ce3a440b.jpg東京に出てきて、一度だけ板倉と会ったのだが、その時に「昨日録ったのですが観ま
すか観たら返してください」と言って手渡された「耳をすませば」を観る 結構評判
の悪いジブリものである 何故評判が悪いのかというと、なんだか主人公が理想的な
中学時代を過ごすからだという
主人公の女の子が、友人の好きな男子が自分のことが好きだという程度の悩みを抱
え、自分の気になる男子とは、うまくいくが、彼が将来のことをシッカリ考えてるの
に焦り、悩んだ結果自分の目標も掴む という話 まあ嫌いな人がいるのも分かる
が、そう目くじらを立てるほどではあるまい 向島という駅名が出てくるので、お、
これは小竹向島に近い場所がモデルなのではないか、小竹向島といえば、今「エッ
ヘ」の山田伊久磨さんが出てる芝居が行われてる場所じゃないかとか考える 図書
カードに書かれた借りた人の名前から恋愛サスペンスが始まるのだが
岩井俊二の「ラブレター」にも同様のネタが出てきて、あの図書カードネタは結構多
いのだなあと考える もし俺が図書カードネタを使うならどうするかとうとうと考え
ながら観てたが思いつかない そんなことより、何か「街」がリアルに描かれること
にエネルギーを使っているアニメだなと考える デブの猫が出てきて主人公が追いか
けるのだが、ああそれだけの映画がいいなあと考えてたら もしかしたら「猫の恩返
し」はそんな映画なのではないかなと考える
これは宮崎監督ではないのだけど、ジブリはおっさんが好きな選曲や好きな世界を好
きに描いてるのがステキだなと考えた この作品のカントリーロードとか 物語はと
ても美しくまとまって終わった 最後の男の子が主人公の女の子を好きだと言って抱
きしめるところは最高に嬉しく感じた 腰を引きながら腕だけで抱きしめるあたりが
中学生的で好感が持てた