声と楽器

日本には、伝統的な音楽として数多くの曲が伝わっていますが、その大部分は言葉を声にして、楽器の音色とともに演奏するものとなっています。

古代の人々は、生活の中で生まれた喜びや悲しみなどの感情を言葉にして、節をつけて歌っていました。これを歌謡(かよう)
節をつけて歌う歌のこと。
といい、最初の日本の音楽と考えられています。こうした歌は『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』にもいくつか記されています。この歌謡には、楽器伴奏もつけられていたようです。古代の楽器としては、琴(きん)や笛、そして太鼓や鈴(れい・すず)、銅鐸(どうたく)などがあったことが、古墳から出土された埴輪(はにわ)などからもわかります。

また日本の伝統音楽には、こうした古くから日本で受け継がれている歌だけではなく、外国から伝わったものもあります。外国から伝わった歌の多くは日本人に馴染(なじ)むように変化(日本化)して今に伝わっています。

「音楽道具つくし」
所蔵:国立劇場
(0008651/0008652)
埴輪「太鼓を叩く男子」
所蔵:東京国立博物館(J-20706)
出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

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