[画像: ]
ダムは、川の上流にあって、たくさん水を貯めている施設。見に行ったことがある人もいるかな?
谷さんが働く独立行政法人水資源機構のほか、埼玉県などの都道府県や国土交通省、電力会社などが設置しています。
でも、なぜダムにたくさんの水を貯めるのでしょう。
ダムの目的としては、「ちょうどいい川の流れを保つこと」があります。
水道水をはじめ、農業用や工業用の水は、主に川の水を利用します。そのため、私たちが使う水が不足することがないように、ダムに貯まった水の量を調節しながら放流しているのです。
また、大雨が降るとたくさんの水がダムに流れ込みます。流す水の量を調節することで、洪水の影響を少なくします。
このほか、ダムには放流する水の力を使った水力発電などの目的もあります。
[画像: ]
[画像: ]
ダム管理所の職員は、そうした目的のために、ダムの機能を十分発揮できるように管理をする仕事をしています。
そのために、日ごろから放流設備の点検などをしたり、管理に必要な気象情報などを集めたり、たくさんのことに気を配って仕事をしなければなりません。
埼玉県は川の面積が日本一の「川の国」。そんな埼玉県にとっても身近な仕事のひとつといえますね。
コバトン 小学生の時に好きだった教科は何ですか?その理由は?
谷さん 特に好きだった教科はなかったんですよね。学校は好きでしたけど。
そのころ、谷さんが憧れていた仕事は何でしたか?
小学生の時は、将来の仕事のことなんてまったく考えていませんでした。
谷さんがダム管理の仕事をしようと思ったきっかけは何ですか?
釣りをしたり泳いだり、もともと川が好きだったんです。それで、学校では土木工学を勉強していたので、水に関係する仕事がしたいなあと思ってダムの管理の仕事に決めました。
ダムで働く仕事には、どのような種類があるのですか?
ダムの水量を管理する仕事、コンピュータや通信設備を管理する仕事、水門など機械を管理する仕事のほか、事務の仕事があります。
そのなかで、谷さんはどのような仕事をしているのですか?
荒川の上流にある浦山ダムの水量を管理する仕事です。放流する水量を決めたりしています。
ダム管理の仕事をするためには、どんな学校に行けばいいですか?
高校や専門学校、大学など、土木工学や電気、機械といった専門的な知識を学べるところに行った方がいいと思います。
ダム管理の仕事をするために、必要な資格や、受けなければいけない試験はありますか?
仕事をするうえで必要な資格はありませんが、みんなすすんで勉強して、いろいろな資格を取っていますよ。
試験は、ダムを管理している水資源機構や国土交通省、埼玉県、電力会社などに入る試験を受けなければいけませんね。
谷さんはどのような資格を持っていますか?
貯水池をパトロールする時に乗る船を運転する「小型船舶免許」、ダム管理の知識を持っている事を証明する「ダム管理技士」、防災時などの知識を持つ「防災士」などの資格を持っています。
ダム管理の仕事をするうえで、大切なことはなんですか?
水量を管理する仕事なので、毎日の気象情報をチェックすることが大切です。
また、どの仕事もそうなんですけど、健康管理も大切です。
ダム管理の仕事をしていて良かったなあと思うのはどんな時ですか?
下流の方で何も被害がないように水を放流できた時や、ダムから水を補給したことで埼玉県などの水不足が解消された時などは、よかったなと思います。
それから、職場の転勤があって、日本全国のいろいろなところに住めることです。
谷さんは、今までどこのダムで働いたのですか?
最初は、九州の福岡県です。そのあとは、京都府、愛媛県、高知県、三重県、岐阜県。そして、今の埼玉県で7か所目です。
ダム管理の仕事をしていて、つらいなあと思うのはどんな時ですか?
ダムの点検が月1回あるんです。100メートルの高さを階段で上り下りしなければならないんですが、それが体力的につらいんですよね。
今の谷さんの夢はなんですか?
ずっと健康なままで、ダム管理の仕事をしていけたらなと思っています。
最後に、埼玉県のこどもたちにメッセージをお願いします。
埼玉は川の面積が日本一の、川の国なんですよね。みなさんにも身近な川にもっと興味を持ってくれたらうれしいです。そして、その川の上流にはダムがあります。見学もできますので、ぜひ浦山ダムにも遊びに来て下さい!
