医療・健康
新着記事
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写真はイメージ=ゲッティ 「OTC類似薬」の保険適用、難病患者らは維持の方針 与党協議
2025年11月21日 18:47 458文字自民党と日本維新の会は21日、社会保障制度改革に向けた実務者協議を国会内で開き、本格的に議論をスタートした。市販薬と効能や成分が似ている「OTC類似薬」の保険適用の見直しでは、難病の患者らを念頭に、配慮が必要な人には、保険適用を維持するとの方向性を確認した。 OTC類似薬が保険適用外になった場合、
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理化学研究所の西道隆臣さん=本人提供 アルツハイマー病治療につながる新たな標的特定 理研などが発見
2025年11月19日 17:00 754文字アルツハイマー病の治療につながる新たな標的を、理化学研究所やスウェーデン・カロリンスカ研究所などのチームがマウスの脳神経細胞から発見した。この標的は受容体と呼ばれるたんぱく質で、これと結合する物質を開発すれば、安価で安全な治療薬につながる可能性があるという。19日付の米医学誌に発表した。 生物では
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RSウイルス感染症のワクチンについて議論する厚労省の専門部会=19日午前、東京・霞が関(共同) 「母子免疫ワクチン」初の定期接種化 RSワクチン、26年4月から
2025年11月19日 13:50 454文字厚生労働省の専門部会は19日、せき、発熱などの風邪症状や肺炎の原因となるRSウイルス感染症で新生児や乳児の重症化を予防するため、妊婦を対象にしたワクチンの定期接種を来年4月から始める方針を了承した。妊婦に接種し、生まれた子どもに効果が出る「母子免疫ワクチン」の定期接種化は初めて。 妊娠28〜36週
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香川県が国の支援も踏まえ実施を検討した診療所の承継・開業支援事業を紹介したサイト。期限までの申請はゼロだったが、2026年度以降の申請を見据え、期限後でも相談に応じる姿勢を赤い文字で強調している=2025年11月18日午前9時9分、植松晃一撮影 来たれ!診療所 四国で減少著しく 国が補助金、効果のほどは?
2025年11月19日 05:15 1885文字流行期入りしたインフルエンザなどで体調を崩し、近所の診療所で受診した人もいるだろう。だが、かかりつけ医を担うことも多い診療所が人口減を上回るペースで減少するなど、四国には気軽に受診できる医療環境が将来危ぶまれる地域もある。そこで、国や都道府県が経済的インセンティブ(報奨)と言える取り組みを始めた。
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きょうのセカンドオピニオン
半月板の水平断裂、手術すべきか=答える人・小林英生医師(整形外科)
2025年11月19日 02:01 819文字◇答える人・小林英生医師(東京脊椎・関節クリニック羽田、整形外科) Q 半月板の水平断裂、手術すべきか 立ち仕事を始めてから膝が痛み出し、激痛が走るように。半月板の水平断裂で保存も可能ですが、手術すべきでしょうか。(大阪府、53歳、女性) A 手術し早めの仕事復帰検討しては 半月板は、膝関節の内側
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厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影 がん5年生存率、胃64%、大腸67% すい臓、胆のうは依然低く
2025年11月19日 00:00 1184文字厚生労働省の研究班は19日、全国44都道府県で2012〜15年にがんと診断された人の5年後の生存率を公表した。同様の調査を始めた約30年前に比べ、多発性骨髄腫や悪性リンパ腫など複数の部位で生存率の向上が確認された。今回の調査では集計対象を大幅に拡大し、より実態に近い推計値となった。 分析に使ったデ
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2024年に亡くなった、夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎さんが膵臓がんと闘病した日々について語った漫画家の倉田真由美さん=東京都千代田区で2025年10月29日、吉田航太撮影 膵臓がんの夫をみとった倉田真由美さんが伝えたいこと
2025年11月15日 15:00 1835文字膵臓(すいぞう)がんの余命宣告から1年9カ月を自由気ままに生きた夫を、漫画家の倉田真由美さん(54)は自宅でみとった。 夫は、抗がん剤治療などの標準治療を選ばなかった。そんな人は、どのような経過をたどるのか。闘病記を一冊の本にまとめた。 選択に迷いはなかったのか。闘病する患者や、その家族に伝えたい
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ロバート・ケネディ・ジュニア氏=米首都ワシントンで2024年5月24日、西田進一郎撮影 「反ワク」ケネディ氏の「致命的な決断」 mRNAワクチン支援中止
2025年11月14日 18:01 1852文字米政府がメッセンジャー(m)RNAワクチン研究への支援をやめ、世界に波紋が広がっている。 主導したのは反ワクチン活動で知られるケネディ厚生長官で、本音をむき出しにした形。コロナ禍で実用化されたmRNAワクチンは応用研究も進むが、リーダー格の米国が事実上撤退を表明したことで、米国からの人材流出が加速
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取材に答えるピエール・ファンダム氏。インタビューは、ベルギー首相府協力のもと行われた=ベルギー・アントワープで2025年8月27日、西田佐保子撮影 ケネディ・ショックによる危機と好機 変動するmRNAワクチン市場
2025年11月14日 18:00 2375文字新型コロナウイルス禍で実用化され、脚光を浴びたメッセンジャー(m)RNAワクチン。その研究開発支援を打ち切った米国政府の対応に、欧州最大のワクチン研究機関「ワクチノポリス」(ベルギー)のピエール・ファンダム所長は危機感を募らせる。一方で、これは「好機」でもあるという。米国の政策変更は、世界に何をも
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従来の健康保険証=画像の一部を加工しています <1分で解説>従来の健康保険証は12月で期限切れ 持参の場合は?
2025年11月14日 12:15 567文字12月2日以降、従来の健康保険証が使えなくなります。厚生労働省は12日付で、これを持参した場合でも保険資格を確認できれば患者に10割負担を求めない措置を講じるよう医療機関に通知しました。マイナ保険証への移行に伴う暫定措置で、期間は2026年3月末までとなります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュー
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訪問看護で訪れた家庭で子どもたちの様子などを聞く看護師の赤尾和美さん(右から2人目)=カンボジア北西部で2011年1月10日、和田大典撮影 ハンドオーバー、もう一度見届けたい ラオスで奮闘する看護師
2025年11月14日 11:00 2816文字今年は日本とラオスの国交樹立70周年にあたる。「東南アジア最後の秘境」とも呼ばれるラオスで奮闘する日本人看護師がいる。国境をまたぎ25年間以上、小児医療に携わってきた赤尾和美さん(62)だ。 赤尾さんは看護師としてカンボジアへ渡り、2000年に北西部シエムレアプのアンコール小児病院で従事。現在はラ
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今シーズンは早くもインフルエンザの流行期に入っている(写真はイメージ)=ゲッティ インフルエンザ予防の"痛くないワクチン" 注射型との違いは?
2025年11月14日 08:00 2481文字インフルエンザの全国的な流行期が早くも始まっている。子どもへのワクチン接種を検討している保護者も多いのではないだろうか。だが、注射嫌いの子どもにとって接種時の痛みや恐怖感といった心理的負担は小さくない。 そんな中、"痛くないワクチン"として注目を集めるのが、鼻腔(びくう)に噴霧するタイプのインフル
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東京都庁=小川信撮影 都内インフルエンザ感染者数、警報基準超え 昨シーズンより6週早く
2025年11月13日 18:09 455文字都は13日、都内のインフルエンザ感染者数が3〜9日の集計で警報基準を超えたと発表した。定点医療機関1カ所あたりの報告数が30人を超える保健所の管内人口の合計が、都内人口の30%を上回った。昨シーズンより6週早い。 都保健医療局によると、都内の保健所31カ所中、12カ所で定点あたりの報告者数が30人
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現行の医療費窓口 高齢者の医療費負担 「3割」の対象拡大へ議論本格化 年内に方向性
2025年11月13日 18:05 639文字医療機関で70歳以上の高齢者が支払う医療費の窓口負担について、厚生労働省が現役世代と同じ3割負担となる人の対象拡大に向けた議論を本格化させている。自民党と日本維新の会は連立政権合意書で、窓口負担について「年齢によらない真に公平な応能負担の実現」と明記している。厚労省は年末までに一定の方向性を示す見
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従来の健康保険証=画像の一部を加工しています 従来の健康保険証、期限切れでも10割負担にならず 26年3月まで
2025年11月13日 16:47 374文字12月2日以降に使えなくなる従来の健康保険証について、厚生労働省は、期限切れの保険証を持参した場合でも保険資格を確認できれば、患者に10割負担を求めない措置を講じるよう、医療機関に通知した。マイナ保険証への移行に伴う暫定措置で、期間は2026年3月末まで。 通知は12日付。政府は昨年12月に従来の
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写真はイメージ=ゲッティ 金融所得の把握徹底を検討 医療・介護保険料に反映へ 政府・与党
2025年11月12日 20:10 565文字政府・与党は、医療や介護保険の保険料の算定で、株式の配当など金融所得について把握を徹底し、反映させる方向で検討に入った。現役世代の保険料負担が増す中、株式の配当などで支払い能力がある高齢者の負担を見直す狙いがある。 自民党と日本維新の会は連立政権合意書などで、「金融所得の反映など応能負担の徹底」と
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新型コロナウイルスワクチンの定期接種を受ける男性(左)=東京都板橋区で2024年10月1日午前9時7分、肥沼直寛撮影 コロナワクチン定期接種 自己負担に最大1万2000円程度の地域差
2025年11月12日 17:57図解あり 1184文字新型コロナウイルスワクチンの高齢者などを対象とした定期接種を巡り、自治体ごとの自己負担額に最大で1万2000円程度の差が生じている。国の費用助成が終了した影響もあり、専門家は「医療格差につながる」と指摘する。 ◇東京・千代田区や港区では無料も... 65歳以上の高齢者と基礎疾患のある60〜64歳を対象
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きょうのセカンドオピニオン
「酒さ」は治らない?=答える人・横井彩院長(日本橋いろどり皮ふ科クリニック)
2025年11月12日 02:19 779文字Q 「酒さ」は治らない? 2年前に両頰下部に湿疹ができ「酒(しゅ)さ」と診断されました。塗り薬をつけていますが治りません。治らないのでしょうか。(神奈川県、89歳、女性) A 他の疾患かも。専門医受診して 酒さとは、頰や鼻、額などに赤みやほてり、にきびに似たブツブツ、ヒリヒリ感などが表れる慢性的な
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厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影 オーバードーズ対策で市販薬規制強化 8成分指定検討 厚労省調査会
2025年11月11日 22:49 752文字若者を中心に市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)が社会問題化していることを受け、厚生労働省の専門部会調査会は11日、2026年5月の改正医薬品医療機器法(薬機法)施行で規制強化される「指定乱用防止医薬品」に、新たな2成分を含め8成分を指定する意見を取りまとめた。意見公募(パブリックコメント)を実施し
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京都府立医大病院に1000万円を寄付し、感謝状を受けた藤原美代乃さん(右)と佐和貞治院長=京都市上京区で、太田裕之撮影 外来患者が1000万円寄付 京都府立医大病院が感謝状
2025年11月11日 10:10 384文字京都府立医大病院(京都市上京区)は外来患者から1000万円の寄付を受け、10日に感謝状を贈呈した。寄付金は先進医療推進や患者サービス向上、医療従事者の教育・研究活動の充実などに活用するとしている。 寄付したのは同市内の主婦、藤原美代乃(みよの)さん(86)。50歳のころC型肝炎が判明して同院で治療