「新館」が『龍馬を学ぶ』施設とすれば、「本館」は『龍馬と遊ぶ』をテーマにした歴史を楽しむ施設。薩長同盟のあらましを説明するコーナーが芝居小屋のようなつくりになっていたり、蒸気船を模した展示や再現された旅籠・近江屋があったりと、体験型の展示がずらりと並んでいる。龍馬が書いた仮名文字を使って名刺を作るコーナーでは、子どもたちが夢中で自分の名前の文字を探している。幼児や小学校低学年の子どもも、遊び感覚で楽しみながら龍馬や歴史に触れることができるのだ。
「記念館」の入館者は、平成30年7月に400万人に到達するなど、歴史ミュージアムとしては大盛況の施設となっている。多くの人が、「記念館で龍馬のことを知りたい」と思っていることがうかがえる。低かった県内在住者の来館者数も、リニューアル後は増加し、親子連れや3世代の来館者も目立つようになった。「今後は出前講座など、さまざまな催しにも力を入れて、記念館そのもののファンをもっともっと増やしていきたい」。「記念館」の挑戦はこれからも続く。
本館の「薩長同盟」の展示コーナーでは、アニメーションを使って分かりやすく説明している
本館の「薩長同盟」の展示コーナーでは、アニメーションを使って分かりやすく説明している
学芸員の河村章代さんの説明を聞きながら資料を見つめる子どもたち。「大好きな龍馬さんのことを知ることができて嬉しい」と顔をほころばせる
学芸員の河村章代さんの説明を聞きながら資料を見つめる子どもたち。「大好きな龍馬さんのことを知ることができて嬉しい」と顔をほころばせる
龍馬の写真をもとに作られたパズル。遊びの要素を取り入れつつ、子どもたちが龍馬に触れられるよう工夫されている
龍馬の写真をもとに作られたパズル。遊びの要素を取り入れつつ、子どもたちが龍馬に触れられるよう工夫されている
龍馬が暗殺された京都の「近江屋」8畳間を実物大で再現したコーナー。現場にあったとされる屏風も複製展示
龍馬が暗殺された京都の「近江屋」8畳間を実物大で再現したコーナー。現場にあったとされる屏風も複製展示
坂本龍馬書簡 慶応2年(1866)12月4日 姉乙女宛(新婚旅行報告)(複製・写真は一部)
坂本龍馬書簡 慶応2年(1866)12月4日 姉乙女宛(新婚旅行報告)(複製・写真は一部)
坂本龍馬書簡 慶応3年(1867)11月13日 陸奥宗光宛
坂本龍馬書簡 慶応3年(1867)11月13日 陸奥宗光宛