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クレジット
翻訳責任者: fish_paste_slice fish_paste_slice
著作権者: cqhsama cqhsama
原題: 私闯阴宅
作成年: 1 Feb 2023
初訳参照リビジョン: 5 Jul 2025
元記事リンク: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-2348
アイテム番号: SCP-CN-2348
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在、財団は中国国内において長期間放棄された建築物を購入または監視し、一般人の理由のない、または不必要な理由による立ち入りを禁止しています。現存する農村部の土葬の墓を保護し、墓参り等の活動は埋葬者の関係者に対してのみ許可してください。SCP-CN-2348の影響を受けた人物に対してはインタビューを行った後、記憶処理を行わねばなりません。同時に、財団ウェブクローラーはSCP-CN-2348に関わる文字、音声、動画記録等をスクレイピングし、削除またはカバーストーリーを適用します。必要に応じて、記憶削除ミームの投入が可能です。
説明: SCP-CN-2348は異常現象です。通常、オブジェクトの影響を受ける対象は以下の特徴を有します。
- 直近で、不必要な理由により長期間放棄された建築物や墓地等に進入した
- 大声で騒いだり、長時間留ってその他の行動を行った
- 対象の行動の一部によって、建築物や墓地自体を破壊した
上記の条件を満たした対象は、当日または1〜2日以内の夜7時〜翌日3時の間にSCP-CN-2348に遭遇します。オブジェクトは対象に最も近いテレビ、携帯電話、コンピューター等の媒体で出所不明の動画が自動的に再生され、対象に視聴を強制する形で発現します。その継続時間は、6分から15分と一定ではありません。特筆すべき点として、インタビュー中の対象は全て、動画視聴後に"極度の恐怖""極度のプレッシャー"を感じると主張しますが、いずれも動画の完全な内容は思い出すことができません。
補遺:JINHUA 2022年8月14日(Sun)20:00:05#22350930
予想外だったんだ。パラウオッチではこんなに多くの心霊現象実況スレがあって読者を怖がらせてるけど、今回、オレも心霊現象に出くわしたんだ。
最初に少し説明すると、オレは普段は副業でライブ配信をしているんだ。だいたい一昨日だったな、夜はほとんどやることがないから配信を始めて、恐ろしいと噂の近所の化物屋敷の周りをブラブラしに行ったんだ。壁には幽霊が走り回る絵があった。誰が描いたかは分からない。その上、火のついた蝋燭が張り紙を取り囲むように並べられているのを見た。十中八九、オレのような暇人が残したものだろうが、午前三時半にそれを見るのは恐ろしかったな。何も見ずに家に帰った。
その後、昨日の晩の十二時かそこらのことだ。その時、オレはテレビを見ていたんだが、何が原因かは分からないが突然テレビの調子が悪くなって、最終的にどこかの局に切り替わって、あの変なものを映し出した。立ち上がって見に行こうとしたのに、まるで誰かがオレをソファーに押さえつけて、目蓋も押し広げてるみたいになって身動きがとれず、見ることしかできなくなった。そうやって十分くらい経ってから、突然テレビが直って、オレも動けるようになったんだ。そして、めちゃくちゃ恐ろしくなった。家の中は安全じゃない気がして、外に飛び出した。その上、オレはあの動画をずっと見ていたはずなのに、紙人形が2つ、チラチラと映っていたことしか思い出せなかったんだ。
JINHUA 2022年8月14日(Sun)20:10:05#25691344
それから、近所の繁華街に今朝の9時頃までいた。人が多いのは心強いが、そうやって隠れていてもどうにもならない。この解決方法を知っていて助けてくれる奴を探したかった。まずは詳しい友人と連絡を取ろうと駅に行ったんだが、そこで幸か不幸か道服を着たペテン師に出くわしたんだ。そいつは、自分をグイヤンだかクイヤン派だかと名乗って、突然オレを引っ張って、陰徳を積むことこそが問題を解決するだのなんだのと言った。そのうち金を騙し取られるんじゃないと思って、オレはそいつを追い払った。くそっ、こんな目に遭った上にペテン野郎までオレに絡んできやがった。話を戻すと、友人はオレがとある大師に会いにいけるように連絡してくれたんだ。
それから、その大師に会いに行ったら、その人は道服を着て、桃の木剣を持って、厳粛な顔をしていた。オレの話を聞き終わると、彼は眉を顰めて溜息をついて、オレは悪霊に取り憑かれていて、昨晩は逃げた先の繁華街では人間の陽気が多くて一旦は退散したが、今夜にはまた命を奪いにくる恐れがあると言った。オレも恐ろしかった。大師は先に俺を家に帰らせて、自分はその周りを回って、テレビの上にお札を貼って、悪霊祓いが終わるまでは剥がすなと言った。
JINHUA 2022年8月14日(Sun)20:18:03#13665143
全部終わった後に大師が言うには、悪霊を元いた幽霊屋敷に封じなければならなくて、その上、その悪霊祓いは黄昏時にやらなければならないそうだ。その時、大師は家の前に立って、手に持った羅針盤を一瞥した。家の中には大怨霊がいて、それを封じるのは簡単だと言った。虎の首につけた鈴は、つけた奴だけが取り外せる。オレも大師と一緒に悪霊祓いをすることで退散させられるのだそうだ。こうして、大師はオレに白玉石の貔貅を手渡してきて、それを俺に縛り付けるように言った。災難が来る前に石が砕けて、悪霊を防げるんだそうだ。オレは部屋の真ん中に座って、大師が頭を下げて何かを呟いているのを聞いていた。大師はオレの正面に線香を三本点けて、自分は步罡ほこう(たしかこう呼ばれてたよな?)を踏んで、呪文をブツブツと唱えた。そうしていると、オレの玉の貔貅が音を立てて割れたんだ! その時、オレは悲鳴すら上げられなかった。大師はオレが無事なのを見て、霊は俺を傷つけなかったと言った。オレはただ、眼を閉じて顔中を冷や汗だらけにするしかなかった。鼻は香灰の臭いしか感じられなかった。こうしてしばらく経ってから、玉の貔貅がパチンと音を立てて、大師の儀式が完了してた。大師は"退散、敕"と声を発してから、オレを助け起こした。悪霊は護符に封じたと言った。そして、あの玉の貔貅をあの廃屋の中に投げ捨てさせるためにオレを連れて外に出た。
きっと、九死に一生を得て舞い上がっていたんだろう、あの時のオレは歓喜の声をあげながら飛び跳ねずにはいられなかった。家に帰った後も怖くはなかったんだが、あのテレビをもう一度つける気にはならなくて、売り払って処分する準備をした。この一件で俺は三千元を支払ったが、きっと破財消災って奴だ。この出来事でオレははっきりと分かったんだ。怪力乱神のことを語らせてもらおう。お前らが信じていなかったとしても、不敬はダメだし、好奇心で化け物屋敷に突撃してもいけない。みんな、オレを見本にして戒めてくれ(笑)。
SCP-CN-2348の研究を更に進めるために、Dクラス職員を財団が買収/管理する廃屋等に侵入させる実験を行いました。これは、SCP-CN-2348を発生させて異常動画の完全な記録を獲得することを目的として行われました。
実験ナンバー: 003
実験対象: D-2566
実験場所: 財団監視下の無縁墓地
実験結果: 失敗。D-2566は帰還後にSCP-CN-2348に遭遇しなかった。
実験ナンバー: 010
実験対象: D-2566
実験場所: 財団監視下の廃病院
実験結果: 失敗。D-2566は帰還後に原因不明の発熱、痙攣等の症状を示すとともに、重度の幻覚を発症した。その夜に緊急措置が取られて生命の危機は脱したものの、D-2566は脳に無視できない程度の損傷を受けた。
実験ナンバー: 011
実験対象: D-2344
実験場所: 財団監視下の廃病院
実験結果: 失敗。D-2344は帰還後に原因不明の痙攣、悪夢障害等を発症した。その夜に発熱と臓器不全を発症し、緊急措置の効果はなく死亡した。
実験ナンバー: 015
実験対象: D-1142
実験場所: 財団監視下の廃校舎
実験結果: 失敗。D-1142は帰還せず、翌日早朝に当該校舎の四階で遺体が発見された。目立った外傷はなく、死因は不明である。しかし、その表情からは、D-1142が生前に極度のショックを受けたことが推測される。
実験ナンバー: 017
実験対象: D-4233
実験場所: 財団監視下の無縁墓地
実験結果: 失敗。D-4233は帰還せず、現場からは右腕と左足のみが回収され、ロストしたと判断された。
実験ナンバー: D-020
実験対象: D-1136
実験場所: 財団監視下の廃屋
実験結果: 成功。詳細は異常映像ログ2022/9/█を参照
備考: 2022年9月█日、財団はD-1366を財団が購入した廃墟へ進入するよう指示し、この実験によりSCP-CN-2348を発生させることに成功した。当日の深夜12時に、D-1136の視聴する建物内の閉回路テレビが電波干渉を受け、発信源不明の動画を受信した。以下はその文字記録である。
[記録開始]
[画面内にヒト型実体が二体出現する。その外観は民間の葬儀にて用いられる紙扎人]に類似し、両実体は木製の演壇の後ろに立っている。受信画面の画質により、これ以上詳細な情報は確認できない。
不明な男の声: 先ほど、野鬼の村落での集団賭博・暴行事件は処理されました。しかし、冥府によれば、主犯の迷龍と一部の手下は依然として逃走中です。疑わしい者を発見した住民は、冥府が処理するために速やかに[雑音]へ通報してください
不明な女の声: 最近、冥界は悪霊の攻撃による死者を新たに三例受け入れました。三名はいずれも橙色の衣服を着用しており、現在は一時的に枉死城で安静にしています。悪霊に関する更なる調査が[雑音]
不明な男の声: 次のニュースです。十殿と泰山府君の指導下で行われた、悪狗嶺の環境整備は効果が見られます。詳しく見てみま[雑音]
[画面は干渉を受け、実験中にD-1136が侵入した建物の画像を映し、泣き声と罵声が聞こえる。この画面は約五分続き、その後、前の画面に切り替わる。]
不明な男の声: 最近、多くの住民から寄せられた報告によれば、生者にいわゆる"廃屋探索""肝試し退会"等の理由で住居に侵入され、長時間滞在されて大騒ぎをされ、しかも住居を直接破壊する場合さえあり、住民の生活が深刻な影響を受けています。詳細を見てみましょう。
[画面が土饅頭に切り替わる。インタビュー対象と思われる、寿衣を着用した老年のアジア人女性が現れる。以下、その一人称での記録である。。]
当事者A: やれやれ、オラとオラの旦那は二人とも、生きとる時分は百姓でな、死んだ後にゃ安らかに眠れるようここに埋葬されたんじゃ。急いで転生する気はないし、オラたち二人は今は街で働きながら勉強なんかをしてな、正月や祭りの時にゃあ、いつも皆が燃やした銭ぃ貰って、供え物を食ったりもしてな、楽しゅうやっとったんじゃ。野良猫や野良犬なんかおれば、そいつらの食う分をやった。そんでな、何日か前のことじゃ、若いのが何人かで、夜三時半に林の中をぶらついとった。そんで、オラたち二人の墓の傍で撮影か何かをしておった。そうかと思えば供え物を蹴っ飛ばして、しかも喚き散らして、オラたちは眠れんかった。ほんの何週間か前に報告して、もう罰っせられたと聞いたんじゃがな。それから、この一角はますます若いのが来るようになった。悪霊が何だとか、ネットセレブがどうとか、後で録画するんだとか言いおった。若いのの中にゃあ、木の又に黒いペンキ袋と敗れた服か何かを架けて、ケータイに向かって、鬼がいる、鬼がいるちゅうて叫んで、それから林の中をぐるぐる回ってからまたケータイに向かって、自分が鬼打牆か何かに会ったと言ったんじゃ。オラもオラの旦那も、本当に我慢できん。今回のことはどうやって直しゃええか分からんと、また報告をするぞ。
[画面が廃屋に切り替わり、インタビュー対象と思われる、頭部の欠損した人間の胴体が映し出される。以下、その一人称での記録である。。]
当事者B: オレが今住んでいる場所は、長く誰も住んでいないからかな、いつも暇人がふらりと入り込むんだ。先月は特に酷かった。大抵は夜になると四、五人でやって来ては、コウモリが飛んでは絶叫するし、破れた壁紙が落ちては絶叫するんだ。俺は最初は我慢しようと思ったんだが、その上、奴らは輪になって座れる場所を見つけて、ロウソクを点けて何かが降りてくるってブツブツ言ったもんだから、煙たいわ煩いわで俺は耐えられなかった。あいつらはとうとう何も起こらないことに気づいて出て行ったが、出ていく前に赤いペンキで壁に死人を描いて、走って行ったんだ。ここ数日はもっと酷いことがあった。オレのこの場所の周りで喚き散らしながら歩いていた若造がいたんだ。報告が終わったら何ともなかったんだが、そうしたら二日後に、道服を着た奴——ありゃあ、本物の道士じゃないだろうな——を連れて来た。建物の下でずっと飛び跳ねて、何かを呟いて、オレが咳き込むほどに線香を焚き染めた。それだけじゃなく、ダンダンと足踏みして、壁に落書きをした黄色い紙を貼りやがった。しかも、落書きの裏には1元5って書いてあったんだ。最後に、古い白プラスチックの貔貅を落として、それは地面で三つに割れた。こいつらが大騒ぎしたせいで俺は煩くて堪らなかったよ。俺は強情張りで、以前は無縁仏に住んでいたんだが、そこは汚くて酷いもんだった。閻魔大王は死者の生活環境の問題を気にしてくれて、地下の住居が不足しているからと、オレにここを手配してくれたんだ。俺は閻魔大王様と無常様には心から感謝している。言っておくがオレは生者を探す厄介な悪鬼悪霊じゃねえ。冥府が何か良い手を打ってくれることをマジで願ってるよ。
[この時、画面は再度最初の画面に切り替わる]
不明な女の声: 最近の家宅侵入行為に対して、担当責任者の謝[雑音]、範[雑音]は、[雑音]等を含むよう容疑者の処罰措置を改正したと述べました。同時に、テレ[雑音]の視聴する皆さまに[雑音]を呼びかけました。どうか——
[画面が乱れ、波打つ字幕が現れる。その内容は、現在までにSCP-CN-2348が影響した対象全ての氏名と年齢であり、最後にはD-1136の氏名が約1分間停止し、"以上が現在の容疑者です。ご機嫌よう"という文字が現れた。この後、テレビは自動的にスイッチが消えた。]
[記録終了]
後記: SCP-CN-2348現象の終了後、D-1136は恐怖状態に陥り、閉回路テレビの破壊を試みたが、現場で待機していたセキュリティスタッフが鎮圧し、相当量の鎮静剤と睡眠薬を使用してD-1136を睡眠状態にすることに成功した。特筆すべき点として、現場で異常な映像ログを視聴した他の職員は恐怖を示しませんでした。
翌日、D-1136は覚醒後に恐怖状態から回復し、額に一枚の札が貼り付けられているのに気づきました。それと共に、D-1136は昨晩の睡眠時に突如目が覚め、自身の周辺に脚部が鳥類に類似した黒いヒト型実体が立っているのに気付き、その三秒後に消失したことを報告しました。護符の内容は下記の通りです。
家宅侵入罪の嫌疑により、貴方は陰徳ポイントの減刑処分が課せられています。
謹啓: 死者を尊ぶこと、それは即ち明日の自分自身を尊ぶこと。
D-1136が内容を読み終えた後、護符は自動的に焼却されました。同時に、D-1136は前日のSCP-CN-2348現象が発生してから護符が燃え尽きるまでの時間の全記憶を失ったため、記憶処理は不要となりました。特筆すべき点として、これ以降に行われた廃墟等を探索する実験では、D-1136は抵抗の意志を示しています。
タグ案: euclid scp cn クイヤン派 霊体 パラウォッチ 強制性
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- portal:3247157 (09 Jun 2018 00:35)