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機械設計科(CAD 専門学校)

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機械設計科blog

2025年06月26日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2025」第3回

今日の第3回は " (株)cosmobloom 福永 桃子 氏 " にお願いしました。
演題は"拡がる技術で宇宙開発に革新を"
[画像:20250626_02]







福永氏は初登壇です。
福永氏は若きスタートアップ企業のCEO。(株)cosmobloomの業務としては " 宇宙構造物の設計開発および販売 "
まずは自己紹介から。中学生のころ雑誌 " Newton " を買い与えられていたそうで、それを見て宇宙に興味を持っていたそうです。高校時代文系科目の成績があまりにも悪かったため、 " 理系クラス " に強制的に入れられたそう。さらに友人に付き合って日大のオープンキャンパス(航空宇宙)に参加、AO入試を経て無事入学。中学高校時代は何も勉強していなかったので、大学で一生分の勉強をするつもり(後日誤りに気付いたそうです)で1年生のころから研究室に顔を出し人工衛星の開発に携わる。大学院へ進学するのが当たり前の学科なので大学院進学。大学時代に開発をしていたので、大学院では研究成果を出すことに注力。うーん行動力が凄いですね。








就職は " すぐにやめる " と公言して就活、合格した 某ゲーム会社に。そこでは " 宇宙 " 物ではなく、いわくつきのクレーンゲームのアームの開発など。
公言していた通り、数年で退職し(株)cosmobloom を創業。
ここまでの話をお聞きして、「バイタリティのあるひとだなぁ」と思いました。

中盤以降は、会社の業務内容。
大学の研究室時代から培った自己展開構造(ゴッサマー構造)の研究開発のお話から。
要は
・小さく
・軽く
・宇宙で大きく広げる
こと。
[画像:20250626_05]








ゴッサマー構造は地上試験ができないため、シミュレーションによる設計評価が必要となるが、一般的な構造解析ソフトでは数値が発散してエラーとなりシミュレーションが不可能。cosmobloomの独自解析ソフトNEDAによって数値が発散せず構造解析が可能になるそうです。
衛星の小型軽量化と高性能化の両立でゴッサマー構造の利用が本格化し、将来的な事業拡大ができる可能性が高く福永氏としては
・衛星サービス
運用が終了した人工衛星の廃棄
・衛星通信サービス
超小型衛星でも衛星ダイレクト通信を可能にする大型アンテナ
・電力サービス
宇宙太陽光発電システム
に事業展開していきたいそうです。

大田区で創業した理由についてもお話ししていただけました。
[画像:20250626_06]







ファブレスモデルを採用するので製造を任せられる町工場が多く存在する大田区での創業しかないと考えたそうです。
実際に技術課題として、フィルム等の膜材を繋げて折りたたむ機械がないのでその製造先を探していたときに、創業施設(六郷BASE)から展示会に出展要請があったので出展したところ、桂川精螺製作所と出会い金属部品含め製作に協力してもらっているそうです。
[画像:20250626_07]








東京科学大学との共同プロジェクトがJAXA公募プログラムにて採択され、2026年11月あたりに打ち上げ予定だそうです。
[画像:20250626_09]









最後に経営者として技術者として、今思っていることとして
1.自分の限界を決めないこと
2.技術で嘘をつかないこと
を挙げていただけました。
自分の中で、能力が足りなくてカッコ悪いは許せても、上記の2つのことに背くようなことは許しがたいそうです。

学生にとっては大学という場所での " 研究・開発 " という未知の世界の話が聞けて有意義だったと思います。また、福永氏の行動力について驚かされました。
今年度の講演者と同様に " モノづくりのミライ " を自分の手で生み出すという高い志が学生にも伝わったと思います。
" 研究分野に対する熱い思い " が感じられるご講演、ありがとうございました。

追記:暴走気味の福永氏ですが、暴走をうまく制御できる信頼できるビジネスパートナーがいれば大きな成功が得られるのではないかなぁと思いました。
(oka)

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2025年06月05日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2025」第2回

今日の第2回は " (株)大橋製作所メタル事業部 日野 貴之 氏 " にお願いしました。
演題は"なりたい人物像"













日野氏は初登壇です。
日野氏は株式会社大橋製作所メタル事業部勤務の若手エンジニアです。メタル事業部の業務としては " 精密板金&スポット溶接強度試験機の開発・販売 "
前半戦はご自身&会社の業務の話。






福島県出身で子供のころから " ものづくり " が好きだったそうです。高校卒業時に東日本大震災で被災、上京し自動車メーカー工場勤務でスポット溶接等の業務を行っていたそうです。一人暮らし&給料を得てしばらくはモチベーションが高い状態を維持できていたのが、専門性は高いが他では通用しないのではないか?と" 将来 " に不安を覚え「本当にやりたいことは何か?」を考え始めたそうです。そこでたどり着いたのが
1.自分の製品を世の中に出したい
2.どこでも通用するスキルを身に着けたい
と言う事で、それが出来そうな会社を探し出し、現在の会社に転職したそうです。
転職当初は品質保証業務を主に行っていたそうですが、やはり " 自分で作りたい " と言う事で製造業務に移動したそうです。ここまでの話をお聞きして、「バイタリティのあるひとだなぁ」と思いました。
自主的に製作したものを紹介していただきました。
[画像:20250605_03]







技術を身に付けると今度は、メタル事業部の業績不振で将来性が不安に。そこで " FREEK'S STORE " とのコラボ商品開発プロジェクトの業務がスタートしモチベーション上昇。
で製品企画部門を立ち上げ業績を上げるべく現在奮闘中だそうです。
製品開発を始めたの良いのですが試作品作りが難航し、さらにそこそこのモノができてもコスト的に量産化は難しい状況に。そこで東京都が主催する『売れる製品開発道場』を自ら見つけそこに参加し、試作品完成までがゴールのセミナー(2週に1回)で1年間、実践しながら製品開発の手法を体系的に学んだそうです。
さらに自らの私生活の中から考え出したモノの開発を行っているそうです。
[画像:20250605_04]







やはりここでも価格・重量・販路(どう売るか)が課題になってしまったそうです。
そんな中でもご自身の活動として、展示会・交流会に積極的に参加し、様々な方々との繋がりを持ち、自分を客観視できるように心掛けたそうです。このバイタリティ、うちの学生達はまねできるのでしょうか?
そんなつながりの中から生まれた仕事として、本校でも使用している3DプリンタのG-ZEROの新機種開発や前回講演の安久工機とのコラボで国産電気式サウナストーブの板金・組立などがあるそうです。
[画像:20250605_05]








最後に、目標として
" 自分の製品を世に出したい "
大切にしていることとして
・人との繋がり ・主体性 ・スピード ・誠実さ
自分のなりたい人物像として
「自分で考えて行動し、形にできる人」
とお話を締めくくっていただけました。

今回の講演では日野氏の自分の意志で自分の未来を切り開く行動力に驚かされました。
前回の田中氏と同様に " モノづくりのミライ " を自分の手で生み出すという高い志が学生にも伝わったと思います。
" モノづくり対する熱い思い " が感じられるご講演、ありがとうございました。

追記:ここには出せませんが現在開発中の試作品の写真を見せていただけました。
上手く製品化できるといいなぁと思いました。
(oka)

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2025年05月30日 八王子キャンパス 体育祭を開催!!

5月29日 八王子キャンパスでは体育祭が開催されました!
Autodesk Innovation Centerを開放し、他カレッジの学生達の見学や異分野の交流が行われました。

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2025年05月29日 蒲田キャンパス 特別講義「大田ものづくり学2025」第1回

いよいよ今年も始まりました「大田ものづくり学2025」。
今日の第1回は " (有)安久工機 田中 宙 氏 " にお願いしました。
演題は"ここをモノづくりの天国にする"
[画像:20250529_01]














田中氏は3回目の登壇です。(1回目は2021年6月、2回目は2023年6月)
田中氏は今月(有)安久工機の代表取締役社長兼CEOに就任されました(30歳台の若さ、いいですねぇ)。会社の仕事としては " アイディアと構想からカタチをつくりだす試作開発コーディネーター "
強みとしては、 ポンチ絵すらない状況から試作品を開発する " ゼロ→イチの開発設計 " です。

前半戦はご自身の話しで、 " なぜ"アトツギ"になったのか "
[画像:20250529_02]










創業者(おじい様)から受け継がれる技術者の血脈を裏切る高校・大学時代の話しから、30歳で会社員をやめ安久工機入社、入社から2年間の絶望期を経て、会社を立て直すべく常務取締役就任、会社の改革(破壊・再構築だそうです)、2020年からの会社の回復期に打ち出した " ベンチャーフレンドリープロジェクト " と話を聞くのは面白いのですが、「本人は大変だっただろうなぁ」と思いました。

後半戦は前述の " ベンチャーフレンドリープロジェクト "
この話に先駆けて、 " 成功の法則 " の話し。
[画像:20250529_03]












成功するか否かは数学的には、本人の能力よりも " 運 " の影響力の方が強い。と言う事から " 運 " は操作できないのか?という話になり、田中氏いわく " 幸運を引き寄せるためには、自分が誰かにとって、幸運な人になるしかない " 。この文言は学生に強く印象付けられたようでほとんどの学生レポートに好印象な点として書かれていました。
この話の後に " ベンチャーフレンドリープロジェクト " のお話しをしていただきました。
" ベンチャーフレンドリープロジェクト " とは、誰が「ベンチャーフレンドリー」で「何ができるのか」を可視化することで "つくりたい人" と " つくれる人" の出会いの機会を生み出しイノベーションを爆発的に加速するコミュニティ&データベース創造プロジェクト。















モノを " 創りたい " と思うことはできても、実際に " 製品化 " まで到達させることはかなり難しいことで、この " お手伝い " をしてくれる環境整備が出来れば、実現できるモノが増えると考えられます。
その場所として近所の廃業した工場を買い取り、" モノづくり天国 " にするべく " ヤスラボ" を開設したのがこの2025年5月。
[画像:20250529_05]










安久工機の研究開発拠点にベンチャー育成と地域交流の機能を融合した町工場発のイノベーション拠点としての " ヤスラボ" 。当然ここに集う人々に " 幸運 " を運んできてくれる場所になると思いました。

" モノづくりのミライ " を自分の手で生み出すという高い志が学生にも伝わったと思います。
" モノづくり対する熱い思い " が感じられるご講演、ありがとうございました。

(oka)

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2025年04月25日 蒲田キャンパス フレッシャーズキャンプ2025

蒲田校テクノロジーカレッジの1年生がフレッシャーズキャンプ(1泊2日@伊豆高原)に行ってきました。
目的は、「新しい仲間づくり・協調性を学び経験する」です。

往路のバス移動(自由席にしました)では隣になった学生と話をしたりして、徐々に仲良くなっていく様子が見られました。
[画像:20250422バス]





















途中事故渋滞もあり、昼飯がゆっくり食べられなかったのは少々残念でした。
泊地の大田区立伊豆高原学園では NPO法人国際自然大学校 の方々の協力のもと
アドベンチャーツアー(グループ単位での協力ゲーム)を実施しました。
[画像:20250422アドベンチャーツアー1]















[画像:20250422アドベンチャーツアー2]















[画像:20250422アドベンチャーツアー3]


















チームでゲームをするので必然的にチームのほかのメンバーと作戦会議を開いたりして会話が弾んでいるようでした。

夕食は立食バイキング、お腹一杯食べられたかな?
[画像:20250422夕食]























2日目は残念ながら天気が悪いので大室山に行くのは断念しましたが「伊豆シャボテン公園」に行きました。
雨の中でも観覧できる Animal Show のどうぶつと遊ぼうDX で学生が参加しました。













動物との勝負、「勝ち」ました。

授業中は緊張している顔の学生たちですが、笑顔いっぱいで実施してよかったなぁと思いました。

2年間よろしくお願いします。

(oka)

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