現代社会における伝統音楽-第二次世界大戦後から現在-

 第二次世界大戦に敗れた日本は、民主主義や男女平等など、戦前とは異なる価値観への転換を迫られました。戦後の新しい社会で日本古来の文化が途絶えてしまわないような対策も取られるようになりました。「伝統音楽」や「伝統芸能」という語が使われるようになったこともその一つでしょう。雅楽や能楽、歌舞伎など日本古来の音楽や芸能は、文化財保護法で「無形文化財」として保護される対象となりました。一般の人々が生活の中で伝えてきた民謡や地域で年中行事として演じてきた芸能なども「民俗無形文化財」として保護の対象となりました。

 一方で新しい創作も盛んに行われています。特に、西洋音楽の作曲家による作品は現代邦楽と呼ばれ、邦楽器による新しい音の世界を生み出しました。昭和41年(1966)に開場した国立劇場も伝統音楽や伝統芸能の継承に大きな役割を果たしています。

初代国立劇場

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