6日、ALPS処理水海洋放出から2年、柴崎教授がズームで講演
6日、ALPS処理水海洋放出から2年、柴崎教授が現状と課題を講演しました。2年間で海洋放出の総量は11万トン、25兆ベクレルのトリチウムが海洋放出されました。同時に、汚染水は増え続けているため、減少した処理水は半分に留まります。今年新たに発生した汚染水のトリチウム量が増加、7月の地震後は69万ベクレルに達したとのことです。 海洋放出された放射性物質はトリチウムだけでなく、通常は外に出てこないC14は総量で11億ベクレルを超えるということです。これらが海洋生態系にどのような影響を及ぼすのか、研究は途上で、今後の研究が俟たれます。
セシウは希釈する水に1l1ベクレル含まれており、2023年だけで100億ベクレルになるとの報告には驚きです。トリチウムは人体への蓄積は見られないが、セシウムは濃縮されて蓄積するため、要注意なのです。建屋内で発生する汚染水を抑制する抜本対策が取られなければ、海洋放出はエンドレスで続きます。しかし、東電は地質の専門家が提案した広域遮水壁設置をまともに検討しないばかりか、2036年にかけて対策を検討すると先延ばししているのです。