分20秒の間自殺を促し続けた。SCP-XXXX-JP-Aが出現した2分後に対象が壁に衝突し、それにより対象がSCP-XXXX-JPから落下した際にSCP-XXXX-JP-Aは消滅した。実験終了後、対象の父親に対する影響の有無が調査されたが、実験同時刻に異常は確認されなかった。実験が終了し7日間の経過観察後、対象へは記憶処理が行われた。
分析: 異常性の発現とSCP-XXXX-JP-Aの消滅は確認できた。実験方法には再考の余地がある。
実験記録SCP-XXXX-JP-2
対象: D-62233
担当研究員: 田中博士
目的: SCP-XXXX-JPの移動の有無による影響の調査。及びSCP-XXXX-JP-Aの消滅条件の調査
実施方法: SCP-XXXX-JPの両輪を浮かせた状態で本体を固定し、対象に漕がせる。SCP-XXXX-JPには記録装置と共に、後輪の回転速度を調整する為の遠隔操作可能なブレーキを取り付けている。
出現したSCP-XXXX-JP-A: 田中博士
実験結果: 実験開始から20分後にSCP-XXXX-JP-Aが出現。SCP-XXXX-JP-Aは出現座標で走行動作を行っている。位置に変化は無し。SCP-XXXX-JP-Aは対象に対し停止を求め、直後に対象が停止しSCP-XXXX-JPを降りた事で消滅した。実験後のインタビューで、これは対象がSCP-XXXX-JP-Aを担当研究員である田中博士と誤認した事による行動だと確認された。
分析: SCP-XXXX-JP-Aは対象が降車する事で消滅すると推察できる。今回は大事無く済んだが、今後は対象と面識の無い者に指示を任せるべきだろう。実験が予定より早く終了した為、確認後追加の実験を行う事とする。
実験記録SCP-XXXX-JP-3
対象: D-62233
担当研究員: 田中博士
目的: SCP-XXXX-JPの後輪の回転速度によるSCP-XXXX-JP-Aへの影響の調査
実施方法: 事前に対象にSCP-XXXX-JPの異常性について説明を行った上でSCP-XXXX-JPを漕がせる。指示は林藤博士が担当する。その他の条件は実験記録SCP-XXXX-JP-2と同様。
出現したSCP-XXXX-JP-A: 田中博士
実験結果: 実験開始から1時間40分後にSCP-XXXX-JP-Aが出現。後輪の回転速度を時速3kmまで低下させた所、SCP-XXXX-JP-Aはその速度に応じた歩行動作を示した。1分間継続後、対象に後輪の回転速度を上げるよう指示。速度が30kmを超過した時点でも、SCP-XXXX-JP-Aはそれに応じた走行動作を継続し行った。SCP-XXXX-JP-Aの言動に影響は見られない。1分間継続後、ブレーキを作動させ後輪を停止させる。後輪の停止と共にSCP-XXXX-JP-Aは消滅した。
分析: SCP-XXXX-JP-Aは後輪の速度にかかわらず、後輪が回転する限り維持され、後輪が完全に停止した時点で消滅すると思われる。また、本体を固定していても問題無く異常性が発現する事が分かった為、以降の実験は指定が無い限り同様の条件で行われる事とする。
実験記録SCP-XXXX-JP-4
対象: D-57211
担当研究員: 田中博士
目的: SCP-XXXX-JP-Aの知性の有無の確認
実施方法: SCP-XXXX-JP-Aに対しインタビューを試みる。
出現したSCP-XXXX-JP-A: 対象の母親。本実験の4年前に持病により亡くなっている。対象との関係性に問題は確認されていない。
実験結果: 実験開始から16秒後にSCP-XXXX-JP-Aが出現。SCP-XXXX-JP-Aは対象に対して停止を求めている。対象はSCP-XXXX-JP-Aに対し質問を行うが反応は見られない。SCP-XXXX-JP-Aは対象を産んだ事に後悔している旨の発言を繰り返し行い、対象に対して自殺を促している。これらの発言は対象の質問や発声に重なる場面が多く見られ、会話を行う試みも失敗した。SCP-XXXX-JP-Aの出現から4分30秒後、SCP-XXXX-JP-Aが興奮し強く停止と降車を求め始める。対象が理由を求めるが反応は見られない。SCP-XXXX-JP-Aの出現から4分42秒後、SCP-XXXX-JP-AはSCP-XXXX-JPの荷台を掴み、その瞬間対象の胸部が圧潰し対象は死亡した。SCP-XXXX-JP-Aは走る動作を止めて正面を見つめ、膝をついて極めて小さい声量で不明瞭な言葉を発声した後に消滅した。
分析: 今回の事件がSCP-XXXX-JP-Aの能動的な意思によるものかどうか、早急に調査する必要がある。
実験記録SCP-XXXX-JP-5
対象: D-84792
担当研究員: 田中博士目的: 対象の死亡条件の調査
実施方法: SCP-XXXX-JP-Aの出現後に一切反応を示さず、SCP-XXXX-JPを漕ぎ続ける。
出現したSCP-XXXX-JP-A: 対象の通っていた小学校の教師。実験実施時点での存命が確認されている。
結果: 実験開始から7時間10分後にSCP-XXXX-JP-Aが出現。SCP-XXXX-JP-Aの出現から4分30秒後、SCP-XXXX-JP-Aが興奮し強く停止と降車を求め始める。SCP-XXXX-JP-Aの出現から4分41秒後、SCP-XXXX-JP-Aが荷台を掴もうとした為、ブレーキによる緊急停止を行った。後輪の停止と同時にSCP-XXXX-JP-Aは消滅した。SCP-XXXX-JP-Aによる荷台への接触は確認されず、対象に影響は見られなかった。
分析: 前回の実験で対象が死亡した際と同タイミングに同じ行動を取ろうとした事から、異常性の発現から対象を死亡させるまでの時間は一定だと推察できる。より危険度の高い特性や異常性の発現方法が見つからない限り、4分42秒以上SCP-XXXX-JP-Aを維持させる実験を行う事にリスク以上の価値は無いだろう。
補遺: 最初の所有者である██氏が人身事故により死亡している事が確認されました。同時期に██氏の両親が行方不明となっており、現在調査が行われています。
付与予定タグ: jp safe scp 乗り物
改善点や記述ミス等がありましたら、アドバイス頂けましたら嬉しいです。
実験記録4での対象の胸部圧潰は、異常性を持つ原因となった事故で搭乗者が引かれた際の再現です。
搭乗者の親が自転車を無理やり止めた際に事故に遭った様なイメージです。
必要性の薄い文章を削除しました。
発見経緯を省略し要点を補遺にまとめました。
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ストーリーは良かったのですが、描写不足な点が目立つ為、現状ではDV寄りのNVです。
我が子の自転車事故を必死になって止めようとした両親が、今では搭乗者を責めながら追いかけ、最終的に殺す悪霊のようになっているというストーリーには胸糞悪さを感じられて良いアイデアだと思いました。しかし、記事内でそのストーリーの説明が上手くできていなかったように感じます。
前述したようにストーリー自体は面白く、文章も破綻なく纏まっている為、説明をより詳細にすれば良い記事になると思いました。
SCP-XXXX-JPは███社から販売されている自転車です。同社から製造、販売されているその他の自転車からは異常性は確認されませんでした。
自転車全体なのか、一部なのか、1台なのかが分かりにくい為、「███社から販売されている1台の自転車です。」のように変えた方が良いと思います。
また、理由は後述しますが"自転車"を"子供用自転車"に変えた方がオブジェクトの外見を想像しやすくなると思います。
実験結果:
時系列で変化していく内容の文章が改行されずに1行に集まっている為、少し読みにくかったです。タイムラインとして整理する等の変更を加えて読みやすくした方が良いと思います。
実験記録SCP-XXXX-JP-3
実験記録SCP-XXXX-JP-5SCP-XXXX-JP-Aが元々SCP-XXXX-JPの所有者の親であったという前提で話しますが、この2つの実験ではSCP-XXXX-JP-Aがどのような発言をしていたかが明記されていない為、SCP-XXXX-JP-Aの正体が分かりにくくなっています。
〜膝をついて極めて小さい声量で不明瞭な言葉を発声した後に消滅した。
SCP-XXXX-JP-Aの発言はこの記事内において重要な要素になりえる為、不明瞭なままで終わらせるのではなく、更なる実験や補遺などで明確にした方が良いと思います。
最初の所有者である██氏が人身事故により死亡している事が確認されました。
所有者の死因はより詳細に書いた方が良いです。単に"人身事故"と記載されているだけでは、"両親が走行中に無理に止めてしまったことによる死亡事故"とは分かりません。
また、節々の記述から元の所有者は子供であると分かりますが、これも分かりやすいように明記しておいた方が分かりやすいです。前述したように"子供用自転車"という語句を使用したり、年齢を明記したりすると良いと思います。
Re: NVtometanime tometanime 07 Jun 2025 16:27お読みいただき有難う御座います!
問題点を分かりやすく纏めて下さり感謝申し上げます。
読みやすさやストーリーの明確化についてとても参考になります!元々の想定では所有者の子供は高校生位をイメージしていた為思い至りませんでしたが、
確かに子供用の自転車とする方が明瞭化されイメージがハッキリしますね!アドバイス頂いたお陰で、私自身ストーリーについて曖昧な状態で書いていた事に気付けました。
ご指摘いただいた点を参考に練り直してみます。
有難う御座いました!by tometanime tometanime , 07 Jun 2025 16:27
- portal:9706329 (04 Jun 2025 04:50)