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中国の人型ロボット、一般消費財並みの価格へ

人民網日本語版 2025年11月20日14:14

[画像:(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)]

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

かつて人型ロボット1台の価格は、一線都市で住宅1軒が買えるほどだった。

それが今や、スマートフォン1台ほどの価格で、より高性能なロボットを家に持って帰れるようになった。

このほど開催された2025年世界インターネット大会烏鎮サミットでは、さまざまなロボットが「腕前を披露」した。

それと同時に、複数の中国企業が人型ロボット新機種の値段を次々と引き下げている。

加速進化社が発表したエンボディド開発エントリープラットフォーム「Booster K1」は、期間限定ながら最低価格が2万9900元(1元は約21.9円)となった。

宇樹科技社の人型ロボット「Unitree R1 AIR」の価格も2万9900元まで引き下げられた。

松延動力社の人型ロボット「小布米」はさらに安く9998元となっている。

「住宅1軒の価格」から「自動車1台の価格」へ、さらには「スマートフォン1台の価格」への推移の背後にあるのは、単なる薄利多売のビジネス手法ではなく、中国のスマート製造が起こした産業革命だ。

価格が引き下げられた一方で、性能は大きく引き上げられた。

これまで人型ロボットと言えば走ったり踊ったりする程度だったが、今ではより強力な機能拡張性を備えている。中国企業は今、人型ロボットの一般消費財化を加速させている。

「小布米」はビジュアルプログラミングに対応し、カリキュラム開発をサポートする。一方で、「Booster K1」は教育、研究、競技、展示などのシーンに向けて、整った開発エコシステムを構築する。

人型ロボットの急速な低価格化は、本質的には技術的ブレイクスルーによるコスト再編、および中国の工業的な蓄積によって形成された強力な高品質サプライチェーンによるものだ。

松延動力社の創業者・姜哲源さんは、「『小布米』が1万元を切るところまで価格を下げられたのは、部品の自社開発比率の向上、材料・構造設計のイノベーション、国内サプライチェーンの優位性があるからだ」と述べた。

より注目されるのは、人型ロボットが普及の過程で、AI技術のブレイクスルーと交差していることだ。

先日、北京智源人工知能研究院(BAAI)がマルチモーダル大規模言語モデル「Emu3.5」を発表。同研究院の王仲遠院長は、「この大規模言語モデルにより、人型ロボットを『事前設定されたシーン』から『汎用適応』へ、『機械的な実行』から『スマートなインタラクション』へと進化できる」と述べた。

これは、ロボットの「頭脳」が革命を遂げつつあることを意味する。新たな技術に支えられて、ロボットは多様なシーンに迅速に対応できる能力を備えるようになり、トレーニングにかかるコストが大幅に節約できるようになった。

ロボットが家電や自動車のように普及した時には、そこから巨大な産業エコシステムと巨大な応用エコシステムが生まれることになるだろう。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年11月20日

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