【金剛寺大日堂】
江戸時代中期。比企氏の位牌を祀っていたことから、位牌道と呼ばれることもある。正面一間側背面二間宝形造銅板葺。側廻りは角柱で切目長押、内法長押で緊結し、組物は舟肘木、軒は二軒繁垂木とする。外部の小壁を古式な蟇股や彫刻で飾る仏堂。堂内の鰐口や絵馬には寛永17(1640)年の年号が記される。
金剛寺大日堂
【金剛寺山門】
嘉永5(1852)年。境内南辺に南面して建つ切妻造桟瓦葺の四脚門。本柱は円柱で冠木で繋ぎ、控え柱は角柱で腰貫、頭貫を通して軸部で固める。組物は出組で妻飾は二重虹梁大瓶束とし、軒は二軒繁垂木とする。隅行に獅子鼻を掛けて、冠木上を竜の彫刻で飾った丁寧な造りの山門。大工は地元の遠山七右衛門忠正。
金剛寺山門
| 所在地 |
大字中山1198 |
| 指定年月日 |
令和3年2月26日 |