関東・東京 組織
2025年10月15日

群馬で首都圏青年部交流会 業界の未来へ地域の垣根を越えて親睦

群馬石協(今井正太郎理事長)は10月9日、群馬県石油セミナーおよび第3回首都圏青年部合同交流会を開催し、100人を超える参加者が「脱炭素」関連の情報を学ぶとともに、地域の垣根を越えて親睦を深めた。石油セミナーでは基調講演をキャノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹が講師を務め「世界で進む脱炭素からの離脱と化石燃料の復権」をテーマに、世界的に脱炭素への動きが鈍化していることや、CO2が本当に地球温暖化に関係しているのかなどを、過去のデータを分析しながら解説した。
今回で3回目となる首都圏青年部合同交流会は、群馬石協青年部会(清水一憲会長)が幹事となり、例年秋口に開催している石油セミナーと合同開催。千葉・青年部会、東京・青年部会、埼玉・ニューウェーヴ21、茨城・青年部の会員が集まり、全石連SS未来フォーラムの西尾淳会長も招待して、情報交換などを行った。なお、次回は埼玉県で開催することを決めた。
式典ではまず、今井理事長が「青年部は次世代を担う経営者として、地域へのエネルギー安定供給という重要な使命を背負っている。セミナー、交流会を通じて明日への活力、業界の新たな可能性を見出す1日にしてほしい」とあいさつ。続いて清水青年部会長が基調講演について「化石燃料の復権というテーマだが、石油業界が反撃の狼煙をあげられるような内容になることを期待している」と述べ、懇親会では「青年部の関東ブロックがまだ存在しないため、この合同交流会が関東ブロックの設立を発起するような会になってほしい」と訴えた。また、来賓のあいさつで全石連SS未来フォーラムの西尾会長は「会長として2期目の4年目になるが、任期中に全国31の青年部を35まで増やしたい」と抱負を語り、山本一太群馬県知事は「どんな団体も青年部が引っ張っている。このように集まり、業界の未来を語ることはともて意味があること」と強調した。
そのほか、来賓として福田達夫衆議院議員(秘書の宮川秀彦氏が代理出席)、中曽根康隆衆議院議員、全石連の加藤庸之副会長・専務理事、群馬県中小企業団体中央会塚田且美副会長が祝辞を寄せたほか、各県石商事務局や関連業者らが多数参集した。