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画像:象]
テレビをつけるとコントキングの最後の方だった
バナナマンとバッファロー吾郎が決勝してた
いまさらなこと訊くけどバッファロー吾郎って
爆発五郎からとってんだよね?
で、決勝 私的には100対―100くらいでバッファローでした
数学ってさ あれ 問題出して解くだけ
それだけの世界なんだよ 気が付いたら
先生がクイズ出して、答えるだけ
そう考えたら 歴史って 本に載ってること先生が解説してくれるだけか
覚えるだけか
覚えるだけの世界多いな
国語は感想文とかあるか
英語は 英語は あれ興味無かったら、無理だよね
理科 理科は一番重要じゃないのか実は
演出 演出の授業はないのか
「はい これから演出の授業を始めまーす」
「きりーつ はい腰で立って 礼 カーテンコールのように 奥田 お前は何でそんなに厳しい顔してんねん 木村 宝塚か どんだけ笑顔振りまくねん」
「はい 今日はカーテンコールの顔について考えてみまーす」
「先生 森下君が、口をかみ締めて右左に見るのは正しいんですか」
「まあ昔はお葬式みたいなのは嫌でそんなに卑下することは無い もっと優雅にしろって言うてきてんけど、カーテンコールだけは、どうしてもその人の地が出る」
「地が出るんですか 僕は結構作ってますけど」
「まあ 難しいというか 絶対変わらないのがコール顔やね 笑顔の人はいつも笑顔、やりきりましたみたいな顔の人はいつもそう」
「ちゃんと演出した方がいいのではないですか それも最後の演出でしょ」
「それがな 言うても変わらないのがコールなんや 例えばさっきの奥田だけど あれだけ笑顔のステキな奥田がコールだけはニコリだにしないのは、皆知ってると思うが、一度だけ言うたんや満面の笑みでやってみって その一回は笑ってたんやけど、あれから4年 一度も笑わないのが奥田なんや」
「奥田さんは 何で笑わないんですか」
「私は 何か無理矢理笑うのは違うと思うんです フラットって言うか」
「そもそもカーテンコール言うくらいやから コールされて初めて 礼するものと違うんですか 何か面白くなかった芝居で何度も何度もされると腹立つんですが」
「それはク
○しろまるムでは無いでしょうね」
「まあ そうやな 色々考え方はあるな 中にはやりたくないという役者もいるし 演出で、作品の余韻を残すためにわざと無しというのもある 昔ある人が言うてたんやけど、カーテンコールはお客さんが帰るきっかけとして 終わりましたよというきっかけとして絶対やらないと失礼だよ と 無かったら席立ちにくいよ と」
「そうかあ 色々あるんだね」
「コールのキッカケ合わせは一番大切なことで、仕込みが押して場当たりやキッカケ合わせやゲネプロが出来なかったとしても、コールのリハーサルはやっておかないといけないんだ」
「ゲネが出来ないのに ですか」
「そう いくらいい芝居をしても コールのきっかけが決まってなかったら とってもショボイ最後になって非常にきまずい事になるんだ、終わりよければ全てよしということでは無いが終わり悪ければ全て悪いは言いえてると思うよ」
「ふーん」
「じゃあ次回は休憩後の幕開きは度肝を抜かさないといけないについて勉強しよう」
「そんなの休憩を挟むでかい芝居をするようになってからでいいじゃないですか」
「じゃ いいメンバーの集め方を勉強しよう」
「極端です」
「じゃあ アンケートを書かずに劇場を出るときの受付の人に対する接し方はどうだ」
「演出の授業をしましょうよ」
「じゃあ 稽古場にホワイトボードがあるが書くものが無かったときのホワイトボードの使い方はどうだ」
「そんなのチヒロくんがぐるぐる回す以外無いです」
「ステさんも それをそのまま大道具に適用しない!」
「葛木さんを円形にちょい役で出さない断り方というのはどうだ」
「それは不可能です 葛木さんはどうやっても出たいらしいです」
「稽古場でスパースパー煙草を吸ってた10年前に戻りたい!」
「それは願望でしょ」
「ゲネを煙草吸いながら観る これは演出だけに許された幸福だったのに」
「もう無理です 時代です」
「薔薇さんを色々便利にこき使って、次はカッコイイ主人公にでもしようと考えながら、最初に死ぬ役を与えてしまう方法はどうだ」
「それはテキサスです」
「どうしていつも、とかげは頭に何か乗せてしまうのだろう」
「それは、授業...じゃないですね」
「マギーが最近綺麗になったが恋をしてると思うか」
「思いません」
「コバが最近綺麗になったが恋をしてると思うか」
「コバは最近綺麗になってません」
「漫画のウシジマくんは結局チヒロの持ち物だと判明したが、借りていたのは森下で、森下はそれを藤永さんから借りたものだと思っていたってことになるね、それを重いのにカバンに詰めて明日稽古場まで持って行かなくてはならないのも演出の仕事だ」