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カイロ宣言は日本の発動した対中戦争と太平洋戦争の侵略的性格を確認し、3大国の対日共同作戦の目的と趣旨を表明し、日本に無条件降伏を促す懲罰的措置を定め、ファシズムの暴虐を迎え撃つ世界の砲声の中で日本侵略者壊滅の弔鐘を鳴り響かせた。カイロ宣言はまた、日本は武力で中国から窃取、占領した東北各省、台湾と澎湖列島などを中国に返還しなければならないと明確に定め、戦後中国が日本から台湾を取り戻す国際法上の根拠となった。今年はカイロ宣言発表70周年にあたり、両岸は様々な形式で記念し、研究や討論を行っている。

中日の学者「カイロ宣言は日本が歴史に向き合う出発点」

1943年末のカイロ会談開催および「カイロ宣言」発表は第2次大戦時における一里塚的意義を持つ出来事だが、日本国内には様々な理由からカイロ宣言を極力軽視し、さらには有効性を疑問視する動きがある。環球時報は中日の学者4人を招いてカイロ宣言の意義について話を聞いた。

カイロ宣言の意義

  • 「カイロ宣言」が中国にとっての四大意義
    1.近代中国が初めて大国として、世界大戦の戦略決定と戦後秩序の取り決めに直接参画。
    2.近代に日本が中国から窃取した東北三省、台湾、澎湖列島を全て中国に返還することを日本に義務づけるうえでの国際法上の根拠となった。
    3.台湾が中国の領土であることを初めて明確に認めた国際文書であり、台湾の法的地位を確定する有力な証拠である。
    4.中国を含む国際社会が日本侵略者を打ち負かす勝利の成果を確認するうえでの法的保障となった。
  • カイロ宣言の法的効力は検証済み
    カイロ宣言は単なる政策宣言的文書ではなく、3カ国を拘束し、関係国に対して法的効力を生じる文書であり、国際協定の性格を備えている。
    『オッペンハイム国際法』は「宣言が国家間の協定と見なされるか否かは、主に当事国の意思と使用する文言によって決まる」と指摘。その法的効力は、発表後の国際的履行によって検証済みだ。
  • 今日もカイロ宣言の法的効力を守る必要性がある
    日本による侵略戦争の最大の被害国、対日作戦の主要参戦国および戦勝国である中国の政府と国民はカイロ宣言を一貫して大変大切にし、重視し、その法的効力と歴史的価値を断固として守ってきた。

  • 「カイロ宣言」の条項は履行されなければならない
    1943年12月1日、中米英3カ国政府首脳がカイロ会談で決めたカイロ宣言が正式発表された。それから70年、日本の侵略問題の戦後処理を行い、アジア太平洋地域の平和と安全を確保する重要な国際文書として、その意義と影響は衰えるどころか、時間が経つほどに深まっている。

記念活動

  • 北京でカイロ宣言70周年記念シンポジウム
    国際シンポジウム「カイロ宣言発表70周年:歴史、現実と法理」が(主催:中国国際問題研究所、国家海洋局海洋発展戦略研究所、中国人民抗日戦争記念館)5日、北京の中国人民抗日戦争記念館で行なわれ、中国、米国、英国、ロシア、韓国、シンガポール、オーストラリア、および台湾地区の40人の専門家や学者および10カ国の外交官が参加した。専門家らはカイロ宣言は重要な国際法文書であり、その歴史的意義と法的意義は70年間の国際環境の激変を経ても目減りしていないとの認識で一致した。

駐エジプト中国大使「歴史を直視して初めて、未来を切り開くことができる」 駐エジプト中国大使「歴史を直視して初めて、未来を切り開くことができる」

「カイロ宣言」70周年記念写真展

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