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日本医師会認定産業医 制度の説明

I. 目的

日本医師会は、産業医の資質向上と地域保健活動の一環である産業医活動の推進をはかるために、所定のカリキュラムに基づく産業医学基礎研修50単位以上を修了した医師、または、それと同等以上の研修を修了したと認められる医師に日本医師会認定産業医(以下「認定産業医」とする)の称号を付与し、認定証を交付します。
また、この認定証は、5年ごとに、産業医学生涯研修20単位以上を修了した医師について更新ができます。

(注記) 研修単位については下記の研修内容にてご確認ください。

II. 基礎研修

産業医活動を行うために必要な基本的知識・技術を修得する研修です。

1.基礎研修会の開催

日本医師会ならびに都道府県医師会(複数の医師会で実施する場合も含む)において実施します。
全国の産業医研修会の日程等は、日本医師会ホームページ、日本医師会雑誌などに掲載します。
都内の研修会日程は東京都医師会ホームページ(偶数月1日更新)に掲載します。

2.受講単位の管理について

2025年3月までは、研修会主催者より単位シールが付与されますので、「産業医学研修手帳」の所定の場所にシールを貼付してください。申請に際しては手帳を提出していただきます。(シールで付与された単位はMAMISには反映されません。手帳は申請まで大切に保管してください。)
2025年4月以降は、MAMIS(医師会会員情報システム)のマイページに受講単位が記録されます。研修会受講前に、必ずマイページ登録を完了してください。マイページの登録が無いまま研修会を受講しても、単位や受講記録が登録されません。
マイページ登録については、日本医師会ホームページをご参照ください。

  • 産業医学研修手帳発行願い(PDF:99KB)
  • (注記)2025年3月までの単位シールが手元にあり、手帳が必要な方はこちらに記入してお送りください。(返信用封筒を添付してください。)

3.基礎研修の内容(50単位)

1) 入門的な前期研修(14単位)

総論 2単位
健康管理 2単位
メンタルへルス対策 1単位
健康保持増進 1単位
作業環境管理 2単位
作業管理 2単位
有害業務管理 2単位
産業医活動の実際 2単位

上記8項目の研修については、それぞれの研修単位が必要です。
前期研修会は、2日間の講習で14単位取得する研修会がほとんどです。 開催回数は多くありません。

2) 実習・見学などの実地研修(10単位)

主に職場巡視などの実地研修、作業環境測定実習などの実務的研修

3) 地域の特性を考慮した実務的・やや専門的・総括的な後期研修(26単位)

実践的、やや専門的、総括的な内容
(注記)研修会を受講する際、前期・実地・後期の順番は問いません。受講可能な研修会から受講してください。

III. 申請の資格、手続き、登録

1.資格

新たに認定産業医の称号を申請する医師

  1. 都道府県医師会などが実施する基礎研修50単位以上を修了していること。
    (基礎研修50単位修了者の申請は、研修最終受講日から5年以内に1回限り申請ができます)
  2. 産業医科大学産業医学基本講座修了者
    (基本講座修了者の申請は、基本講座修了認定の日から5年以内に1回限り申請ができます。)
    (注記) 新規申請 提出書類の注意点

2.申請手続き

日本医師会認定産業医の新規申請方法等について、非医師会員は以下の案内をご覧ください。
非医師会員(東京都内勤務に限る)向け【令和7年度】(PDF:201KB)
医師会員は、ご所属の地区医師会にお問い合わせください。

3.審査

都道府県医師会長は、認定産業医認定申請書の届け出を受けた場合には、申請者の基礎研修受講状況などを審査したうえで、日本医師会長に推薦します。
日本医師会長は、都道府県医師会長から推薦された医師について、審査を行って認定し、認定証を交付します。

4.登録

日本医師会は、認定産業医登録台帳に認定証被交付者名などを登録します。登録有効期間は認定日より5年間です。

住所等の変更手続きについて

住所など登録事項に変更が生じた時には、速やかに、医師会員は都道府県医師会を通じて日本医師会に届出、非医師会員はMAMIS登録情報を修正して下さい。(更新時期が近づきましたら、更新案内を送付いたしますが、変更を届け出ていないと書類が届かない場合がございますので、ご注意ください。)

IV. 更新

1.趣旨

認定産業医制度が社会的に活用されるためには、常に認定産業医の資質の維持向上を図ることが重要であり、そのための生涯研修を受講した認定産業医は認定の更新ができます。

2.生涯研修会の開催

日本医師会が行う産業医学講習会のほか、日本医師会の指定をうけて都道府県医師会、郡市区医師会、教育機関などでも、認定産業医の生涯研修のための研修会を開催します。
全国の生涯研修会の日程等は、日本医師会ホームページ、日本医師会雑誌などに掲載します。
都内の研修会日程は東京都医師会ホームページ(偶数月1日更新)に掲載します。
なお、日本医師会の「産業医学講習会」を受講修了すると、労働衛生コンサルタントの筆記試験が免除になります。

3.生涯研修の内容(20単位)

1更新研修(1単位以上)
労働衛生関係法規と関係通達の改正点などの研修
2実地研修(1単位以上)
主に職場巡視などの実地研修、作業環境測定実習などの実務的研修
3専門研修(1単位以上)
地域特性を考慮した実務的・専門的・総合的な研修

(注記)WEB研修会で取得した単位のうち更新時に利用できるのは5単位までです。

4.資格

認定証取得後の5年間(認定証に記載されている有効期間)に日本医師会認定産業医生涯研修20単位以上(更新研修1単位以上、実地研修1単位以上、専門研修1単位以上の合計20単位以上)を修得の上、指定の期間内に更新申請手続きをすると、更新が可能になります。

5.申請手続き

日本医師会認定産業医の更新申請方法等について、非医師会員は以下の案内をご覧ください。
非医師会員(東京都内勤務に限る)向け【令和7年度】(PDF:201KB)
医師会員は、ご所属の地区医師会にお問い合わせください。

住所等の変更手続きについて

更新時期が近づきましたら、更新申請に関する案内通知を郵送いたしますが、変更を届け出ていない、もしくは届け出の時期によっては案内通知が届かない場合がございますので、ご注意ください。

6.審査と登録

新規認定と同様です。

V. 問い合わせ

日本医師会認定産業医制度は、都道府県医師会が各種申請手続きの窓口になりますので、不明な点は所属または勤務地の都道府県医師会へお問い合わせ下さい。

東京都医師会 健康保健課
〒101-8328 東京都千代田区神田駿河台2-5
電話:03-3294-8821

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