観光振興を通じた地域経済の発展に向けた取組に、多くの注目が集まっています。
特に、地域独自の自然、文化、産業などを資源としたニューツーリズムと呼ばれる観光形態は、
過疎地・離島のような自然豊かで個性溢れる文化が存在する地域でこそ、地域活性化への
大きな役割が期待できるアプローチであるといえます。本講座が研究活動を行っている種子島において、
ツーリズムへの取組推進を図ることを目的に、「種子島ツーリズムセミナー」をキックオフイベントとして開催しました。
島内の観光関係事業従事者を中心に、島内外から31名の方々にご参加いただきました。
本セミナーでは、日本LCA学会 研究会の一つである、「ニューツーリズム研究会」の主査、工学院大学の稲葉敦教授に、
様々な地域・団体による、ニューツーリズムを通じた町おこしの事例のご紹介と、
種子島での観光振興を目指すにあたって配慮すべき点に関してご提言をいただきました。
種子島観光協会の荒木政臣会長には、これまでの観光協会の取組のご紹介、そして今後の活動方針についてもご紹介いただきました。
本講座学術支援専門職員の中井からは、「プラチナ社会」実現のためになぜ観光に注目すべきなのか、
経済効果、雇用、環境の側面から講演を行いました。
最後に、講演に対する質問、及び今後観光振興を取り組むにあたっての活発な議論が行われました。
今後も、観光協会、地方自治体、観光業従事者、研究者が一堂に会するセミナーを定期的に開催し、
「観光の島」種子島の実現に向け、議論、情報共有、調査を実施する予定です。
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