2017年8月
2017年8月28日 (月)
バーチャルリアリティ技術を使った論文がアクセプトされました
こんにちは.教員のSAKAIです.
先日、「Aging, Neuropsychology and Cognition」という雑誌に論文がアクセプトされました。作業療法の専門分野というより,認知科学分野の英雑誌です。論文名は「Development of a cognitive function test using virtual reality technology: examination in healthy participants」(バーチャルリアリティ技術を使った高次脳機能評価の開発:健常者での検討)です.
神戸大学大学院の工学部と共同開発した『Virtual Shopping Test』を地域在住の20~80際代の285名の健常者に実施し、年代ごとの違いをまとめ、加齢の影響を検討したものです。『Virtual Shopping Test』とは、パソコン画面上の仮想商店街で、あらかじめ「〜をかってきてください」といわれた品物類を記憶し、効率よく買い物ができるよう計画を立て、いろいろな店が並ぶ商店街を歩きながら、間違わずに適切な店に入って、適切な買い物をするというものです。操作はパソコンに慣れていない高齢者でもできるようにタッチパネルで行います。
この研究は計画に1年、システムの作成とデータ収集に2年、まとめに1年、英文投稿まで1年と、研究を始めてから6年もかかりました。ほんとにやれやれです。さらに昨年度は国試担当だったため、特に年末は学生さんが帰った後、22時過ぎからの苦手な英語との格闘の日々でした。
実は、英語の校正会社とのやり取りで腹が立つことも多かったのですが、悲しいかな、怒りを英語でうまく表現できず・・・。「違うってば!!!」といいたいところ、メールでは「あなたが修正してくれた文章は、私の言いたいことではありません」となってしまい・・・歯がゆかったです。まぁ苦しい作業でしたが、終れば楽しかったです(苦笑)。
実は、英語の校正会社とのやり取りで腹が立つことも多かったのですが、悲しいかな、怒りを英語でうまく表現できず・・・。「違うってば!!!」といいたいところ、メールでは「あなたが修正してくれた文章は、私の言いたいことではありません」となってしまい・・・歯がゆかったです。まぁ苦しい作業でしたが、終れば楽しかったです(苦笑)。
さて、次に進もうと思います!
2017年8月17日 (木)
さぁ国家試験に取り組もう!
こんにちは.教員のTOMORIです.
今日は行列のできるカレー屋さん「とんかつ檍のカレー屋いっぺこっぺ」へ行ってきました.ドーンと分厚いカツにサクサクの衣.カレーも美味しゅうございましたが,もう歳ですね.胃もたれが...
さて,そんなことより,先週長期臨床実習を終えたばかりの4年生は,スタートダッシュが肝心の国家試験勉強です.
講師は,全国各地を飛び回ってらっしゃる,篠原リハビリテーション国家試験対策校の篠原豊先生です.
先生は1日7時間,5日間,全て板書.図解も全て板書.書いて書いて書きなぐります.
学生も,紙を120枚用意するように言われたそうです.
ほ,本気です.
この時期しか先生のご都合が合わなかったもので,実習終えたばかりの学生にはちょっとかわいそうだなぁと思っていましたが,全員の目があまりに真剣でイキイキしていて,要らぬ心配だったようです.
学生の反応は,「分かりやすい!」 「これまでバラバラだった知識が繋がってきた」,「神経学で言えば,正確な部位ー各部位の関連性ー障害されたときの症状が繋がった」ということでした.10分ほど僕も拝聴しましたが,う,うん確かにこれは分かりやすいって感じです.
この特講も始まりに過ぎません.この後,9月から本学教員による国家試験特別講義もあります.このような努力も実り,昨年度本学は国家試験の合格率100%でした(全国平均83%).
今年も学生とスクラム組んで頑張りたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました.
2017年8月 6日 (日)
障害者スポーツ
作業療法学科 SAKAIです.
OT学科2年生では,公衆衛生学演習の授業で,羽田の東京税関と,新横浜にある障害者総合スポーツ文化センター「横浜ラポール」へ見学に出かけました.今回は「横浜ラポール」のレポです.
屋外は30度を超える真夏日でしたが,屋内は涼しくて気持ち良く見学ができました.ちょうど訪れた時間帯では,高齢者などたくさんの方が様々なスポーツを楽しんでおられました.本人の好みや障害にあわせて,会場や道具,方法が工夫されており,卓球,水泳,ボッチャ,各種陸上競技,サウンドテーブルテニス,車椅子バスケット,ソフトボール,ボーリング...あらゆるスポーツが体験できるようになっていました.
もちろん2年生もスポーツ用車椅子に乗ってみたり,アイマスクをつけて皆で館内を移動したり,トラックを走ってみたり,たくさん体験させていただきました.
スポーツといえばPTと思われがちですが,スポーツももちろん「作業」の一つです.学生が作業療法士となり,対象者が「何かスポーツをしてみたい!」と希望した際に,今回の実体験が役立てばと思います.いろいろな作業を知っておくのは大切ですね.
最後まで読んでくださり,ありがとうございました.
2017年8月 1日 (火)
3年生 義肢装具学
こんにちは.教員のSAWADAです.
初めてブログを書かせていただきます。
今日は私が担当する3年次の義肢装具学について紹介します。この授業では義手や義足、障害や怪我をした後の装具療法や福祉機器などについて学びます。実際に装具を作成したりもします。
先週、義肢装具学の最後の授業がありましたが、私が担当した義足の患者さんと一緒に担当した作業療法士の現場の先生に来ていただきました。そこでは障害を負ってからの作業療法の体験や義足の着脱方法の実演、現在の生活について、そして左足に改造した自動車も見せていただきました。学生は患者さんから聞かれた「今は幸せです」という言葉に感銘を受けたようです。作業療法と関わることで、様々な人が幸せになることを垣間見えたようです。
写真) 改造車の前で記念撮影
このような現場に即した授業を見てみると、学生みな生き生きしています。これからも作業療法が楽しくなるような授業を進めていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。