伯耆大山


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駐車場〜大山夏山登山口〜五合目〜行者谷分れ〜
六合目(避難小屋)〜<木道>〜頂上小屋〜弥山山頂 往復

伯耆大山(ほうきだいせん)

2015年8月8日

今年もT師匠と行く、年に一度の遠征登山がやってきた。今回は日本百名山に名前を連ねる鳥取県の伯耆大山(中国地方最高峰)が目標だ!そして、もう一つ、翌日に島根県の三瓶山(男三瓶山・おさんべさん)に挑戦するハードな予定を組んでいる。さあ、どんな山旅になるだろう?




大山(弥山・みせん)山頂で寛ぐ登山者 お天気は最高! 「おやっ」 雲が湧いてきたぞ。

<コース概要>

1、駐車場到着 6時00分 2、大山夏山登山口 6時23分 3、五合目 〜
4、行者谷分れ 〜 5、六合目(避難小屋) 〜 6、頂上小屋 〜 7、弥山(みせん)山頂 〜
8、六合目(避難小屋) 〜 9、大山夏山登山口 〜 10、駐車場 13時15分



伯耆富士 5時34分

米子自動車道の溝口ICから大山を目指す途中、目に飛び込んできたのがこの風景。西側から見ると、ご覧の通りなだらかなフォルム。大山はこの形から伯耆富士とも呼ばれている。




1、駐車場に到着 6時00分 ハードな移動だった

8月7日19時、北九州の自宅を出発 → 中国自動車道と米子自動車道を6時間ひた走り →
8月8日真夜中の1時に蒜山(ひるぜん)高原SAに到着(ここで車中4時間の仮眠) →
午前5時に起床・出発 → 午前6時に駐車場に到着 → 6時23分から登山開始


駐車場から大山山頂方面を望む 6時19分
駐車場に到着すると、5割程のスペースは埋まっていた。我々もさっそく準備に取り掛かる。なにげに上を見上げると大山の山頂部が顔を出していた。朝日を浴びて気持ちよさそうだ!運転疲れと寝不足で頭がボーっとしていたが、この山頂部の光景を見るとジワジワと元気が出てきた!
さあ行くぞ!

大山隠岐国立公園 大山案内図
大山は、約100万年前に始まり、2万年前まで続いた火山活動によって形成された山です。
活動は古期と新期に分けられ、古期の活動でできたカルデラ壁の一部が船上山などの北東側の山として残っています。
(駐車場入口にある看板より抜粋)

2、大山夏山登山口6時23分
駐車場から道路に出て、左へ100m程進むと登山口がある。石段をスタート!

横断注意!

登山・下山届ポスト 6時28分
いつものようにリーダーのT師匠が登山届を提出!これでちょっと安心。

登山届を出そう!

一木一石運動
植物が姿を消し、荒れ地となっていた大山の頂上に、登山者の皆さんをはじめ、各関係機関や多くの支援団台のご理解とご協力によって大切な植物がよみがえってきました。
(説明看板より抜粋)

勿論、微力ながら協力させて頂きます。

大山一合目 6時41分
登山口から18分で1合目に到着。

もう汗が・・



緑のトンネルを歩く 6時49分 整備された石段が続く


大山二合目 6時59分
休憩していた登山者と挨拶を交わし、二合目を通過。まだ余裕で歩いている。

順調・順調


二合目を過ぎた辺りが、標高1000mとなる。大山(弥山)山頂は1710mなので、まだ700m以上は標高をあげなければならない。登山者数のカウンター計数器も設置されていた。



大山三合目 7時12分
大山は各合目の表示が休憩場所になっているようだ。「あっ、小さな女の子が登っている」

蒸し暑い

標高1100mの表示 7時18分
少し傾斜が急になってきた。汗を拭き拭き上って行く。先は長いぞ!

癒される

大山四合目 7時29分
また子供が歩いている。登山者が座って休憩していると思ったら、四合目だった。

樹間から下界が

3、大山五合目7時50分
やっと半分上ってきた。スタートして1時間27分。休憩しているともう下山する人が。

右に祠がある

山の神さん・「登山安全」に手を合わせる
ここには以前、遥拝所があり、登山者が東の尾根から昇る日の出を拝んで、登山の安全を祈願していた場所でした。この祠は、それにちなみ、平成3年11月に大山ガイドクラブが再建し、「山の神さん」と呼ばれています。

(説明看板より抜粋)

4、行者谷分れ 7時55分
五合目を出発したらすぐに分岐に出会う。
ここを左に下ると、行者コースになり、大神山神社奥宮経由で大山寺へと通じている。
大山山頂まであと1.4km。
距離はさほどないが、傾斜がだんだんきつくなってきた。






5、六合目(避難小屋) 8時10分 大山の荒々しい北壁もその姿を現した

ベンチで休憩する登山者達 8時21分
ここで北壁を眺めながら、15分程ゆっくり休憩をした。この先は急登が待っている。

水分補給

賑やかな六合目 8時26分
さあ先へ進もうとザックを背負ったら、元気な小学生の団体が下って来た。皆さんの挨拶に圧倒されながらも、元気をもらいました。この子たちはいったい何時に取り付いたのだろう。きっと暗いうちから登り始めたに違いない。引率の先生は点呼に大忙し。




六合目から少し上った地点で下界を望む 8時33分緑濃き大山の裾野が広がる
写真中央の下の方に我々の停めた駐車場が確認出来た



大山七合目 8時44分
七合目から見上げるとまだまだ先は遠い。森林限界に近く、樹木が低くなってきた。

陽射しが強い

素晴らしい眺望 8時59分
この場所では、白く立ち枯れた一本の木が印象的だった。
下界は少し霞んでいるが眺めは最高だ!

感動



七合目からは日当たりが良いので花がたくさん咲いている

シモツケソウ


?


シコクフウロ


コウゾリナ


エゾアジサイ


ヤマハハコ


ハクサンボウフウ?


ホタルブクロ


アザミ


ダイモンジソウ

花を撮影しながらゆっくり歩く

大山八合目 9時12分
皆さん腰を下ろして休憩している。ここまで来れば、この先はなだらかな登山道だ。

フゥッー、あと少し



左から迫力ある北壁が迫ってくる 9時19分



標高1600m通過 9時21分
下界の景色に目を奪われながら歩く!登山道沿いにシモツケソウがたくさん咲いている。

お花畑

木道が続く 9時26分
ダイセンキャラボク純林が見えてきた。

暑い

頂上周回木道について 9時23分
かつて豊かな草原であった頂上付近は、絶え間ない登山者の踏み付けなどによって緑が少なくなり、やがて雨や雪解け水による土砂流出が進行しました。失われていく緑を保護するため「大山頂上植生復元事業」(木道の整備等)を実施。
(説明看板より抜粋)





9合目付近 9時30分ダイセンキャラボク純林の中を歩く





頂上小屋の屋根が見えてきた 9時38分

頂上に広がる草原9時38分
この辺りは風衝低木草木帯で、厳しい風の影響を受けた高山の様相を示しています。山頂周辺の積雪の少ないところでは、ヒゲノガリヤスを中心にシコクフウロ、エゾノヨロイグサ、ダイセンキスミレなど、初夏には素晴らしいお花畑となります。
(説明看板より抜粋)





山頂直下、木道の分岐 9時40分 頂上小屋に寄ってみることにした

6、頂上小屋 9時42分
小屋の中にはトイレがある。これはありがたい。暑いので冷たいポカリスエットを買って飲みたかったが・・・。ガマン、ガマン。
小屋の中は広く、ここで山頂泊して日の出を観賞するのも最高だろう。
さあ、大山(弥山)山頂へ!GO!





7、大山山頂(弥山) 9時58分 1710m山頂は大勢の登山者で賑わっていて、山頂碑前での写真撮影は順番待ちだった。

山頂プレート






山頂碑の後ろには伯耆大山の峰が続いているが、立入禁止となっている。縦走はNG!

大山・剣ケ峰をズームアップ 1729m
荒々しい大山の峰々
左の尖峰が、大山最高峰の剣ヶ峰。
大山は崩落の山と言われている。
以前は弥山から剣ヶ峰を越えて天狗ヶ峰に抜ける縦走路があったが、崩落が進み登山道から削除されてしまった。
現在も日々崩落していて、絶対に立入禁止!






山頂の広い木道で昼食 10時35分 下界を見ながらのんびり休憩

山頂からは米子平野や弓ケ浜半島が見えていたが、雲が湧いてきてしまった。


一木一石運動 10時48分 石をリリース
昼食も終え下山に取り掛かる。
ここでふと思い出した。一木一石運動の協力で、石を持って上がっていたのだった。
さっそく山頂小屋の横に石を置いたが、石を持っていたのを忘れて下山していたらと思うと、ちょっと焦った。



オオバギボウシ



エゾノヨロイグサ






天空の道 10時56分 ダイセンキャラボク純林の中を下山

写真を撮りながら歩いていると、木道から落ちそうになった。注意しよう!



ダイセンキャラボクとは?

山頂に息づく国指定特別天然記念物。登頂の末に出会える、感動の高山植物
大山山頂付近で一番目につくのが「ダイセンキャラボク」の群落で、北西に向いたなだらかな一面を占めます。この中の大群落は世界的にも貴重で、文部省はこの純林を昭和2(1927)に特別天然記念物に指定。法改訂の昭和27(1952)329日には、国指定となりました。

ダイセンキャラボクはイチイの変種で、日本海側の高山に分布。常緑の低木で高さは50cmから2mと低く、幹は直立せずに斜に立ち、根元から多くの枝が分かれて横に大きく広がっています。
葉は針葉で先がとがっており、一年中緑色で枝の周囲から出ているのが特徴。雌雄異株で、花は5月に咲き、雌木は、秋になると赤い丸い実をつけ、その味はわずかに甘い。
(ネット調べ)


ダイセンキャラボクのズームアップ



子供が多い大山11時07分
今回、大山に登って感じたことは、ファミリー登山者がとても多いことだった。それも幼稚園児位の小さな子供が元気よく登っている。鳥取県民に愛されている山なんだと、つくづく感心させられた。自分自身も以前はよくファミリー登山をしていたので、想い出に浸りながら歩いていた。



キンミズヒキ



サラシナショウマ


ダイセンキャラボクに別れを告げ山頂部より下山。

小石がザラザラする急登を慎重に下って六合目の避難小屋に到着した。





8、六合目(避難小屋) 11時39分ここで小休止して下って行く

雲が出てきたのか辺りが少し暗くなってきた


行者谷分れ12時04分
右の行者谷コースへ行っても駐車場へ戻れるが、我々は往路を下ることにした。

左の往路へ進む

大山五合目 12時07分
女性のガイドさんに引率された団体さんが上ってきた。皆さん楽しそう!

休憩せず通過

我々が五合目から四合目に下る途中、体調を崩し方がいて、同行の方や周囲の方に介抱されて横たわっていた。意識ははっきりしている様子だった。我々もお手伝いを考えたが、既に救助ヘリを要請した後だったので、そのまま通過した。




樹間から見える上空の救助ヘリ 12時29分 エンジン音が森の中に響き渡る

まもなく、上空に救助ヘリが飛んできた。静かな森がホバーリング音に包まれる。我々が2合目あたりまで下山した時に、ようやくヘリが飛び去って行ったので我々も安心して下山した。





大山寺阿弥陀堂12時57分
阿弥陀堂は、大山寺に現存する寺院の中では最古の建築物で、亨禄2年(1529年)に山津波で倒壊し、室町末期の天文21年(1552年)に現在の場所に再建されました。もともと常行堂として建てられたもので、明治に行が行われなくなると、阿弥陀を祀るための堂(阿弥陀堂)と呼ばれるようになりました。
本尊は、天承元年(1131年)に仏師・良円によりつくられた本造阿弥陀如来像(266cm)で、その両脇には観世と勢至の両菩薩が安置されています。建築、仏像とも国の重要文化財に指定されています。 (説明看板より)
ここで暫く周囲の見学をした。

9、大山夏山登山口 13時15分
阿弥陀堂を見学したのち、石段をゆっくり下って登山口に辿り着いた。

お疲れ様でした

今朝、駐車場をスタートして約7時間の山歩きだった。


大山を下山後、車に乗り込み明日の目標である島根県の三瓶山に移動開始!
途中、温泉に入り、夕刻に三瓶山「西の原」の駐車場に到着。
ここから三瓶山を眺めながら夕食。気分は最高!明日は左の男三瓶(おさんべ)に挑戦だ!



18時00分 乾杯


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