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画像:びーこん]
観ましたか 宮崎監督の最新作!
コクリコ坂
最近ともだちと話してて 宮崎吾朗監督二作目のタイトルがどうしても思い出せなかったのです みな、ゲド戦記は言えるんです
台本がまあ上がったのだが、キャスティングがいつもと同じだなあ
誰一人冒険してない 以前やった役の焼き直しみたい
という曲がり方をしてみました
節電三部作が終わって また新たなクロムが始まりました
葛木とゆにばという、こないだ入った新人がもうツートップとして引っ張っていくでしょうねクロムは クロムはそういう集団ですね
曲がるカーブ 直接キスみたいなタイトルですなとよく言われます
曲がるカーブでは何かが曲がってゆきます というか全部曲がりたいですな
曲がりたい人の曲がりたい人による曲がりたい人のための芝居です
カーブというタイトルの作品をいつかやるというのは十年前からありましたね
どこかのコラムでも書いてると思います
イメージではカーヴなんですが やはりここはカーブでしょう
野球の話ですが、バットとボールとグローブが出てこないように曲げたいと思います
出てくるかもしれないなあ 出てきたら出てるやんと言いましょう
さて東京クロムを振り返ってみましょう
猿の惑星はあの地球 でアークティングエリアとパフォーマンスに満足できなかったために、次の マトリョーシカポーレチカ では役者を殺す美術とあてぶり大バカ大会と小道具多目という 作風が確立されたのでしたか
それが次の キャビンアテンダント殺人事件 多い日は逆に安心 いけにえブレインデッド に繋がっていくのですが ここらですでにあてぶりに飽きてきています
さらに役者を苦しめる美術と役者を苦しめる登退場を目指して、空耳和尚 無作法な関係
猿の剥製は地球 と役者が芝居以外のだんどりや脹脛と腿の筋肉疲労に悩まされます
そして 裸の女は男だ で震災に見舞われます この悔しさをバネに極東退屈道場を見た私は、うーんもうビャッチョケテやると言いながら 最近竜巻多いなあ 落ちるシンカー 遠足おともだち陰険 という節電三部作に至るのですが このあたりの特徴は あてぶりでない動き ソデから出れると思ったら大間違い 待機それが全て 二秒で着替えて 将来は小道具さん ともう何をやってるのかさっぱりわからなくなりました いいことです
で、また飽きたので次にいきましょう というのが スライドするスライダー なのです てなぐあいに、大阪時代の旗揚げ ゆれるナックル からずうっと繋がってるのですね
作風とかテーマとかは実は全然変わってないのですね今も昔も
さて次は何をしましょうか 実は全然役者の稽古が出来てないのが最近のクロムなので、役者の芝居をしようかと思います 芝居する役者 という意味もあるのです 曲がるカーブには(ねーよ)
この春 何をやってたかというと「仁義なき戦い」シリーズを全部見たんです これはあなたが自分は映画好きだというなら見ておいた方がいいですよ ハマります というか人間は皆見たらいい まあその前の健さんの頃の任侠映画があって、それのアンチで出てきてという流れも大事なんですけどね
前コラムに書いた73年から40周年というのは 仁義なきシリーズのことなんです
梅宮辰夫が好きになります 人生で梅宮辰夫が好きになることなんてありますか?
元々嫌っていたのです ヤクザもの ただ悔しいのが この時代の役者さんには今の役者さんは勝てないということ 白い巨塔でも書きましたが 今の方がレベルの高いことにチャレンジはしているのですが、素材として勝てない何かがあると思います
カーブにもちょっとだけ そのなごりがあるのですが ヤクザものがやりたくなっていました でも今のヤクザものはことごとく失敗しています 北野武とジョニー・トーらがかろうじて、今のヤクザものを成立させていますが スタイリッシュにならざるを得ない感じですね それでも現代は笑いは進化しているし、細かいニュアンスの演技も昔よりはレベルアップしていますね 人間のセンスは上がってると思うのです 人間力が落ちているのかもしれません 弱いもん我々 と書いていますが どうなるのでしょう曲がるカーブ
更に芝居をしない役者 というのもあると思います 芝居する役者 というのは あえて書かないと何にもしない というニュアンスも含まれています 曲がると書かないと曲がらないカーブのように