2012年12月29日土曜日
労農派の歴史研究会第145回例会報告
教育実践の内容、教育労働間題の学習会を基礎にもつ日教組運動の強さについては、幡野さんの報告で良く判りました。しかしその後も、資本、保守勢力、権力などから目の敵にされ続け九日教組運動は、処分者の多さ、犠牲者救援資金の確保で、苦労を続けてきました。その問題の打開策の一つとして、文部省との「和解」が行われました。この点で幡野さんは、『社会主義』誌の記述に意見を述べました。当事者でないと良く判らないところが多いのですが、客観的にみると、日の丸、君が代の問題など、日教組だけが矢面に立っている状況を変えないと、打開策は出てこないのではないかという感じがしました。
次のテキスト 『連合運動』(労働運動研究会編 えるむ書房)に
次回からは、次回からは、またテキストを決めて学習しようということになって、えるむ書房の『連合運動』に決めました。2009年に書かれた本です。
最近は、労働組合運動について書かれた出版物がめっきり少なくなってしまったのですが、この本は学者と労働運動の役員、活動家が協力してつくられました。読んで、おおいに議論して、労働運動建て直しへの課題を考えたいと思います。
新自由主義の跳梁蹟琶のもとで、どこでも労働組合運動は苦闘しているのですが、お隣の韓国や、経済危機に直面している南欧の国々では、ストライキが行なわれています。その違いは、簡単には判らないでしょうが、考えてみることは必要です。連合、労働組合運動の実情を学びながら、考えてみたいと思います。
最初は、経済情勢、次が政治情勢と改革の課題です。こういう点でも80年代、90年代とは違う特徴が出ていると思いますが、そういうところをはじめに少し勉強してから、労働組み合運動が現実にぶつかっている課題について考えてみたいと思います。
労農派の歴史研究会に戻る
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/rounouha.htm
次のテキスト 『連合運動』(労働運動研究会編 えるむ書房)に
次回からは、次回からは、またテキストを決めて学習しようということになって、えるむ書房の『連合運動』に決めました。2009年に書かれた本です。
最近は、労働組合運動について書かれた出版物がめっきり少なくなってしまったのですが、この本は学者と労働運動の役員、活動家が協力してつくられました。読んで、おおいに議論して、労働運動建て直しへの課題を考えたいと思います。
新自由主義の跳梁蹟琶のもとで、どこでも労働組合運動は苦闘しているのですが、お隣の韓国や、経済危機に直面している南欧の国々では、ストライキが行なわれています。その違いは、簡単には判らないでしょうが、考えてみることは必要です。連合、労働組合運動の実情を学びながら、考えてみたいと思います。
最初は、経済情勢、次が政治情勢と改革の課題です。こういう点でも80年代、90年代とは違う特徴が出ていると思いますが、そういうところをはじめに少し勉強してから、労働組み合運動が現実にぶつかっている課題について考えてみたいと思います。
労農派の歴史研究会に戻る
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/rounouha.htm
ラベル:
労農派の歴史研究会
2012年12月17日月曜日
2012年12月16日サイト更新
●文献・資料に、社青同同盟歌(1960)、社青同行進曲(1965)を追加しました。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/lsy_002.htm
総選挙での社民党大敗は残念ですが、嘆いていても仕方ありません。できることから反撃していきたいと思います。このHP、ブログも、ささやかながらその一環です。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/lsy_002.htm
●労農派の歴史研究会に第145回案内を追加しました。
●会報27号を追加しました。
●山川菊栄賞に2012年度受賞作を追加しました。
社青同同盟歌、社青同行進曲については、実際の演奏をMIDIファイルにして貼り付けたかったのですが、録音したテープ類を見つけられませんでした。元東京文化センター関係者など持っていそうな人に問い合わせたのですが、ないとのことです。私に音楽の才能があれば自分で演奏するのですが、それもかないません。やむなく楽譜のみとしました。機会をみて補いたいと思います。
社会党党歌も同時にアップしたかったのですが、これも歌詞類がみあたりません。国会図書館にあることはわかっていますので、これも折をみて補います。
総選挙での社民党大敗は残念ですが、嘆いていても仕方ありません。できることから反撃していきたいと思います。このHP、ブログも、ささやかながらその一環です。
2012年12月16日日曜日
本年度(2012年度)山川菊栄賞
昨日、山川菊栄賞選考委員会が開かれ、下記の書籍に受賞が決まったとのことです。本体に書き込みますが、ここでも紹介します。
徐阿貴『在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成 大阪の夜間中学を核とした運動』
御茶の水書房
2012年2月刊行
定価:5670円(本体5400円+税)
ISBN:978-4-275-00968-5
内容(御茶の水書房HPより)
民族差別が空気のごとく存続している日本社会で、教育機会からの疎外にとどまらないさまざまな抑圧を、生き抜いてきた在日朝鮮人女性たちが果たした夜間中学入学と独立運動。そこから生まれた主体的言説と新たな公共圏を描く。
http://www.ochanomizushobo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-275-00968-5
贈呈式
日時 2013年2月11日
場所:在日本韓国YMCA アジア青少年センター(304・305会議室)
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2 - 5 - 5
http://www.ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/#
徐阿貴『在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成 大阪の夜間中学を核とした運動』
御茶の水書房
2012年2月刊行
定価:5670円(本体5400円+税)
ISBN:978-4-275-00968-5
内容(御茶の水書房HPより)
民族差別が空気のごとく存続している日本社会で、教育機会からの疎外にとどまらないさまざまな抑圧を、生き抜いてきた在日朝鮮人女性たちが果たした夜間中学入学と独立運動。そこから生まれた主体的言説と新たな公共圏を描く。
http://www.ochanomizushobo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-275-00968-5
贈呈式
日時 2013年2月11日
場所:在日本韓国YMCA アジア青少年センター(304・305会議室)
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 2 - 5 - 5
http://www.ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/#
2012年12月1日土曜日
『社会主義』2012年12月号目次
特集 総選挙闘争の課題
篠原清
中島修 ■座談会 総選挙をいかに戦うか
田山英次他
瀬戸一郎■医療計画の現状と課題
石丸小四郎■原発震災から一年八カ月!福島の今
武藤聡■労働者派遣法、労働契約法と非正規労働者の課題
鴨桃代■非正規労働者の現状と改革の政治課題
徳光清孝■地方議員を増やし、脱原発・生活再建を
田村英夫■オランド大統領の税制改革と日本
菅原修一■『一二年版労働経済白書』を読む
阿部初子■時間外労働不払い問題の取り組み
柏原孝行■全国大会を通して考える青年の現状と課題
松永裕方■批評 味わい損ねた「勝利の美酒」
駒田正義■社会主義協会の理論に学び続け五〇年(下)
中村譲■『スローガンについて』から『妥協について』へ
篠原清
中島修 ■座談会 総選挙をいかに戦うか
田山英次他
瀬戸一郎■医療計画の現状と課題
石丸小四郎■原発震災から一年八カ月!福島の今
武藤聡■労働者派遣法、労働契約法と非正規労働者の課題
鴨桃代■非正規労働者の現状と改革の政治課題
徳光清孝■地方議員を増やし、脱原発・生活再建を
田村英夫■オランド大統領の税制改革と日本
菅原修一■『一二年版労働経済白書』を読む
阿部初子■時間外労働不払い問題の取り組み
柏原孝行■全国大会を通して考える青年の現状と課題
松永裕方■批評 味わい損ねた「勝利の美酒」
駒田正義■社会主義協会の理論に学び続け五〇年(下)
中村譲■『スローガンについて』から『妥協について』へ
ラベル:
『社会主義』目次
2012年11月30日金曜日
2012年11月30日サイト更新
●文献・資料に、原子力発電所、再処理工場の建設反対運動を推進するための決議(日本社会党 1972)を追加しました。
●労農派の歴史研究会に第144回案内、同報告を追加しました。
今回は小幅更新でしたが、思い立って、「原子力発電所、再処理工場の建設反対運動を推進するための決議」をHPに加えました。短い文書ですが、日本社会党・社民党が40年前から原発に反対していたことの証明になると思います。同ページのURL:
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/spj.htm
●労農派の歴史研究会に第144回案内、同報告を追加しました。
今回は小幅更新でしたが、思い立って、「原子力発電所、再処理工場の建設反対運動を推進するための決議」をHPに加えました。短い文書ですが、日本社会党・社民党が40年前から原発に反対していたことの証明になると思います。同ページのURL:
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/spj.htm
2012年11月21日水曜日
映画『三池』再上映のお知らせ
映画『三池-終わらない炭鉱の物語』の監督熊谷博子さんから、『三池』再上映の案内をいただきました。大阪、広島などで再上映されます。大阪ではゲストと監督の対談もあります。
どんどん転載してくださいとのことですので、ここに転載します。
また三池関西写真展HP内『三池』応援ページもご覧ください。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~miike/myweb5_031.htm
以下、転載部分です。
全国リレー上映が進んでいます。すさまじい熱気だった東京そして横浜。
24日(土)からいよいよ大阪です。
この3月に「むかし原発 いま炭鉱」(中央公論新社)という本を出しま
した。タイトルには、もう原発はやめにしてくれ、そして炭鉱から始ま
る、この国を支え、今も支えている無名の人々の姿を見直したい、とい
う思いをこめました。
この発想での再上映です。
映画が始まってすぐ、「原発事故と同じじゃないの」
とつぶやいた観客がいました。
映画に7年、本を書くにもさらに7年かかりました。三池炭鉱の坑道が
日本の抱えるあらゆる問題と地下でつながっており、それを確かめるの
に長い時間が必要でした。そこへ3・11が起き、炭鉱から原発に至るエ
ネルギー政策の裏で、何が起きていたかを知ることになりました。原発
の事故は、私が知っていた炭鉱でのできごととあまりに似ていました。
あの映画を3・11の前に見るのと後ではまるで違います。
2006年の公開時には、おかげさまで単館で1万人の方に見ていただく大
ヒットになりました。本を読んで下さった方からは「目からうろこだっ
た、映画をぜひ見たい」。すでに見た方からは「今こそもう一度見たい」
との声を多くいただきました。またこの11月9日に、三池炭鉱・炭じん
爆発事故から49年目を迎えました。
2日間のトークでは母親、映画の作り手、ジャーナリストの立場から、
日本のエネルギー産業の中で人知れず起きていたこと、そして現状を
変えていく希望を、ゲストの方とともに語れればと願っています。
過去をみすえ、再び、この国の根っこを掘りたいと思います。
そして皆で、明日への活力をとり戻したいのです。
==============================
○上映時間:14:10~
○料金:当日1,500円均一(一般、シニア、大・専門学生)
○トークイベント開催!!
<「福島 終わらない原発の物語」をどう生きるのか?>
11/24(土) 対談 海南友子(ドキュメンタリー映画監督)・熊谷博子
11/25(日) 対談 池田知隆(ジャーナリスト)・熊谷博子
その後フォーラム福島など、全国にて順次上映予定
==============================
どんどん転載してくださいとのことですので、ここに転載します。
また三池関西写真展HP内『三池』応援ページもご覧ください。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~miike/myweb5_031.htm
以下、転載部分です。
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熊谷博子です。
私がつくった『三池 終わらない炭鉱(やま)の物語』の再上映と連続
トークイベント<「福島 終わらない原発の物語」をどう生きるか>の、全国リレー上映が進んでいます。すさまじい熱気だった東京そして横浜。
24日(土)からいよいよ大阪です。
した。タイトルには、もう原発はやめにしてくれ、そして炭鉱から始ま
る、この国を支え、今も支えている無名の人々の姿を見直したい、とい
う思いをこめました。
映画が始まってすぐ、「原発事故と同じじゃないの」
とつぶやいた観客がいました。
日本の抱えるあらゆる問題と地下でつながっており、それを確かめるの
に長い時間が必要でした。そこへ3・11が起き、炭鉱から原発に至るエ
ネルギー政策の裏で、何が起きていたかを知ることになりました。原発
の事故は、私が知っていた炭鉱でのできごととあまりに似ていました。
あの映画を3・11の前に見るのと後ではまるで違います。
ヒットになりました。本を読んで下さった方からは「目からうろこだっ
た、映画をぜひ見たい」。すでに見た方からは「今こそもう一度見たい」
との声を多くいただきました。またこの11月9日に、三池炭鉱・炭じん
爆発事故から49年目を迎えました。
日本のエネルギー産業の中で人知れず起きていたこと、そして現状を
変えていく希望を、ゲストの方とともに語れればと願っています。
そして皆で、明日への活力をとり戻したいのです。
劇場でお待ちしています。
★上映情報
○会場:大阪 シアター・セブン(TEL. 06-4862-7733)
○日程:11/24(土)~11/30(金)○上映時間:14:10~
○料金:当日1,500円均一(一般、シニア、大・専門学生)
会員1,000円(高校生以下も)
炭鉱関連割引あり
炭鉱関連グッズ(書籍「むかし原発 いま炭鉱」も可)を受付にて
ご提示頂いた方は当日料金が 1,500円→1,300円に!
<「福島 終わらない原発の物語」をどう生きるのか?>
11/25(日) 対談 池田知隆(ジャーナリスト)・熊谷博子
※ 両日とも上映終了後
詳細は映画『三池』公式サイトをご覧下さい。
★全国リレー上映
12/1(土)~ 広島・横川シネマその後フォーラム福島など、全国にて順次上映予定
2012年11月19日月曜日
労農派の歴史研究会第144回例会報告
はじめに、お詫び。前回、案内状を出すのを忘れたまま、予定していた1 1月1日の研
究会の直前になってしまい、あわてて電話連絡をして済ませてしまいました。そのために
第14 4回学習会の案内状は出されず(学習会は無事終了)、これが次の第14 5回学習会
の案内状ということになります。
幡野さんの報告は、都立高校の職場での、教育労働問題研究会と結びついた日教組運動
の報告でした。勤評に象徴される権力側の日教組つぶしの攻撃に耐え抜いて運動を継続さ
せてきた強さの一面を学ぶことができました。
私自身の記憶では、勤評闘争が始まったとき、小・中・高校で教えを受けた先生だちと
あの激しい闘争とが、なかなか結び付かなかったのですが、組織内部の苦労はたいへん大
きかったのではないかと思われます。勤務評定が始まった5 0年代後半は、労働運動全体
が大きな力をもっていたし、その中で日教組が果たした役割も大きかったのですが、それ
だけに政府・資本の側の攻撃も烈しく、組織の切り崩しも強烈であったと思います。
都高教においては、教育労働運動研究会による学習活動を組織内に浸透させながら闘っ
たという特徴があったことが、良く判りました。組織の中枢にいる幹部が、学習活動にも
熱心であったところが、成功の大きな要因であったと思われます。
以前に、国労や全逓の運動についての話を聞いたときにも、仕事の上でも周囲の人から
一目置かれるような人が権利を主張すれば、当局側も認めざるを得なかったと言われまし
た。仕事の面で中心になるような人たちが権利意識をしっかり持つようになることで、労
働者の権利が定着したわけです。昭和50年代、60年代の労働運動においては、そうい
う人たちが、分会長、支部長をしていたので、強い力を発揮できたと言えます。今は、労
務管理や、コスト削減の圧力が強いので、職場で権利を主張するのも大変だと思いますが、
頑張ってほしいと思います。
労働運動が立ち直るには、まだ前途遼遠でしょうが・・・。
労農派の歴史研究会に戻る
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/rounouha.htm
究会の直前になってしまい、あわてて電話連絡をして済ませてしまいました。そのために
第14 4回学習会の案内状は出されず(学習会は無事終了)、これが次の第14 5回学習会
の案内状ということになります。
幡野さんの報告は、都立高校の職場での、教育労働問題研究会と結びついた日教組運動
の報告でした。勤評に象徴される権力側の日教組つぶしの攻撃に耐え抜いて運動を継続さ
せてきた強さの一面を学ぶことができました。
私自身の記憶では、勤評闘争が始まったとき、小・中・高校で教えを受けた先生だちと
あの激しい闘争とが、なかなか結び付かなかったのですが、組織内部の苦労はたいへん大
きかったのではないかと思われます。勤務評定が始まった5 0年代後半は、労働運動全体
が大きな力をもっていたし、その中で日教組が果たした役割も大きかったのですが、それ
だけに政府・資本の側の攻撃も烈しく、組織の切り崩しも強烈であったと思います。
都高教においては、教育労働運動研究会による学習活動を組織内に浸透させながら闘っ
たという特徴があったことが、良く判りました。組織の中枢にいる幹部が、学習活動にも
熱心であったところが、成功の大きな要因であったと思われます。
以前に、国労や全逓の運動についての話を聞いたときにも、仕事の上でも周囲の人から
一目置かれるような人が権利を主張すれば、当局側も認めざるを得なかったと言われまし
た。仕事の面で中心になるような人たちが権利意識をしっかり持つようになることで、労
働者の権利が定着したわけです。昭和50年代、60年代の労働運動においては、そうい
う人たちが、分会長、支部長をしていたので、強い力を発揮できたと言えます。今は、労
務管理や、コスト削減の圧力が強いので、職場で権利を主張するのも大変だと思いますが、
頑張ってほしいと思います。
労働運動が立ち直るには、まだ前途遼遠でしょうが・・・。
労農派の歴史研究会に戻る
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/rounouha.htm
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