両方とも前のリビジョン 前のリビジョン 次のリビジョン | 前のリビジョン |
links:fi [2017年06月19日 20:23] – [自治体関連] sahara.satoshi | links:fi [2023年05月12日 19:36] (現在) – [ポシヴァ社] ss12955jp |
---|
行 12: |
行 12: |
| |
| <WRAP rss 350px round wbox> | | <WRAP rss 350px round wbox> |
- | {{popup>:hlw:fi:organisation-fi.png|フィンランドにおける\\ 高レベル放射性廃棄物処分の実施体制}}\\ [[:hlw:fi:chap3|{{:wiki:more-white.gif|}}]] | + | {{:hlw:fi:organisation-fi.png?340&direct|フィンランドにおける高レベル放射性廃棄物処分の実施体制}}\\ |
- | | + |
- | {{:hlw:fi:organisation-fi.png?340&nolink|}}\\ | + |
| </WRAP> | | </WRAP> |
| |
行 29: |
行 27: |
| |
| ==== フィンランド議会(国会) ==== | | ==== フィンランド議会(国会) ==== |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕Eduskunta | 〔英〕[[http://www.parliament.fi|Parliament of Finland]]</wrap> | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕Eduskunta | 〔英〕[[https://www.parliament.fi|Parliament of Finland]]</wrap> |
| |
| 一院制(200議席)。フィンランド語での読みは エドゥスクンタ。 | | 一院制(200議席)。フィンランド語での読みは エドゥスクンタ。 |
行 36: |
行 34: |
| |
| ==== フィンランド政府(内閣) ==== | | ==== フィンランド政府(内閣) ==== |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://government.fi/etusivu/fi.jsp|Valtioneuvosto]] | 〔英〕[[http://government.fi|Finnish Government]]</wrap> | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://valtioneuvosto.fi|Valtioneuvosto]] | 〔英〕[[https://valtioneuvosto.fi/en|Finnish Government]]</wrap> |
| |
| * 首相(総理大臣)及び11省の大臣から構成される。(合計12名) | | * 首相(総理大臣)及び11省の大臣から構成される。(合計12名) |
行 44: |
行 42: |
| ==フィンランド政府Webサイト:「原則決定」(Valtioneuvoston periaatepäätös)の公開ページ== | | ==フィンランド政府Webサイト:「原則決定」(Valtioneuvoston periaatepäätös)の公開ページ== |
| /* http://www.government.fi/toiminta/periaatepaatokset/fi.jsp */ | | /* http://www.government.fi/toiminta/periaatepaatokset/fi.jsp */ |
- | http://valtioneuvosto.fi/paatokset/periaatepaatokset | + | https://valtioneuvosto.fi/paatokset/periaatepaatokset |
| |
| * フィンランドでは、「内閣」(valtioneuvosto) が行政府の最高意思決定機関であり、省が単独で決定権をもたない事項は閣議で決定される。特に、複数省間の調整が必要な重要問題の長期計画(政策)は「原則決定」(periaatepäätös、英語ではDecision-in-Principle と表記され、通常の意味での政府決定とは区別される) と呼ばれる文書として閣議決定される。なお、フィンランドの「内閣」は、(法律が未整備な問題の)よろず事前相談所的な性格を併せもっており、閣議への提議は大臣だけでなく、事業者でも(誰でも)可能とされている。原則決定の例としては、地デジ移行プロジェクトなどがある。 | | * フィンランドでは、「内閣」(valtioneuvosto) が行政府の最高意思決定機関であり、省が単独で決定権をもたない事項は閣議で決定される。特に、複数省間の調整が必要な重要問題の長期計画(政策)は「原則決定」(periaatepäätös、英語ではDecision-in-Principle と表記され、通常の意味での政府決定とは区別される) と呼ばれる文書として閣議決定される。なお、フィンランドの「内閣」は、(法律が未整備な問題の)よろず事前相談所的な性格を併せもっており、閣議への提議は大臣だけでなく、事業者でも(誰でも)可能とされている。原則決定の例としては、地デジ移行プロジェクトなどがある。 |
行 51: |
行 49: |
| \\ | | \\ |
| ==== 雇用経済省(TEM)==== | | ==== 雇用経済省(TEM)==== |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.tem.fi|Työ- ja elinkeinoministeriö]] |〔英〕[[http://tem.fi/en/ministry|The Ministry of Economic Affairs and Employment (MEAE)]] </wrap>\\ //<nowiki>http://www.tem.fi</nowiki>// | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.tem.fi|Työ- ja elinkeinoministeriö]] |〔英〕[[https://tem.fi/en/ministry|The Ministry of Economic Affairs and Employment (MEAE)]] </wrap> |
| |
| * 原子力分野の監督権限をもつ。 | | * 原子力分野の監督権限をもつ。 |
行 66: |
行 64: |
| |
| ===原子力廃棄物管理基金 === | | ===原子力廃棄物管理基金 === |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.tem.fi/index.phtml?s=1550|Ydinjätehuoltorahasto]] |〔英〕Nuclear Waste Management Fund </wrap> | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕Ydinjätehuoltorahasto |〔英〕Nuclear Waste Management Fund </wrap> |
| |
| * 原子力廃棄物管理基金は、国家原子力廃棄物基金の管理運用組織であり、雇用経済省が所管している。 | | * 原子力廃棄物管理基金は、国家原子力廃棄物基金の管理運用組織であり、雇用経済省が所管している。 |
行 76: |
行 74: |
| \\ | | \\ |
| ===フィンランド技術研究センター(VTT)=== | | ===フィンランド技術研究センター(VTT)=== |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.vtt.fi/?lang=fi|Teknologian tutkimuskeskus VTT]] |〔英〕[[http://www.vtt.fi/?lang=en|VTT Technical Research Centre of Finland]] </wrap> | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.vttresearch.com/fi|Teknologian tutkimuskeskus VTT]] |〔英〕[[https://www.vttresearch.com/en|VTT Technical Research Centre of Finland Ltd.]] </wrap> |
| |
| * VTTは複合技術の応用研究を主体とする国立研究所であり、雇用経済省が所管している。フィンランドの技術水準を維持・向上させ、官民の研究および試験の要請に応えることを任務としている。職員数は約2,800名であり、北欧最大の研究機関である。基礎研究よりむしろ、基礎的な研究成果を商品化に結びつける応用面を中心に実施しており、民間企業からの依頼に応じた受託研究や、共同研究も多く行っている。 | | * VTTは複合技術の応用研究を主体とする国立研究所であり、雇用経済省が所管している。フィンランドの技術水準を維持・向上させ、官民の研究および試験の要請に応えることを任務としている。職員数は約2,800名であり、北欧最大の研究機関である。基礎研究よりむしろ、基礎的な研究成果を商品化に結びつける応用面を中心に実施しており、民間企業からの依頼に応じた受託研究や、共同研究も多く行っている。 |
行 95: |
行 93: |
| \\ | | \\ |
| === フィンランド地質調査所 === | | === フィンランド地質調査所 === |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.gtk.fi|Geologian tutkimuskeskus (GTK)]] |〔英〕[[http://en.gtk.fi|Geological Survey of Finland]] </wrap> | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.gtk.fi/|Geologian tutkimuskeskus (GTK)]] |〔英〕[[https://www.gtk.fi/en/|Geological Survey of Finland]] </wrap> |
| * フィンランド地質調査所は、雇用経済産業省傘下の国立研究所である。フェノ・スカンディアの鉱床データベース及び地図の提供を行っており、官民の各種プロジェクトにおいて地下資源の持続的開発を促進することを任務としている。 | | * フィンランド地質調査所は、雇用経済産業省傘下の国立研究所である。フェノ・スカンディアの鉱床データベース及び地図の提供を行っており、官民の各種プロジェクトにおいて地下資源の持続的開発を促進することを任務としている。 |
| |
行 102: |
行 100: |
| \\ | | \\ |
| ==== 放射線・原子力安全センター(STUK)==== | | ==== 放射線・原子力安全センター(STUK)==== |
- | <fc blue>**【規制機関】**</fc><wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.stuk.fi|Säteilyturvakeskus]] | | + | <fc blue>**【規制機関】**</fc><wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.stuk.fi|Säteilyturvakeskus]] | |
- | 〔英〕[[http://www.stuk.fi/en_GB/|Radiation and Nuclear Safety Authority]] </wrap>\\ //<nowiki>http://www.stuk.fi</nowiki>// | + | 〔英〕[[https://www.stuk.fi/web/en/frontpage|Radiation and Nuclear Safety Authority]] </wrap> |
| |
- | * 1984年に現在の組織名(フィンランド語での名称)となる。前身は社会保健省下の放射線防護研究所であったが、原子力安全も担当するようになった。行政機構としては、現在も[[http://stm.fi/en/ministry|社会保健省]]の監督下にあるが、原子力安全と放射線防護の規制はSTUKの専任事項となっている。 | + | * 1984年に現在の組織名(フィンランド語での名称)となる。前身は社会保健省下の放射線防護研究所であったが、原子力安全も担当するようになった。行政機構としては、現在も[[https://stm.fi/en/ministry|社会保健省]]の監督下にあるが、原子力安全と放射線防護の規制はSTUKの専任事項となっている。 |
- | * 1984年時点の英語名称は Finnish Centre for Radiation and Nuclear Safety であったが、その後1997年に英語名称を上記のように変更している。 <wrap lo>(-> http://www.stuk.fi/stuk/en_GB/historia/)</wrap> | + | * 1984年時点の英語名称は Finnish Centre for Radiation and Nuclear Safety であったが、その後1997年に英語名称を上記のように変更している。 <wrap lo>(-> <nowiki>http://www.stuk.fi/stuk/en_GB/historia/</nowiki>)</wrap> |
| |
| |
行 115: |
行 113: |
| |
| ==== ポシヴァ社==== | | ==== ポシヴァ社==== |
- | <fc orangered>**【処分実施主体】**</fc> <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.posiva.fi|Posiva Oy]] |〔英〕[[http://www.posiva.fi/en/|Posiva]] </wrap>\\ //<nowiki>http://www.posiva.fi</nowiki>// | + | <fc orangered>**【処分実施主体】**</fc> <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.posiva.fi|Posiva Oy]] |〔英〕[[https://www.posiva.fi/en/|Posiva]] </wrap> |
| |
| * 原子力発電事業者2社(TVO社、FPH社)の共同出資により 1995年に設立。 | | * 原子力発電事業者2社(TVO社、FPH社)の共同出資により 1995年に設立。 |
行 123: |
行 121: |
| ==== ==== | | ==== ==== |
| ==原子力発電事業者など== | | ==原子力発電事業者など== |
- | * テオリスーデン・ボイマ社(TVO社) <wrap lo>[[http://www.tvo.fi|Teollisuuden Voima Oyj (TVO)]]</wrap> | + | * テオリスーデン・ボイマ社(TVO社) <wrap lo>[[https://www.tvo.fi|Teollisuuden Voima Oyj (TVO)]]</wrap> |
- | * フォルツム・パワー・アンド・ヒート社(FPH社)<wrap lo>[[http://www.fortum.com|Fortum Power and Heat Oy]]</wrap> | + | * フォルツム・パワー・アンド・ヒート社(FPH社)<wrap lo>[[https://www.fortum.com|Fortum Power and Heat Oy]]</wrap> |
- | * フェノボイマ社 <wrap lo>[[http://www.fennovoima.fi|Fennovoima Oy]] ... Fennovoima has two owners: Voimaosakeyhtiö SF and E.ON Kärnkraft Finland. </wrap> | + | * フェノボイマ社 <wrap lo>[[https://www.fennovoima.fi|Fennovoima Oy]] ... Fennovoima has two owners: Voimaosakeyhtiö SF and E.ON Kärnkraft Finland. </wrap> |
| * <wrap lo>フェノボイマ社の「フェノ」は、フェノ・スカンディア(FennoscandiaもしくはFenno-Scandinavia)のフェノである。一般に「フェノ・スカンディア」という場合、スカンディナヴィア半島部(ノルウェーとスウェーデン)に加えて、フィンランド、ロシア連邦のカレリア共和国、コラ半島(ロシア連邦ムルマンスク州)を含む領域をさす。</wrap> | | * <wrap lo>フェノボイマ社の「フェノ」は、フェノ・スカンディア(FennoscandiaもしくはFenno-Scandinavia)のフェノである。一般に「フェノ・スカンディア」という場合、スカンディナヴィア半島部(ノルウェーとスウェーデン)に加えて、フィンランド、ロシア連邦のカレリア共和国、コラ半島(ロシア連邦ムルマンスク州)を含む領域をさす。</wrap> |
| * <wrap lo>フェノボイマ社はポシヴァ社への出資はしておらず、また、TVO社、FPH社とも経済的な協力関係にはない。</wrap> | | * <wrap lo>フェノボイマ社はポシヴァ社への出資はしておらず、また、TVO社、FPH社とも経済的な協力関係にはない。</wrap> |
行 131: |
行 129: |
| |
| |
- | * フィンランドエネルギー産業協会\\ <wrap lo>〔フィンランド語〕Energiateollisuus |〔英〕[[http://www.energia.fi/EN|(en)Finnish Energy Industries]]</wrap> | + | * フィンランドエネルギー産業協会\\ <wrap lo>〔フィンランド語〕Energiateollisuus |〔英〕[[https://www.energia.fi/EN|Finnish Energy Industries]]</wrap> |
- | * フィンランド原子力協会(ATS)\\ <wrap lo>〔フィンランド語〕Suomen Atomiteknillinen Seura |〔英〕[[https://ats-fns.fi/en/|(en)Finnish Nuclear Society]]</wrap> | + | * フィンランド原子力協会(ATS)\\ <wrap lo>〔フィンランド語〕Suomen Atomiteknillinen Seura |〔英〕[[https://ats-fns.fi/en/|Finnish Nuclear Society]]</wrap> |
| |
| |
行 141: |
行 139: |
| |
| ===エウラヨキ自治体=== | | ===エウラヨキ自治体=== |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.eurajoki.fi|Eurajoen kunta]] |〔英〕Eurajoki municipality </wrap>\\ | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[https://www.eurajoki.fi/|Eurajoen kunta]] |〔英〕Eurajoki municipality </wrap>\\ |
- | //<nowiki>http://www.eurajoki.fi</nowiki>//\\ | + |
| <wrap em>※(注記)2014年より、日本語での表記を「ユーラヨキ」から「エウラヨキ」に変更しました。</wrap> | | <wrap em>※(注記)2014年より、日本語での表記を「ユーラヨキ」から「エウラヨキ」に変更しました。</wrap> |
| |
行 148: |
行 145: |
| |
| == ブオヨキ財団 == | | == ブオヨキ財団 == |
- | <wrap lo>〔フィンランド語〕[[http://www.vuojoki.fi|Vuojokisäätiö]] ,〔英〕[[http://www.vuojoki.fi/tmp_vuojoen_kartano_site_9.asp?lang=3&sua=2&q=y&s=237|Vuojoki Foundation]]</wrap>\\ | + | <wrap lo>〔フィンランド語〕Vuojokisäätiö ,〔英〕Vuojoki Foundation</wrap> |
- | //<nowiki>http://www.vuojoki.fi</nowiki>// | + |
| |
- | * 2003年に設立。エウラヨキにある歴史遺産である旧領主邸宅(ブオヨキ邸〈1836年建設〉フィンランド語では Vuojoen Kartanoon, 英語ではVuojoki Mansion)を管理しており、同施設を利用した教育、研究、文化センターの活動運営を行っている。施設内にレストランや展示・多目的ホールが設られている。 | + | * 2003年に設立。エウラヨキにある歴史遺産である旧領主邸宅(ブオヨキ邸〈1836年建設〉フィンランド語では [[https://vuojoki.fi|Vuojoen Kartano]], 英語ではVuojoki Mansion)を管理しており、同施設を利用した教育、研究、文化センターの活動運営を行っている。施設内にレストランや展示・多目的ホールが設られている。 |
| * この施設は以前はエウラヨキ自治体が高齢者向けホーム施設として使用していたが、これをポシヴァ社にリース。同社が改装後、本社事務所を移転している。 | | * この施設は以前はエウラヨキ自治体が高齢者向けホーム施設として使用していたが、これをポシヴァ社にリース。同社が改装後、本社事務所を移転している。 |
| |