北朝鮮の核実験に対する措置として米国のB1爆撃2機が韓国上空を飛行したことに関し、核搭載能力を持つ爆撃機の飛行は核の傘を示すものだとの報道がありました。しかし、同機の核搭載能力は2011年に物理的に無効化されており、この爆撃機を飛ばしたということは、核実験に対する措置としては核は必要ないとの米国の姿勢を示すものと見た方がいいでしょう。
ニューヨーク・タイムズ紙が「オバマ、核兵器の先制不使用の宣言しない見込み」(9月5日付け)と報じました。その中で、日本はいかなる核の傘の縮小にも不安を覚え、その結果核武装することになるかもしれないとケリー国務長官が主張したことを、オバマ大統領の先制不使用宣言断念の理由の一つとして挙げています。