2012年1月アーカイブ
細野豪志・原子力行政担当相が、原発の運転期間を原則40年までに制限する新規制制度に関し、「既に40年を超えているものが再稼働できることはあり得ない」と述べる。
EU首脳会議がブリュッセルで開催され、単一通貨ユーロ導入国などに財政赤字削減を義務付ける「財政協定」締結で合意。
米イリノイ州のバイロン原発で、2基の内1基の外部電源が失われ、原子炉が緊急自動停止したが、非常用ディーゼル電源が作動し炉の状態は安定。
国会設置の「福島第1原発事故調査委員会」に出席した井戸川克隆・福島県双葉町長が「国が放射性物質の拡散予測データを公表しなかった政府の罪は計り知れない」と語る。
アフガニスタンのタリバンと米国の和平交渉が始まる。
(〜31日)国際原子力機関(IAEA)がイラン核問題で調査団派遣。
米国防総省が新国防戦略の具体的指針発表。
海兵隊の太平洋でのプレゼンスは維持する。2万8000人規模の在韓米軍は維持すると述べる一方、国防予算は2013年度会計から5年間で計約2600億ドルの削減、陸軍を8万人(現最大57万人)、海兵隊2万人(現20万人)の削減、F35ステルス戦闘機を5年間で179機分の調達先送り、新原子力潜水艦導入の先送りなどを発表。
国際原子力機関(IAEA)の調査団が大飯原発3、4号機を視察し、原子力安全・保安院のストレステストの評価の妥当性を確認と表明。31日正式に保安院に連絡。
止めよう再処理!共同行動ニュース01/25号記事から
六ヶ所再処理工場の試験再開反対!
プルトニウム利用政策推進に大義はない
見直される原子力政策
日本原燃(株)は、2008年12月に事故を起こして以来中断していた六ヶ所再処理工場の高レベル放射性廃棄物ガラス固化施設に係わるアクティブ試験再開に向けて、1月4日、ガラス溶融炉の熱上げ作業を開始しました。1月下旬には試験が再開されようとしています。さらにMOX燃料工場の建設も今春から再開する意向を表明しました。このような動きに対して枝野幸男・経済産業大臣は、「国が承認する、しないという段階ではない」として、試験再開になんら注文をつけることなく、事実上黙認しています。
しかし福島原発事故によって、エネルギー環境会議や新原子力政策大綱策定会議などで原子力政策そのものが見直されようとする中で、六ヶ所再処理工場を含めた核燃料サイクル路線の見直しも議論されています。(後述)。核燃料サイクルの中核を担う高速増殖炉の原型炉である「もんじゅ」の予算も大幅に減額され、次年度での試験再開はできなくなり、高速増殖炉開発そのものが実質的に困難となりつつあります。その中で六ヶ所再処理工場は存在意義そのものが問われています。今回の試験再開は、既成事実の積み上げをはかることによって、プルトニウム利用政策の見直し議論の広がりを抑えようとするものです。
そもそも、これまで失敗し続けた高レベル放射性廃棄物のガラス固化ができるのかどうかも問題です。溶融炉の底に「白金族」がたまり、何度も失敗を重ねてきました。安定的に作動することも重要ですが、これまでの実績を見れば、甚だ疑問です。「万全の対策」をとって臨んだこれまでの試験で、ことごとく失敗を繰り返しています。
破たんするプルトニウム利用政策
六ヶ所再処理工場が停止していた3年の間に、原子力をめぐる状況は大きく変わりました。昨年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、福島第一原発では、水素爆発や大量の放射能を放出するなど、日本の原発事故史上の最悪の事故を引き起こしました。さらに地震により女川原発、東海原発、六ヶ所再処理工場なども緊急停止や電源喪失など「あわや」という状態を招いていました。各地の原発も津波や耐震の見直し、避難区域の拡大など、これまでにない情勢の変化がありました。
さらに核燃料サイクルを巡っては、もんじゅの研究開発の見通しがさらに悪化し、頼みのプルサーマル計画も「2015年までに16基〜18基の原発で実施」という計画は、もはや「幻の計画」となっています。プルトニウム利用計画そのものが「破たん」しています。その現実をしっかり直視する必要があります。
再処理からの撤退を
六ヶ所再処理工場を動かすことによって、これ以上プルトニウムを生産し続けることに何の意味があるというのでしょうか。国際公約として余剰プルトニウムを持たないというこれまでの立場との矛盾が拡大するばかりです。国民に納得できる説明もないまま見切り発車することは、ますます日本の原子力政策に対する不信を高めるものです。そして、日本原燃の川井吉彦社長の「国の議論と試験は別問題」との発言には、原子力推進派の傲慢さが表れていますし、今回の枝野経済産業大臣の傍観者的な態度も問題です。
さらに六ヶ所再処理工場を支えている最大のスポンサーは、福島第一原発事故を起こした東京電力です。全体の4割とも言われています。その最大のスポンサーは、いま福島第一原発事故の賠償さえままならない状態で、「東電解体」とまでいわれています。今後も安定して六ヶ所再処理工場を支えていけるかどうかもまったくもって不透明です。不安定な経営状況を抱えて六ヶ所再処理工場が今後も「商業工場」としてやっていけるのか。その答えは明らかです。
現在、原子力委員会の中の「原子力発電・核燃料サイクル技術等検討委員会」(鈴木達治郎座長)の中でも核燃料サイクルの将来の方向性に関する検討を開始しました。(1月11日)。その中で、第1ステップで意義や目的、第2ステップで原子力の依存度を下げた場合の影響、第3ステップで方向性をめぐる議論がなされます。明らかに、現状ではこれまでの方向性が修正、ないしは転換されようとしています。
六ヶ所再処理工場をめぐる状況の変化を見れば、再処理再開の大義などありません。むしろ国民的合意なき再処理政策を押し進めるための試験再開は許せません。
1997年に完成する予定だった再処理工場は、15年経った今でも完成していない欠陥工場です。これ以上「ムリ・ムダ・キケン」な再処理工場の建設に、貴重な私たちの電力料金をつぎ込んではなりません。六ヶ所再処理工場の建設中止を、今後も強く求めていきましょう。
原発付近の活断層、安全審査のルール見直す―原子力安全・保安院
経産省の原子力安全・保安院が原発付近の活断層について、安全審査の際に「5キロ以上離れている断層は考慮しない」していたルールを見直し、離れている複数の断層が連動する可能性を考慮して再評価するよう電力会社に指示する方針を専門家会議に示す。
オバマ米大統領が一般教書演説。イランに強い姿勢で臨むことを強調。
ロシア国防相が新型の潜水艦発射弾道ミサイル「ブラワ」(射影8000キロ、複数弾頭)の年内配備を明らかに。昨年12月に戦略原潜から発射実験を行い成功させている。
国際原子力機関(IAEA)調査団が、大飯原発のストレステストの妥当性調査のため同原発を視察。
EU外相会議がブリュッセルで開催され、イランからの原油輸入を7月1日から完全に禁止することを正式決定。
「再処理とめたい!定例デモ」に80人が参加
120122_1411~002.JPG 1月22日、原水禁も参加している「再処理とめたい!首都圏市民のつどい」が主催する定例デモが、東京・渋谷で開催され、前日からの雨で足元が悪い中、80人が参加しました。
集合場所の渋谷・宮下公園で30分の集会後、デモに出発。渋谷区役所前を通り、人通りの多いハチ公前交差点から、宮下公園の先で解散するコースを参加者は元気よく歩きました。
デモの集合前には小雨の中、「さようなら原発1000万人署名」の街頭署名も行われました。
120122_1343~001.JPG
120122_1411~001.JPG
120122_1412~001.JPG
クロアチアでEU加盟の是非を問う国民投票が実施され、賛成66%で加盟承認される。
日本と韓国、ベトナムとの原子力協定発効。
「最悪シナリオ」を記した文書が「なかったこと」に―福島第一原発事故
昨年の福島第一原発事故時に作業員全員が退避せざるを得なかった場合、大量の放射性物質放出が約1年続くとする「最悪シナリオ」を記した文書が菅直人前首相らに示された後、「なかったこと」にして封印されたことが明らかに。
前年末ベトナム訪問の習近平国家副主席がグエン・フー・チョン共産党書記長らの首脳と会談した際、南シナ海問題で米国と近づき過ぎないよう警告していたことが明らかに。
沖縄県が普天間移設に向けて政府提出のアセスメントについての第1回審査会で、アセスが不十分との意見。
中東訪問の中国温家宝首相が、ホルムズ海峡封鎖に反対と語る。
中国の人権活動家・余傑氏が米ワシントンで記者会見し、中国当局から受けた拷問を詳細に語る。亡命申請も明らかに。
原子力安全・保安院が大飯原発3、4号機の再稼働の条件とするストレステスト(耐性評価)を妥当とし、専門家による意見聴取会に提出。
福井県、おおい町はそれぞれ再稼働を認めない方針。
人民日報が「魚釣島周辺の島に名前を付ける企ては、中国の核心的利益を公然と損なうこと」との論評掲載し台湾、チベット問題と同列の位置づけ。
キャンベル米国務次官補と日韓の北朝鮮核問題担当主席代表が会談。
政府が原発運転期間を40年に制限するのに伴い、例外的に認める期間延長を「20年を超えない期間」とし、1回に限定するとの方針発表。
田中直紀防衛相がNHK番組で、米軍普天間飛行場の辺野古移設について「県側の理解を得た上で年内に着工したい」と発言。
福島第一原発事故で、原則禁じられている4市町村の警戒区域で11人の居住が確認される。(田村市4人、富岡町1人、楢葉町4人、川内村2人)。
南スーダンのPKO活動に参加するため、日本の陸自先遣隊が首都ジュバに到着。
テイン・セイン・ミャンマー大統領が全政治犯651人を釈放。
安住淳・財務相が来日中のガイトナー米財務長官と会談し、米国が求めるイラン原油輸入を段階的に減らすと表明。
2005年の尼崎JR脱線事故で業務上過失致死罪に問われた山崎正夫・前JR西日本社長に神戸地裁が無罪判決。
北朝鮮外務省報道官が米国に、昨年5月に拒否を始めた時点に立ち戻ることを求め、「米国に信頼醸成の意志があるのかを見守る」と表明し、コメ支援に応じるよう米政府に促す。
米の科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が終末時計の針を1分進め、残り5分になったと発表。
民主党の中井洽・元拉致問題担当相が、中国東北部で北朝鮮のソンイルホ朝日国交正常化交渉担当大使と極秘会談。
イランの中部コム近郊のフォルドゥにある第2のウラン濃縮施設が稼働。濃縮度20%とすることを明らかに。
韓国の日本大使館に中国人男性が火炎瓶を投げる。祖母が朝鮮半島出身の元慰安婦で日本に恨みがあると語ったとの証言。
政府は原発の運転期間を原則40年とすると発表。
北朝鮮が金正日総書記の葬儀前後に、国連代表部を通じた「ニューヨーク・チャンネル」で米政府にコメ支援を要請していたが、米政府は供与できないと断っていたことが判明。
日本、トルコ両政府が原子力協定を年内再開で合意。
細野豪志・原子力行政担当相が、「原発の運転期間を40年を期限基本的に廃炉にしていく。但し条件を満たせば一定期間の延長を認める」と述べる。
米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が昨年夏、ニューメキシコ州サンディア国立研究所でプルトニウムを使った新タイプの未臨界実験を行っていたことが明らかに。
2010年11月、11年3月に続く3回目実験は世界で最も強いX線を発生させる「Zマシン」という装置によって、超高温、超高圧の状態を作りプルトニウムの反応を調べた。
北朝鮮の対韓窓口の祖国平和統一委員会書記局が、核開発の中断と南北対話を呼びかけた李明博大統領の新年談話について、「核抑止力は革命遺産」と談話発表。
沖縄県が米軍普天間基地の県内移設に向けて提出したアセスメントの評価書を受理。
米・オバマ大統領が国防費削減に対応するための新たな国防戦略を発表。中国の脅威を強調するとともにイランの脅威を強調。
EU加盟27ヵ国がイランへの追加制裁措置として、イラン原油の輸入禁止に原則合意。
ミャンマーで受刑者400人が恩赦で釈放。政治犯はわずか9人に留まる。
アフガニスタンのタリバンが昨年から、米オバマ政権と捕虜交換の交渉を重ねており、和平交渉の窓口となる事務所をカタールのドーハに設置する方針を明らかに。
イランホルムズ海峡でミサイル発射実験。
原子力安全委員長、就任前に原子力関連企業や業界団体から寄付
原子力安全委員会の5人の委員の内、斑目春樹委員長と代谷誠治委員が就任前の3〜4年間に原子力関連企業や業界団体から310万〜400万円の寄付を受けていたことが明らかに。専門審査会委員も多数が寄付などを受けていた。
北朝鮮の労働新聞など3紙が共同社説で「金正日同士はすなわち金正恩同士」「先軍政治」を継承すると主張。一方「韓国の李政権は逆賊一味と述べる」
オバマ米大統領、イラン経済制裁法案に署名し、同法成立
カテゴリ
月別 アーカイブ
- 2020年3月 (1)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (3)
- 2019年9月 (8)
- 2019年8月 (27)
- 2019年7月 (10)
- 2019年6月 (14)
- 2019年4月 (2)
- 2019年3月 (9)
- 2019年2月 (2)
- 2018年11月 (1)
- 2018年10月 (1)
- 2018年9月 (1)
- 2018年8月 (10)
- 2018年7月 (8)
- 2018年6月 (6)
- 2018年3月 (3)
- 2018年2月 (1)
- 2017年12月 (1)
- 2017年11月 (2)
- 2017年10月 (1)
- 2017年9月 (1)
- 2017年8月 (27)
- 2017年7月 (5)
- 2017年6月 (4)
- 2017年5月 (3)
- 2017年4月 (3)
- 2017年3月 (1)
- 2017年2月 (1)
- 2017年1月 (1)
- 2016年12月 (2)
- 2016年11月 (2)
- 2016年10月 (1)
- 2016年9月 (2)
- 2016年8月 (10)
- 2016年7月 (7)
- 2016年5月 (4)
- 2016年4月 (4)
- 2016年3月 (9)
- 2016年1月 (1)
- 2015年12月 (2)
- 2015年9月 (2)
- 2015年8月 (23)
- 2015年7月 (5)
- 2015年6月 (1)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (7)
- 2015年2月 (1)
- 2015年1月 (1)
- 2014年12月 (1)
- 2014年11月 (2)
- 2014年9月 (5)
- 2014年8月 (34)
- 2014年7月 (10)
- 2014年6月 (3)
- 2014年5月 (1)
- 2014年4月 (5)
- 2014年3月 (7)
- 2014年2月 (5)
- 2014年1月 (1)
- 2013年12月 (8)
- 2013年11月 (6)
- 2013年10月 (25)
- 2013年9月 (13)
- 2013年8月 (36)
- 2013年7月 (10)
- 2013年6月 (91)
- 2013年5月 (50)
- 2013年4月 (9)
- 2013年3月 (16)
- 2013年2月 (13)
- 2013年1月 (2)
- 2012年12月 (7)
- 2012年11月 (4)
- 2012年10月 (94)
- 2012年9月 (94)
- 2012年8月 (85)
- 2012年7月 (66)
- 2012年6月 (52)
- 2012年5月 (39)
- 2012年4月 (47)
- 2012年3月 (71)
- 2012年2月 (61)
- 2012年1月 (52)
- 2011年12月 (74)
- 2011年11月 (80)
- 2011年10月 (60)
- 2011年9月 (65)
- 2011年8月 (102)
- 2011年7月 (63)
- 2011年6月 (67)
- 2011年5月 (76)
- 2011年4月 (81)
- 2011年3月 (76)
- 2011年2月 (39)
- 2011年1月 (47)
- 2010年12月 (73)
- 2010年11月 (62)
- 2010年10月 (67)
- 2010年9月 (89)
- 2010年8月 (85)
- 2010年7月 (45)
- 2010年6月 (73)
- 2010年5月 (60)
- 2010年4月 (62)
- 2010年3月 (52)
- 2010年2月 (53)
- 2010年1月 (54)
- 2009年12月 (3)
- 2009年10月 (2)
- 2009年8月 (3)
- 2009年7月 (1)
- 購読する このブログを購読