利根川源流への入口に位置するアーチ式ダムである。湖は奥利根4湖の中で最も大きく、広さは約5.1km2あり、周囲はブナなどの原生林に囲まれた、秘境ムードただよう自然豊かな湖である。
◆だいやまーく利根川の水源「大水上山」(おおみなかみやま)
遙かかなた、銚子の利根川河口までの322?qを流れる利根川の源となるのが、この「大水上山」である。大水上山は上越国境に位置し、周辺の山々の険しさから長く水源地の発見ができず、大正15年にようやく発見された秘境である。
この水源からのひとしずくが、関東一円の人々の恵みの源となっている。
◆だいやまーく奈良俣ダム・ならまた湖(ならまたこ)
奥利根4ダムの中で最も新しく、美しい景観をしたロックフィルダムである。湖の広さは約2.0km2で、これをさらに上流へ登っていくと至仏山を代表とする尾瀬の峰々にたどりつく。
水上温泉郷のもっとも奥に位置し、原生林に囲まれた豊富な湯量を誇る温泉が登山客の疲れを癒やしてきた。
奥州藤原氏の落人伝説が残っている。
水原秋桜子が命名した秘滝の渓谷で、つづみの滝・ひぐらしの滝など大小12の滝が続いている。
その名の通り、紅葉時期の眺めは格別。
山の湖沼、池塘、湿原、森林の多彩な地形をもつ大自然の宝庫で、この地域全体が特別天然記念物に指定されている。
学術的にも貴重な高山植物や湿原植物など、多種多様な草花や動物が生息している。
日本初の完全地下発電所をもつ重力式ダムである。湖の広さは約1.3km2でふた股の形状をしており、左側の湖をさかのぼると矢木沢ダムのある利根川源流へとつづき、右側の湖をさかのぼると奈良俣ダムへとつながる。
日本武尊が、一羽の白鷹に導かれてここの湯で病を癒やしたという伝説の温泉。
日本一大きい混浴の露天風呂がある。
日本武尊が雨乞いをした伝説が残る、高さ約50mの滝。
現在は裏から見ることはできず、観瀑台が設置されている。
◆だいやまーく藤原郷(平家の落人) (ふじわらごう)
頼朝の奥州攻めによって敗北した、奥州藤原一族の秀衡・泰衡の子孫がこの地に落ちのびたことが地名の由来といわれている。
昭和33年に完成した重力式ダムで、湖の広さは約1.7km2、南北に長くのびた形をしている。
奥利根4湖のうち、一番下流に位置している。
一の倉尾根と東尾根に挟まれ、ここからの登はんルートは北アルプスの穂高岳、剣岳とともに日本三大岩場に数えられている。
三国連山の主峰、谷川岳は標高1,963m、クライマーの心を魅了する一の倉沢を始めとする深い沢と岩壁。しかしロープウェイで天神平に登ると高山植物が咲く高原が広がり、山の魅力が満喫できる。
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画像:独立行政法人水資源機構]
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