ご挨拶
当園の歴史は、明治30年犬養毅ら県下の政財界の有志135名の発起により創設され、 初代理事長には岡山市初代市長だった花房端連が就任、爾来120年を越え、 多くの恵まれない人たちの保護と更生を助け、社会の安寧に寄与しております。
今後とも皆様方の更生保護へのご理解、ご支援を宜しくお願いいたします。
社会のかけ橋として
備作恵済会古松園は、法務大臣の認可を受けた更生保護法人です。
犯罪や非行を犯して、矯正施設から出てきた人々は、 もう二度と失敗を繰り返さないと誓って社会に戻ってきても、 いざ生活を始めてみると頼るべき人もなく、
親族や縁故者からも引受を拒否されるなど、当座の衣食住すらままならないことが多くあります。
この様な人達に一定期間住まいと食事を提供し、日常生活全般にわたって 相談に応じたり、仕事に就けるよう援助するなどして 社会へのかけ橋となって「生きる勇気」を与えて健全な社会復帰を助けています。
こうして再犯を防ぎ、社会の安全を守っています。
地域の人々と共に
備作恵済会古松園に保護されている人たちが健全な社会復帰をするためには、
近隣の方々から理解を得ることから始まります。
先ず日常の挨拶などの生活態度を身につけさせ、保護司の方々や更生保護女性会の方々の 「あったかい」応援を力に、自助努力を高め、合わせて協力雇用主などの協力を得て自立できるよう努めさせます。
また、近隣の方々には施設の一部を開放し、 「恵愛ホール」とネーミングした集会室を親しんで利用していただくなど、 「地域の人々と共に」をモットーに人間愛ゆたかな施設運営を図っています。
施設の概要
職員
保護を受けられる人たち
◆だいやまーく保護観察を受けている人
◆だいやまーく矯正施設から釈放された人
保護の手続き
当園の保護は、本人からの申し出と
保護観察所の委託によって行われます。
保護の内容
◆だいやまーく受入準備
犯罪を犯して刑務所などに収容されている人たちとの通信や、
面接により、出所後の就労や、生活について本人の意思を確かめ、
助言指導を行い受入後の準備を行います。
◆だいやまーく入園時
入園心得を示して本人の自覚のもとに、他の園生や近隣との
融和に心掛け、自助努力するよう指導します。
◆だいやまーく情操教育
園内の生活は、規律と礼儀を大切にし、
健全明朗な雰囲気を保つよう心掛けさせます。
◆だいやまーく生活相談
本人の早期自立を図るため、保護観察所の指導のもとに、
貯金の奨励、金銭管理、日常生活について、適切な指導助言を行います。
◆だいやまーく就労支援
就労意欲を喚起し、ハローワークや協力雇用主の協力を得ながら
就労を支援します。
◆だいやまーく福祉・医療機関への斡旋支援
病院や、福祉機関から、必要な保護が受けられるよう援助します。
園生の生活の概要