[フレーム]

2014年06月26日

スイカソーダ

[画像:pistol]やじ自体ハラスメントだろうと思うのだが。蔑視や差別が問題になるのに個人攻撃はあまり問題にならない。「女のくせに」がダメなら「のび太のくせに」もダメでしょ、それはメンタルハラスメントでしょ、個人の完全否定じゃないか。でもあまり問題にならない。
「のび太のくせに」はジャイアンがあまり汚い言葉を吐かないようにするために生まれた名言らしいが、余計に非道い言葉になっている。我々日本人は、スキンシップをしない人種なのでセクハラを恐れて男性は女性に触れることは出来なくなり、可愛い女の子の頭をよしよしもできなくなり、握手でさえいやらしい握り方は出来なくなり、肩を揉んであげることも無理で、いや触れるだけじゃなく、見てるだけでも叱られるので、頑張って言葉で愛情を捧げ、許しを得てからだ。許しを得てからだ。許しを得てからだ。セクハラ的なハイタッチの仕方もある気がする。何だかサッカーくらいしか娯楽が無いのじゃないかと思われる国のような熱狂的な国を目指さなければならないような錯覚を持ち込もうとマスコミが無理矢理してるんじゃないのかと思われるのだが、それなら白鵬が優勝したときも渋谷にDJポリスがでるくらいの大騒ぎを演出できるんじゃないのか国技だし、白鵬だし、白鵬がだんまりをしたとき、まさかそんな理由だったなんて知らないから、かなり心配したさ、皆がサッカーサッカーいうてるからさ、でもそんな人ではなかった白鵬は、あんた歴代の人間の中でも一番だよ、そう思うよ。

さて、「こわくないこわくない」ですね。仮チラシと呼ばれるチラシは皆様のお手元に届いておりますでしょうか?仮チラシの文章は、ならではの文になっております。そうそう前作でクロムカレンダーを買って頂いた方、ちょっと公演の日付が変わってますのでお気をつけ下さいまし、そのことを青木さんのコラムに書けと言われてたのを忘れておりました。あいすみません。

教えるということがどれだけ人間を成長させてくれるかということを教えてくれるような稽古である今回の座組。前作が終わったあと、ある女性がクロムには若い女優が大量に必要だとのたまった。女優なんて女は自分だけでいいよ的な考えの人が多いし、男は実はそんなに若い女だらけの世界は好きではなく、男同士の方が気も楽である。だから男世界に女が一人か二人くらいのパターンが多いのだ集団というものは。たまに逆もあるけどね。クロムもなんだかんだと私が男だからか男の劇団っぽいイメージである。実際はスタッフも含め女性が多いのだけど。だから若い女優が大量にとは思わなかった。女優じゃなくても若い奴らが大量にとは思わなかった。でも今のクロムには必要だったのだ。もっと前に。一人二人のメンバーが入っても結局同じ輪に加わってしまうだけだった。大量に年下の人間と接することはこれまでのクロムでの人間関係では珍しいことで、おかげでメンバーの珍しいところが見れている。演劇とは何かクロムとは何かを伝授していかねば、その為には自分が分かってなけりゃ的に大変であり、今回休んでるメンバーにも体験してもらいたかった。休んでるメンバーは是非、芝居以外のことを頑張ってもらいたいのが本音である。芝居なんて人間関係にダメなやつが修行に送られてくるようなところである。ところが長いこと芝居ばかりやっているとその集団活動でさえ効果が薄れていく。だから芝居を休んで、滝に打たれるとか、セミナーに行くとか、宗教でも学ぶとかしないと、自分が何者で、何をしたくて他人になりすますのか分からなくなってしまう。私も休まないといけない本当は。でもまあこうして珍しい体験をさせて頂いてるので何とかなるのかも知れない。前回でクロムは本当に終わったと思う、今回からシン・クしろいしかくムモリブデン劇場版なのである。
さて沢山女優さんがいる稽古場だが、キャピキャピという感じではない。ムンムンでも無い、ポコポコピーって感じかな。久保と幸田がゲストに見えるのが面白い。今思うと笑うのだけど、最初このメンツで芝居をすることになった時、セックスピストルズの話にしようかなとちょっと思ったんだよな。ていうのは武子が無理矢理ジョニーロットンに花戸が無理矢理シドビシャスに似てるんじゃないかと考えたのさ。うーん今度やってみようか。

Posted by aohii at 02:11

2014年06月12日

としろう

[画像:mihune]芝居の稽古の贅沢な悩みのひとつに、全てのダメ出しを共有していたいのだけれど、見て感じる稽古ばかりさせていては進まないので、皆のシーンを稽古するのだけれど、時間が無くて各シーンの稽古が短時間で終わるのだけれど、このシーンやるので他の人は自主錬しておいてと言えば、他のシーンの稽古が見れないので、全てのダメ出しを共有することができないので、一日中稽古をしたいのだけれど、そんなことをすればバイトもできないし、眠る時間もなく、他の日常生活がダメになってしまうので、やはり限られた時間の中でしかできないのだけれど、かと言って二つのシーンを同時に稽古すれば、それはそれで何かとんでもないものが生まれそうな気もするが、やはりそれは気のせいであって、というより、同時進行に稽古をしても全部見れるわけがなく、というのも一つのシーンでさえ見るところが沢山あるわけで、セリフを言ってる人、聞いてる人、スタッフの辻ちゃんがどこで笑ったか、制作の重さんがどこで笑ったかを気にしながら見てるわけで、重さんはシゲさんというのだけれど、ベテラン刑事のようなおっさんではなく、妙齢の美女なわけで、妙齢というのは、微妙な年齢という意味で、どのあたりが微妙かを詮索するのは重さんに失礼で、笑ってるか笑ってないかだけで判断している私は役者に対して失礼で、では辻ちゃんや重さんが怒ってるのもチェックしていればいいのかというとそういう問題では無さそうで、見てるスタッフが怒ってる稽古場ってのはどんだけ役者がふざけてるんだって感じですが、実際に役者はかなりふざけた事をアドリブでやっているわけで、辻ちゃんと言えば加護ちゃんで、加護ちゃんはベテラン刑事にお世話になってて、取調べのような何度も何度も同じシーンをやるのが苦痛で、浅く広く稽古をしているわけですが、やはり今回は割り稽古、抜き稽古を早めにやりたいなと思うのですが、どのダメ出しも全員に聞いておいて欲しいなと思ってるのは、芝居というのはダメ出しは全員で感じるのが当たり前の話で、その役者がダメを出されてるのは、その役者がダメってだけでなく、絡んでる相手のせいでもあるわけで、引いてはそのシーンに出てない役者の何かが原因でもあるわけで、そのダメ出しに関係の無いシーンでも適用されるわけですから、東映が先輩後輩の関係に厳しかったのに比べて、東宝が気さくな関係を保つことができたのは、三船美佳のおやじの三船敏郎が、大スターなのに撮影終了後、スタッフと一緒に片付けを手伝ったりしていたためで、三船が死んだときに国民栄誉賞をあげようって話が出たのに、立ち消えになったのは、まあそんな賞なんてどうでもいいような気もするけど、日本一の俳優として、何か今の役者にも改めて三船のことを見直してもらわないと、グレイシー柔術のおかげで、木村政彦が蘇ったように、海外からの指摘で日本人が蘇るなんてことは二度となくして欲しいのだけれど、木村とエリオのマラカナン第二の悲劇のことを知って、初めてマラカナン第一の悲劇のことに触れた私としては、今回のブラジルワールドカップはサッカーの試合を見ながらも、うわーこれがマラカナンスタジアムかあと思い同時に柔術の試合も重ねて見、サッカーに負けたからと死者が出るなら芝居を観ただけで死者がでるくらいじゃないといけないのかなと考えるのだけれど、そんな演技の出来る人は三船敏郎だけであって、マクベスをやるくらいなら、マクベスの完成版とイギリス人にも言われている蜘蛛巣城をやった方が全然いいわけで、相変わらず悔しいのが昔の役者の方が良かったと言われることだけれど、これだけ科学が進化しているのに、芸能が退化しているのは命がけでやってるかどうかだけなのかもしれない。

Posted by aohii at 04:56

2014年06月05日

ノコギリ

[画像:piano]大人クロムの青木です。大人クロムは私ひとりです。あとは皆、コドモモリブデンです。
×ばつ3」など、こういう若手を沢山出す公演をやってきてたのですが、東京では「不躾Q」ぶりくらいでしょうか。こういう作品はクロムとは何かということを確認できるところがあって楽しいのですが、不謹慎なピタゴラスイッチになれば大丈夫かなと考えておる段階です。芝居の稽古をしていて思うのは25歳までは人間としての何かがまだ確立していなくて、35歳を超えるとボケが始まる感じがしますね。昔は20から40だった気がしますが、盛りの期間が短くなってるのではないでしょうか人間は。久々に両の手でがっつり演出しなければならない公演な気がしますが、じゃあ今までは片手間だったのかと言われれば、片手間だったのかもしれません。女子―ズが片手間戦隊なら、クロムは片手間劇団で、事務所仕事とか色々やりながらやっていたのかも知れません。いやそうじゃないな。これまでが両手だったのが、今回は三つの目の手も出さないとな、そんな稽古です。台本稽古をしていますが、今回初めてやる人も多く、エチュードの上手かった人がやはり台本ではダメで、逆にエチュードがダメだった人が台本を得て良かったりするところはいつの時代も同じですね。台本は平均年齢が若くなって、ちょっと可愛い芝居を目指したのですが、所帯じみた部分もあって、なんだか狂おしいです。テーマが泣けるテーマなのですが、泣けないお芝居を目指してきた私としては、クロムのお客さんは狂ったものが好きそうな方々ばかりなので、泣かしてどうすんだとばかり溜まったイカレをぶちまける努力をしようとしています。相変わらず、ジャック・タチ、デビッド・リンチ、ジャン・ピエール・ジュネな部分はあろうと思われ、やはりこの辺りがピタゴラ芝居なのだなあと改めて思う次第です。なんと最近のクロムの稽古は肉練から始まるのですよ。
では今までそんなことはやってこなかったのかと言われれば、あひるなんちゃらよりはやってたかもしれないが、あひるなんちゃら以外の劇団よりはやってなかったんじゃないかと思われ、世界はあひるで回ってるのだと感じました。

Posted by aohii at 04:07
このページの上へさんかく
traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /