ページ作成者より通達
以下のリスト情報はやや古いです。最新の情報はこちら から入手できるかもしれません。
(というのも、上記は本ページと元ネタを同じとする発展版であり、かつ複数有志により活発的に更新中だからです。)
ページ作成者より
以下のページは、SCP財団-ENの特殊オブジェクトクラスのまとめです。ページ作成者=訳者ですが、ページ作成者≠筆者であることに注意してください。
元記事はこちらから閲覧できます。
以下のリストは、財団で使用されるすべての特殊オブジェクトクラスをまとめたものです。各項目には、そのオブジェクトクラスの基本的な説明、それを使用しているすべての報告書のリスト、およびそのクラスについての興味深い歴史情報が含まれています。
このリストからは、Joke記事、財団以外の組織(財団の前身組織や財団に相当する別組織を含む)によるクラス分類、および異常性の影響を受けて変質している場合は除外されています。
また、著者があえて新たなクラスを作りたくない場合に用いるもの("無意味"または"Uncontained"など)、オブジェクトクラス指定がないことを示すもの(SCP-048, SCP-2165, SCP-2508に使用される"None")も除外されています。
SCP財団世界において一般的オブジェクトクラスのページに記載の無いクラス分類を選択した場合、基本的には以下の記載の内から選定されることになるでしょう。
Cooldude971 の特殊オブジェクトクラスリスト
Apollyon: 収容が不可能であるか、今にも取り返しのつかない収容違反を犯しそうなSCPに割り当てられるオブジェクトクラスです。 この分類は2008年にEditthis wikiによって、SCP-927で初めて使用されました; この使用例において、ApollyonクラスはSCP-927が特別危険なKeterであることを意味していました。このオリジナルのApollyonクラスは後続の記事には使用されず、最終的には2008年9月にSCP-927から削除されました。
Apollyonクラスはその後、2014年にSCP-2317で使用されるまで、再び現れることはありませんでした。この使用例において、著者であるDr.ClefはApollyonが重大なオブジェクトクラスであるとは考えていませんでした。むしろこのクラスは、SCP-2317報告書自体が普通ではなく、財団のほとんどから隠蔽されていることを示すものとして使用していました。 Dr.ClefはApollyonクラスを再定義したことを後悔しており、2018年3月にSCP-2317から記載を除去しました。
しかしDr.Clefの不安にかかわらず、ApollyonクラスはSCP創作コミュニティに大きな影響を与えました。Apollyonクラスはその後、SCP-3000コンテストにて登場したSCP-3999およびS.D.ロックの提言(SCP-001ハブのエントリー記事)に使用されています。
また、ApollyonクラスはSCP-3148(2032年版報告書内)、SCP-3779、SCP-3301およびSCP-3557(訳注: 未訳)でも使用されています。 SCP-2317からApollyonの記載が除去された後も、SCP-4005(訳注: 未訳)、SCP-4057(訳注: 未訳)(どちらもSCP-4000コンテストのエントリー記事)、ジム・ノースの提言(訳注: 未訳)(SCP-001提言)、およびSCP-4023(訳注: 未訳)で使用されています。
Archon: 収容行為により人類の存続に悲惨な影響を与えてしまうため、(例え既に収容されていたとしても)収容されるべきではないSCPに割り当てられるオブジェクトクラスです。 より口語的に言うならば、ArchonクラスのSCPは、"もし貴方が収容すれば、世界を文字通り破滅に導く"でしょう。
このクラスは、001提言であるI.H.Pickmanの提言(訳注: 未訳)で初めて使用されました。またArchonクラスは後に、SCP-3455(有害な影響を与えてしまうことから未収容であることを示すために使用されています。)、SCP-4200(訳注: 未訳)(SCP-4000コンテストのエントリー記事)、SCP-1661(以前のEuclid指定からの置き換え)、SCP-3310(訳注: 未訳)(以前のHiemal指定からの置き換え)で使用されています。
Azathoth: 信じがたいほど危険で破壊的なSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。財団世界においてこのクラスは、自身が超危険であると人々に信じ込まさせるSCPに影響を受けつつある研究者によって作成されました。このオブジェクトクラスはSCP-4626(訳注: 未訳)でのみ使用されています。
Embla: 財団が他のSCPを作成するために使用するSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスは1度、SCP-001ハブのエントリー記事であるマン博士の提言で使用されています。
Eparch: それ自体は異常ではないものの、異常現象と密接に関連し、その証拠となるSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。 このクラスはSCP-4000コンテストのエントリー記事であるSCP-4015(訳注: 未訳)でのみ使用されています。
Gevurah: 財団の内部構造を危険にさらし、財団の二次的な目的の遂行能力を制限するSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスはSCP-3666(訳注: 未訳)でのみ使用されています。
Gödel: 超常技術を用いれば説明可能なものの、一般的な観察者および非拡張科学には異常とみなされてしまうSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスは、SCP-4000コンテストのエントリー記事であるSCP-4555(訳注: 未訳)でのみ使用されています。
Hera: 敵対的ではあるものの、財団にとって高い有用性を持つSCPに割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスはSCP-4113(訳注: 未訳)で使用されています。
Hiemal: 相互関係のある、互いをチェックし続ける一連の異常実体群に対して割り当てられている複雑なオブジェクトクラスです。このクラスはSCP-3240(訳注: 未訳)(SCP-3000コンテスト作品)で初めて使用され、後にSCP-3700(訳注: 未訳)、SCP-3787(訳注: 未訳)、およびSCP-4540(訳注: 未訳)(SCP-4000コンテスト作品)で使用されました。このクラスについてのディスカッションスレッドは、ここで見ることができます。
Maksur: 現在は壊れて分離しているものの、その構成部品自体が異常であり、世界の終焉を防ぐためには分離状態を保つ必要があるオブジェクトに割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスは、SCP-001ハブのエントリー記事であるツイステッドギアーズ=カクタスの提言で使用されています。また、このクラスはSCP-3301にも登場しています。
Netzach: 地球と、地球の特異な生命活動維持能力に割り当てられているオブジェクトクラスです。このクラスはSCP-001ハブのエントリー記事であるビリスの提言でのみ使用されています。
Kronecker: SCP報告書内の他のオブジェクトクラスを置き換える、異常なオブジェクトクラスです。 財団はSCP-2062をこのクラスに自主的に分類させています。メタ的に述べれば、このクラスはSCP-2062でのみ登場します。
Kušum: 収容プロトコルが無期限に放棄されたSCPに割り当てられるオブジェクトクラスです。このクラスはSCP-3319(訳注: 未訳)でのみ使用されています。
Tiamat: 人類に対して即時的かつ回復不能な脅威となり、人類を保護するためには迅速に対処する必要のあるSCPに割り当てられるオブジェクトクラスです。 このクラスのSCPにより、人類は本質的にはApollyonレベルの危機に瀕していることになります: 財団はこのSCPを止めるため、複数の最終手段(従来の砲撃兵器やプロトタイプの武器など)を保持しています。しかし、もしこれらの選択肢が失敗すれば、人類は破滅してしまうでしょう。このクラスは、SCP-3895(訳注: 未訳)で最初に使用されました。 また、SCP-4000コンテストのエントリー記事であるSCP-4931(訳注: 未訳)、SCP-3396(以前のKeter指定からの置き換え)でも使用されています。
Ticonderoga: アルバート・ゴア前副大統領の体内に生息している余剰次元の実体を収容するために作られたオブジェクトクラスです。作中では、ゴアの逮捕を試みたり、身体から実体を取り除いたりすることは禁じられており、ゴアは継続的な監視下に置かれ、公的な出演が制限され、交渉者がゴアの近くに置かれなければならないとされています。
ゴアあるいはこのSCPに対しては、必要に応じて正式な分類委員会の投票なしに、クラスを再分類することができるとされています。メタ的に述べれば、このクラスはSCP-4444(訳注: 未訳)(SCP-4000コンテストの2位入賞作品)でのみ使用されています。
Yesod: 001提言であるスパイク・ブレナンの提言でのみ使用されているオブジェクトクラスです。財団世界内・メタ的視点の両面において、このオブジェクトクラスに指定されているSCPは唯一無二の存在です。一般的には、このクラスは文字通り、財団の活動の基盤となるSCPであることを示しています。もう少し詳しく述べれば、このクラスはユダヤ・キリスト教における神の唯一の死角と、死角の中に建てられた構造物に対して指定されています。 この構造物は、O5評議会の主要メンバー、倫理委員会、上級管理職に就いている職員、および財団のThaumielオブジェクト研究プログラムを収容し、保護するために使用されています。
Zeno: 中程度の収容難度ですが、脅威レベルは低いSCPに使用されています。このクラスは、SCP-2000コンテストのエントリー記事であるSCP-2005でのみ使用されています。
分析: 特殊オブジェクトクラスの使用は非常にまれです。これまでに合計で17個の特殊オブジェクトクラスが、31個のSCP記事によって使用されています。これらのクラスを使用するSCP記事の大半は、001提言、SCP-2000コンテスト、SCP-3000コンテスト、またはSCP-4000コンテストのエントリー記事です。また、12個の特殊オブジェクトクラスが、24個のSCP記事によって、001提言ハブ以外で使用されています。
また、この中ではApollyon、Hiemal、Archon、Tiamatクラスのみが複数の記事に使用されています。 残りのクラスの大部分は、基本的に1回きりの使用を前提として設計されています: このようなクラスには、他のケースには適用不可能であるような特有の選定基準があるためです。
私が最初にこのリストを作成したとき、これらの特殊オブジェクトクラスのいずれかが、Thaumialのような公式的なクラスになるとはとても信じられませんでした。当時、Apollyonクラスはサイト上で最も使用され、また参照されている特殊オブジェクトクラスでした。Apollyonクラスは、ある種固有のフォーマットスクリュー手法でした: 財団の活動の中心的な前提には、SCPを収容することが据えられています。そのため、財団が収容できないことを完全に認めるような新しいSCPを作成するためには、オブジェクトクラスに対する多くの考案が必要でした。
私は当初、HiemalクラスはZenoクラスやKronekerクラスと同様、1回限りの使い切りクラスになるだろうと思っていました。しかしながら、HiemalクラスのSCPは時を追うごとに徐々に増加しています。2018年2月末までの間に、HiemalクラスのSCPの数はApollyonクラスのSCPの数を上回りました。 しかしそれでも、HiemalクラスのSCPはたったの5つしか存在しません。このクラスには、Thaumialクラスのような公式的なオブジェクトクラスとなる絶好のチャンスが訪れていると私は感じています。